- 2018GW(4) GW後半戦は雨のスタート。でもじゅんさい沼周辺うろうろと -



朝一番で清らかな透明湯に身を沈め、夜間走行の身体をいたわります。もう若くないしね(笑)。

さてGW後半はカレンダー通りの5/3-6なので、これまた前日の5/2夜22:00に出発です。今回はおしんこどんはお留守番というか別の用ありなので、Takema単独での出撃となります。

しっかし、雨なんですよねぇ。三郷ICから常磐道に乗る際の電光掲示板に「三郷IC-利府中IC 雨 走行注意」とあり、ああ予報通り全区間ひたすら雨なんだなと。夜間の雨中走行なので気をつけていこうっと(常磐道は沿道沿いの照明設置区間は柏ICまでの約14kmしかないのです)。

そんなわけで最初に休憩したのはならはPA。日付が変わって少し過ぎたあたりでしたがここで仮眠することに。GW前半は出発が土曜日だったので仕事終了後早めに家に帰って寝ることが出来ましたが、この日はフルタイムの仕事後なのでそうもいかず疲れがたまっており、結局3箇所で仮眠しました。



結局約1時間ほど寝た上でAM1:20ころ出発です。このあと鳥の海PAでも休憩しましたが(鳥の海PAには最大放射線測定値のリアルタイム掲示があるんですが、普通は雨が降ると数値が多少上がるはずなのに道中の最大値でも2.9μSv/hですか。低いですね。前にも書きましたが常磐道全通直後は8μSv/h近くあったんですから)、トイレとタバコ休憩のみですぐ出発。

続いての休憩は東北道と合流したあとの長者原SA。さすがに混んでましたがスペースがないほどじゃありませんでした。ここでまた45分ほど仮眠。このあと古川ICで高速を下りてR47を鳴子方面へ。しかしお腹も減ったし小腹を満たすべくAM3:50に岩出山のファミリーマート(手前のほう)でパンと飲み物を買いパクついた上でまたも仮眠。ここが一番よく眠れました(静かだったし)。

1時間寝て起きるとあたりは明るくなってきていました。断続的にとはいえ3時間近く寝たのでまぁ眠気もなくなったかなというわけで本腰を入れて出発です。



とはいえ相変わらず本降りの雨、あんまりやる気は出ませんな。鳴子ダムのGWすだれ放流も、本当なら全景が撮れる場所もあったのですが、その狭い区間に車を駐めるわけにもいかず、とりあえず半分見えたからいいかというところです(ちなみにこの放流を見たのは初めてでした)。

このあと鬼首からR108経由で山を越えて湯沢雄勝方面へと進みます。



うわ、R13との合流手前にある桜並木ももう花がない!ということはおしらさまの桜も‥。



ハイ、ご覧のとおり「ほぼ終了」でしたので、今年は遠望しただけでオシマイです。

ところで道の駅あたりはポツポツと降ってはいましたが、雨の降り方自体は宮城側に比べてずいぶんマイルド。というわけでじゅんさい沼に先入りしているおとうに電話してみると「うーん、降ったり止んだりだね。今は止んでるよ」ということなので「では今のうちに!」とも思いましたが、せっかくなので「朝湯を」と思い、日帰り入浴開始時間に合わせて時間調整した上で湯の沢温泉日勝館へと向かいます。



途中に温泉スタンドがありましたが、100円/10Lはちょっと高いようにも感じます。でも需要があるからこそなんでしょう。



さてそんなわけで日勝館に到着です。お宿の建物は何だかきれいになっているようですが、橋は老朽化しつつあるということのようです。橋を架け替えるとなると膨大な費用がかかること必定というわけで、今のところはこのまま何とかということなのでしょう。雨にもかかわらず沢は水量もさほど多くないようですね(右上画像マウスオン)。



階段を登っていくと、何だかとても懐かしい感じの看板発見。そういえば昔、各地の山の登山道沿いににこんな感じの看板がありましたよね。「水源涵養保安林 林野庁」とかの。みんな朽ちてどこかにいっちゃったのかなぁ。



というわけでGW後半最初の湯に到着です。日帰り入浴開始は8:00なので数分前の到着という絶妙タイミングで、外観写真を撮っているうちにちょうど時間となりましたというわけです。

女将さんがどうぞどうぞと招き入れて下さいました。建物が新しくなった云々の話をすると、東日本大震災のすぐあとに建て替えたということでした。自分はその後来ていなかったというわけで、でもここにはおしんこどんと一緒にずいぶん前に来た記憶がある‥いったいいつだったろうと調べてみると‥



そんなに来ていなかったとは‥。でもお湯がいいのでここは宿泊でも再訪問したいなぁ。国道から遠くもないのに深山幽谷の趣で雰囲気もいいですしね(道は狭くて急ですが)。で、いざお風呂へ!





女将さんいわく、「お風呂は以前とは別の側になっていますよ」ということでしたが、たしかに木の浴槽こそ同じであるものの、雰囲気はより明るく開放的になったように感じました。もっとも前回の記憶自体がおぼろけなのではありますが)。

それにしてもこの浴槽(青森ヒバ使用)は秀逸です。浴槽縁全面から静かにお湯がオーバーフローしており、トド寝にも絶好といえるでしょう。普段わたしがトドることはほとんどないのですが、ここではその真似事をしちゃいました(まぁ他にお客さんいなかったし)。ちなみに源泉の投入量はかなり多いのですが、湯尻部にパイプがありそちらからも湯を排出することにより浴槽縁からのオーバーフローの量を絶妙な量に調整しています。計算し尽くしてますね。さらには湯口の造作も秀逸です。



実に個性的な造作です。湯口からあふれ出た湯は下部の切り欠き部から浴槽に流れ落ちているのですが、この造作の切り欠き部それぞれから均等に湯が流し込まれています。こりゃ相当の職人技だといえるでしょう。

そして肝心のお湯ですが、成分総量こそ多くはないもののpHは9.6と高めのため実に良好なツル感が感じられます。そして多くはないとはいえ泡付きもあり、口にしてみても実にさっぱりした味わいで実に飲みやすい。と、ここで気づきました。



温泉供給スタンドを見た時「これじゃアビルマンしかできないよな」と一瞬ながら思ってしまった自分をお許し下さい(懺悔)。そういうことだったんですね。



そんなわけで実に満足しましたよ日勝館。ちなみに近年の再検査では源泉温度が上がり40.5度(浴槽湯口で40.0度)、なおかつ成分量も増えたようです。この湯温上昇の機運が栗駒の駒の湯にも是非ほしいものです。

さて十分に満足したあとはおとうのいるじゅんさい沼へと向かいます。



ちなみにこのあたりでは「鹿島様信仰」が今も残っています。そのルーツを辿れば男鹿のナマハゲと共通する部分があるのではないかと思っていましたがどうやら違うようですね(鹿島様に関して詳しくはこちら)。それにしてもこの地域ではもう2つの集落にしか見られないという鹿島様信仰、これから少しでも長く受け継がれてほしいものです。

ちなみに右上画像タイトルにある「御返事」というのはこの集落の名前ですが実は思いきり難読系です。読めますか?「おへんじ」ではもとよりありません(それじゃ難読地名でも何でもない)。正解は「おっぺち」ですよ。



もう一つの鹿島様はさらにじゅんさい沼方面に進んだところにあります。なおどちらも県道沿いではないので探してみて下さい。



さてここからさらに山に向けて登っていくと‥おお、路面こそ濡れているけれど雨が止み雲の様子も回復傾向になってきた!というわけでさらに上っていきじゅんさい沼キャンプ場に到着です。



さすがにまだ桜が満開‥と思いましたが、遅咲きの八重桜でした。でもいいのさ綺麗なんだから!(右上画像マウスオン)。



おとうに「どうもですぅ」とご挨拶した上で、雨が止んでいる隙に宴会テント近くに自分のテントを張りました。

この時点でまだ9時台なので、おとうとこの日の過ごし方を検討しますが、いかんせん雨ベースの予報ですからね。と、お互いに大した朝ごはんは食べていないということで、久々に行きますかあそこに!





GW中にはとてつもなく混雑する佐藤養助本店ですが(現店舗になってからはずっとましで、旧本店は席数も少なくてすごかった)、ここはまぁ、長年来ているわれわれゆえ裏ワザ?いやそんなことはないですよGWの正攻法を使ってあっさり着席&早めのランチとなりました。あ、今ポイント言いましたがおわかりですか?(笑)。

食べ終わって出てきた時にはすでに駐車場は満車。ふぅ大正解です。

お腹が満ちたあとはお肌に満足感を与えなければなりません(必然かどうかはともかくとして。特にお付き合いいただくおとうにとっては全然必然じゃないはずです)。実はこの界隈でまだ一度も訪問してこなかった湯があるのです。それは「大湯温泉 阿部旅館」。

この界隈に来るのはいつもGW後半ゆえ、この宿のあたりには駐車場に入りきれない車が駐まっており、もうその車の数を見るだけで「まぁいいや」と通過してばかりだったのです(ちなみに向かいの民宿「よし川」さんには入浴しています。この時です)。

しかしこの日はGW後半初日、しかもまだお昼前ということで車の数も少ない!よしよし、いざ大湯阿部旅館の湯をいただこうではありませんか!



うん、お宿真ん前の駐車場も空いてます。料金を支払っていざお風呂に。



これはなかなかの風情ですよ。なぜこれまで来なかったんだろうという思いを強くします。

まぁそれとて「混んでたから」というしかないのではありますが(苦笑)。ここは空いている時と混んでいる時とで思いきり印象が変わりそうな気もしますが、今は間違いなく前者です。だって、




(このあと露天に移動した時に次の方が来ましたが)。

ちなみに内風呂の方はかなりの湯温でありまして、これはというわけで露天湯で身体を湯になじませた上でトライすることに。露天風呂は湯尻側がおおむね適温でしたが、、投入されている湯はこれまた相当熱いものでした。そりゃそうだ、宿の周辺ではあちこちから噴気が上がっているわけですからね(右上画像マウスオン)。

そんなわけで大湯をタンノーし、いったんキャンプ場に戻ることに。はーい温泉師匠も到着です。雨は小康状態ながらいつまた降り出してもおかしくない感じで、「こりゃ、あとから来る○頭さんは絶対にテント貼らないで車中泊するだろうね」と衆議一決(笑)。

と、ここで「Takemaさん‥」と声を掛けられてびっくり!



聞けば、昨日は連休の谷間ということで肘折の宿に泊まったそうなのですが、今日はどこかでテント‥ん?そういえばTakemaたちは毎年この界隈でキャンプしてるはず?というわけでやってきたそうなのです!

是非是非いっしょにやりましょうというわけで、宴会テント大家さんのおとうにお二人の宴会参加許可をいただきました!宴会テントの快適系キャパは6人なので、もともと予定の4人と合わせてちょうどぴったりスバラシイ!

さて夕方までにはまだまだ時間がある中、温泉師匠が「ちょっと行ってみましょうか」というわけで某所へと出かけることに。



やって来たのは「灯台もと暗し」系のとある施設です。メインの施設はもうやっていませんが実は温泉入浴だけは可能だという話を聞きつけた師匠、それではというわけでやってきたわけです。確かに営業していますね。

浴室にはかけ流しの湯(加水あり)がとうとうと流し込まれておりました。GWの夕方近くなのにどなたもいない‥ラッキョー!



湯口枡部分で源泉と水を混ぜた上で投入する方式です。お湯に大きな特徴はないものの、しっかり温まりました。

で、この施設なんですが‥



こんなに広い休憩室や、何と健康相談室なる部屋まであるのに、この日の館内には管理人さんが1人いるだけでお客さんの姿はなし。



この靴箱ロッカーの数からして相当の大規模施設であることはおわかりでしょう。でもそのうちのメイン施設が休止中の現在、付属施設だった温泉施設だけが細々と営業を続けているというわけなのです。もったいない‥(左上画像マウスオン)。

管理人の女性からは「あら、じゅんさい沼で今日明日のキャンプなの?じゃ、明日も待ってますから来て下さいね」とお誘いを受けてしまいました(行かなかったんですが)。左上画像の外観から場所は現地に行けばわかるはずですので、みなさん是非こちらの施設の温泉にも足をのばしてみて下さいませ。分類としては「変わり種系」でしょうか(笑)。



ところでちょうどこの界隈を北緯39度線が通過しているらしくそれを示した看板がありましたが、あれま「平壌とワシントンD.C.って見事に同緯度」なんですね(仲がいいじゃん)。このページをタイプしている翌月の2018/6には初めての「米朝首脳会談」が開かれることになっていました(ポシャりましたが)。もし開催されていた場合、両首脳会談の最初の詞が「お互いの首都は同じ緯度線上にあり云々」だったりしたら笑えたんですが‥。

さてあらためてこの界隈を見てまわると、これまで思っていた以上に源泉井を示すやぐら他の施設が多いことに気づきました。こぼれ湯でもないものかしらんと思っていたら‥





ただし公序良俗に鑑みて理性的判断‥というかあまりにオープンスペース過ぎてこりゃは絶対無理ですし、そもそも加水用の水はどこから‥あ、そうか(なぜか納得)。でも無理ですけれどね(再確認)。

このあと別の某所を確認した上で(噴気ほかの活動が止まってました)キャンプ場に帰着となりました。それぞれに準備を調えた上で‥




(右上画像マウスオンでキャンプ場の管理人さんからいただいた「謎の液体」画像に変わります)。

しかしこの日はおとうが早々に離脱となりました。この時点ではまだよくわかっておらず「体調が悪いのかな」くらいのものでしたが、やっぱりアレだったんでしょうね?

さて翌日は実にとんでもない日となってしまいました。「おとう、ごめんなさい!」(最初に謝っておきます)。

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