- その4 新十津川駅、留萌ダムほかに立ち寄りつつ、この日のお宿は羽幌町 -



さすがに次に来る時には廃線廃止駅になっているんだろうなぁ。残念ではありますがしょうがない。

(2018年7-8月 その4)

さて滝川方面を目指してきたのはこちらの駅訪問が目的でありました。この数ヶ月前に沿線自治体とJRとの協議がまとまり、札沼線北海道医療大学駅-新十津川駅間の廃止が決定づけられました。今後代替交通の確保等の目途が立ったところで正式に廃止時期が発表となりますが(2018/9段階では未発表)、おそらくは2019-2020年のどこかのタイミングでしょう。

自分はお別れ訪問とか乗車とかにはあまり興味がないほうなのですが、まぁちょっと寄り道するくらいならというわけでやってきたわけです。駅前は閑散‥でもすぐ先に大きな病院があり、また周辺には戸建ての家々(新興住宅系)が立ち並んでいたりして、「何でこれだけの居住人口&施設があるのに廃止?」とも思ったりしますが、要は函館本線に近すぎてみんなそっちに流れちゃっていたということのようです。

現在の新十津川駅にやってくる列車は「1日1本」。ゆえに「日本一早く最終列車が発車(10:00発)する駅」でもあります。



むしろ、この運行形態でも路線が廃止されず維持されてきたことの方に驚きを感じます。

その昔「日中走らぬ日中線」(喜多方-熱塩)と揶揄された日中線でさえ朝と夕方、そして夜と1日3本の運行でしたからね。最近廃止されたところでは岩手県の岩泉線も最後は3往復ではなかったかなと。



しかし駅舎内には観光案内所が設置され、おにいちゃん2人が店番中。残念ながら業務委託というわけではないので切符は買えませんでしたが(買えれば絶対に買ったのに)。行き先限定でいいから委託販売してくれないかな(もう遅いですが)。



駅舎内のカレンダーにはその日の乗車人数を書き入れたカレンダーが。7人から72人まで幅はありますが、まぁ普段からこれくらい利用されていれば廃止ということにもならなかったでしょうがね。というわけで珍しくTakemaも顔ハメ板に顔出しした上でそろそろ出発しましょう。

ここからはR275を北上して北竜町方面を目指します。あ、そういえば雨竜町のひまわり畑、寄ってみるか‥





というわけでまぁいいや見に行かなくてという結論。「暑かったから」という根性なしはズリ山に引き続きここでも遺憾なく発揮されたわけです(苦笑)。それにしても、右上画像の人形はなぜここに並べられているのか?

で、ここからは順調に留萌方面へ。そしてまず‥







深川留萌自動車道(無料)が開通していることもあり、並行するR233はこれまたガラガラでした。ダム管理施設でダムカードをいただきましたが、階段の途中にこんなのが(右上画像マウスオン)置かれていたのはここだけのヒミツです。鉄筋コンクリ造の新しい建物ですが、やはりかの虫の侵入を完全に防ぐことはできないのですね(ため息)。

このあとはそのままダムサイトへ(一般に開放されています)。



この留萌ダムは2009年竣工の新しいダムでご覧のとおりロックフィル式です。ダムの設置地形にもよるのでしょうが、たとえば黒四のような「コンクリートばりばりの造形」的なダムって最近はあまり作られていないような気がしますが気のせいかな?まぁもっとも建設中の八ッ場ダムなどは重力式コンクリートダムらしいので一概にはいえないでしょうが。

ダム湖側の水位はほぼ満水に近いような感じで、また水の濁りもかなり濃いようです。これは数日前まで続いた雨模様のためなのでしょう。ちなみにダムのかなり上方に風倒木がありましたが、これは当然「ここまで引き上げられて後日処理」されるのでしょう。もし水の力でにここまで打ち上げられたのであればそれこそ「決壊の危険」に直面したはずですからね(笑)。

右上画像の奥に見えている立派な橋は道道1068号線ですが、今のところ行き止まりです(計画では北竜町側に抜ける予定)。全通させたとしても通行量は微々たるものだとは思いますが今後どうなる(する)んでしょうね。

このあとはあえて留萌市内に入らず、小平へとショートカットする道道550号線を進み日本海側へ。さてしかし、ここらでちょっと休憩タイムもほしいなぁと思っていたところで、よさげなお店があったのでハイ寄り道休憩です。



そば・caffe「からくれ」さん。最初、「からくれ?どういうネーミング?『からくれなゐに 水くくるとは』しか思いつかないなぁ」と思っていたらそのものスバルフォレスターでした(意味不明)。「美しい小平の夕日」をイメージしてこの店名にしたとのことです(聞いたわけではなく店内記事を読んだだけ)。開店は2015年、親子(父娘)でやっているとか何だとか。

お蕎麦を食べに来たわけではないので喫茶メニューをば。おしんこどんはケーキとスイーツ、Takemaは自家製ジンジャーエールを注文です。



店内はこんな感じで、食事時でもなかったからか先客さんはなし。午後の日差しが射し込みちょっと暑かったので窓を少し開けましたがこのあとエアコンを入れてくださり問題なし(もちろんブラインドも下げましたんで)。窓の外がすぐ海というわけではなく少し離れてはいますが海はちゃんと見えます。これは「冬の暴れん坊日本海」対策ということもあるのでしょう。



旅行の途中でお茶休憩するのはめったにないことなのですが(あとお昼ごはんがラーメンというのもほとんどない)、たまにはこういうのんびりタイムもいいものです。暑さゆえ喉が渇いていたTakemaは結構さっさとジンジャーエールを飲んじゃいました(笑)。



太陽もだいぶ下がってきたなか日本海沿いのR232を北上していきます。途中とある神社に寄って旅の安全をお祈りしたりしつつ‥



おしんこどんのバックミラー自撮りはいつものことです。風力発電のエリアを越えてもう少し。



そんなわけで本日の目的地は羽幌町市街中心部にある旅館「佐渡屋」さん。典型的なビジネス旅館で、同宿の皆さんも(朝食会場で見た限り)みなさんビジネス客のようでした。

ここ羽幌町内には実は温泉施設「サンセットプラザ」がありもちろん宿泊もOKなのですが、今回はあえて外しました。かなり規模が大きな施設なので(7階建て、宿泊40室、もちろん外来入浴も可能だしレストランも充実、そして道の駅に併設)、この中だけで全て完結してしまう可能性が高く、またその利便性ゆえ(町の中心部ゆえ)お風呂も相当混んで湯なまりも酷そうな‥(循環湯ですが)。


(あ、それほどのものじゃないか‥)。

そして夕食は外でいただくことにしていたので、ちょっと落ち着いた上で夜のとばりが下りつつある町へ出て行きます。佐渡屋さんからだと繁華街(密集しているわけでもないですが)までそこそこ近いんですよね。そんなわけで「居酒屋 しま屋」さんへ。



外観は実に地味で、お店の看板が出ているわけでもなくまさに表札サイズの店名が入口に掲げられているだけ(暖簾すらもありません)。「知る人ぞ知る店なのかな」と思って入ってみると、実はかなりの人気店でカウンターしか空いていないとのこと。まぁそれは問題ないのでそのまま入店着席。うわ、三岳あるやんと思いつつまずはビールで乾杯♪







ちなみにほぼ全ての従業員さんが女性でした。そういうコンセプトなのかしらん?帰りはほろ酔いというかお店の外はすっかり涼しくなっていたので(確かこの時の温度表示だと18度でした)、クールダウンしながら宿に戻りました。



翌朝はしゃっきりと朝風呂(当然真湯)をいただきました。全身洗い流してさっぱり。ちなみにここまでまだ道内でくるみの湯1湯しか入っていないのですが、この日も温泉入浴はゼロの予定。ま、そんな日もあるってことでしゃぁないです。



朝ごはんを済ませて宿の前でのんびり(喫煙中)。この日もいい天気です。で、羽幌にわざわざ宿泊したということであれば、このあとのわれわれの行動は「あそこに行く」にきまってますよね!

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