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- 2020夏 北海道(7) 浜頓別温泉のコテージ湯&地元居酒屋でまったり -



うっひょーツルヌル、われわれ専用のかけ流し湯をタンノーであります!



画像はタイムライン順ではなく路面が濡れていたり乾いていたりしますがお気になさらず。

(2020年8月16日-23日 その7)

やってきたのは浜頓別の温泉ウィング。クッチャロ湖畔でテントを張ったことは(遠い昔に)ありましたが、その頃は温泉にそれほど興味がなかったのでこれまで未湯だったのです。



さてしかし、この日の泊まりはこの建物ではありません。実は近隣に(右上画像の場所)3棟のコテージがありまして、お盆前にネットで空き状況をチェックしてみたら、



お盆明けのこの時期とはいえかなりの予約が入っていて(前後の日程では3棟とも満室の日がほとんどでした)、しかしこの日だけは1棟だけ空きがあった‥。というわけでソッコーで電話予約したというわけです(ハイシーズンはネット予約不可)。
ええっと結果論からいえば、この日はお天気が良くなかったからなのか、予約時に埋まっていた他2棟もキャンセルされたらしく、結局われわれの棟しか利用客はいませんでした(笑)。
お値段は本館宿泊に比べたらお高いですが(8800円/人+入湯税)、こういうの、めったに泊まれるわけでもないのでねぇ。で、食事は「この日が何と本館レストランの定休日」ということで(本館宿泊者の夕食は提供されたんでしょうか?)、浜頓別市街地の居酒屋さんに行くことに決めていました。ほろ酔いの帰りはともかく行きは歩いて行こうと思っていたのですが、雨かぁ‥。



雨、強く降ってますねぇ。廂が長くのびてますのでこの造りはいいかな。

そんなわけでコテージ「くまげら」の鍵をもらい、到着!(ま、すぐですが)。コテージ前の広場(左上画像とは逆方向)はやたら広くて全面舗装。これはお祭り時などの祭に会場として使うのか、はたまた駐車場か、もしかしたらヘリポートとしても使えそうな‥とにかく多目的ユーティリティ広場でした。



この「くまげら」は2ベッド+和系のオープンスペースに布団を敷いて計4人が定員で、その他にキッチンやリビング、そしてトイレにバスルーム(洗濯機あり)という設備を有しています。平成23年の建築とあり設備もその時に設置したものでしょう(ややチープな什器にも見えますがまぁ経費節減ということで)。

ただし、キッチンにはガスの調理用オープンレンジはありません。火の不始末を避けるためなのでしょう。そのかわり‥





まぁ到着時は雨も降っていましたし、そんな中でわれわれ夫婦2人でBBQというのも何となくもの寂しい気もしますからね。ここはやっぱり地元のプロの味を楽しみたいわけでした。

検索して目を付けていた居酒屋さんに本日営業するのかどうかの電話を入れると、「じゃ、17:30頃店を開けるのでお待ちしていますよ」と、気がつけば予約を入れたことになっていました(いやこれはこれで何の問題もないんですが)。

さてしかし、まだ1.5hくらい時間はあるし‥となれば「ちょっくらひとっ風呂浴びちゃいますかね」という、誰が考えても天地神明に誓って同じ結論に達するであろう流れとなりました。というわけで、かけ流しだという浴槽をまずは見てみようと浴室扉を開けてみると‥



あとで確認してわかったことですが、浴槽蓋なしでかけ流しにしているためもちろん湯気が立ち上ります。しかし、寒冷地ゆえか浴室の大きな一枚窓はハメ殺しで開閉不可能。唯一の換気機能を有する換気扇も「あらやだ、ちぃちゃーい♪」レベルのミニ扇で、これではサウナモードの解消など夢のまた夢です。

結局、脱衣場側の窓を開け(これまた大して開く窓ではありませんが)、浴室扉を多少開けた状態にして浴室内の温度&湿気を逃がすことにして何とかバンバンしたわけですが、脱衣場側も一時的にはだいぶ湿気てしまいました(もちろん作業完了後はしっかり閉めました)。この設計はちょっといただけませんでした。

でも、でもですね。いざ湯に向かい、かけ湯をしてみると‥





いや、もしかしたらさらにその上の「ヌル」の領域だったかも知れません。これにはびっくりしました。泉質は「ナトリウム-塩化物・炭酸水素酸塩泉」でpHは8.15。ややアルカリ寄りではありますがそれほど極端でもありません。しかしこの泉質は旧泉質分類でいえば「重曹泉」。ツルツルなのはある意味あたりまえなのでありました!




(なお右上画像マウスオンで「能力不足の換気扇」画像に変わります)。



ちなみに普段であればコテージ利用客はウィング本館のお風呂も利用可能ということなのですが、チェックイン時には係員の方がすまなそうに「このご時世につき‥」とおっしゃっておりました。その時は残念にも思ったのですが(まぁそりゃそうですよね)、あとでよくよく調べてみると(実はコテージ予約時には本館の湯使いについてチェックしていなかったのです)‥



まぁ収容人数が最大100人+日帰り入浴客を受けいれるとなればそれはそれで仕方ないのでありますが‥ええっと、われらがコテージはといえば。



PCの大きな画面でも読みにくい画像サイズですが、ここには以下のような掲示がなされていました。源泉から離れていることもあり加温湯なのはまぁしょうがないとして(自分は加温かけ流しはOK派です)。

「美人の湯」はまとんべつ温泉の入浴について

* 浴槽へ温泉を入れるとき、またはかけ流しにする場合は、①温泉切り替えスイッチを入にして下さい(追い焚きは出来ません)
* 温度調節は、②温泉水加熱器を夏場は60℃表示、冬場は65℃表示で適温の40~42℃になります(設定温度表示は5℃ずつ変化します)
* 温泉を入れ替えする場合は、溜まるまで1時間程かかります。
* シャワーやカランを利用する際は、キッチン壁に設置しています③温度調節リモコンのスイッチを入れ温度調節をして下さい。熱いお湯にご注意下さい。
※ 浴室の扉は必ず閉めて下さい。
※ 温泉はかけ流し出来ますが、ご入浴しないときは節減にご協力下さい。

~ 国内トップレベルの泉質を有する「はまとんべつ温泉」を ごゆっくりお味わい下さいませ ~


「国内トップレベルの泉質(重曹泉)」とは?と思って公式サイトを確認してみると、「炭酸水素イオンが2850mg/kg!」と謳われています(ただし同じ公式サイト内にある最新の?分析表では2016mg/kgのようです)。ふと思いついて含重曹系(泉質名はNa-炭酸水素塩泉で同じ)東鳴子温泉の高友旅館の各浴槽と比べてみると、確かに2倍-3倍くらいの数値のようです。でも炭酸水素イオンだけでちょっと調べてみると、全国には5000mg/kg超えの温泉もあるような。

まぁ1つの成分だけで比較することにあまり意味はないのですが、でもとにかくここのツルツル感にはびっくりでした。と同時に、今回本館の湯に浸かる機会が(偶然)なかったことにある意味感謝。道民温泉ブロガーの方々にはここの本館ウィングの湯の評判がそれほど良くないようなのですよ(それも知らずに予約していたわけですが)。とにかく、


(ムレムレなのは今のところまぁしょうがない)

8人定員のコテージも1つあるようですし、各コテージにはそれぞれ広々としたBBQスペースの庭もありますし、ちょっとお高めですがお湯重視の方にはお勧め!
ただし今回は8月後半泊の1週間前でも空いていましたが、これは間違いなく「コロナ禍自粛」の関係だったと思うので、今後コロナが収束すると「ハイシーズンは予約開始後すぐにフルブッキング」となりそうな気がしますので念のため。

さてお風呂後はそろそろ夕ごはんです。でも雨が止んでいないので、歩いても15分くらいだと思うのですがタクシーをお願いすることに(結局往復とも同じドライバーさんに送迎していただきました)。



そんなわけでやってきたのは居酒屋「奴」さん。平日の開店直後にもかかわらず店内は地元のお客さんでそこそこの混み具合、こりゃお店の選択が正解だったなと(観光客らしき方はわれわれ以外にいなかったようです)。なおメインストリートは信号あり交差点をラウンドアバウトへと改修工事中。日本でもラウンドアバウトが少しずつ普及しつつあるようです。

ただし交通量の多い交差点では絶対導入してはいけないのがこのラウンドアバウトであるのも確かなことで、ネパールのカトマンズでは、「かつてであれば(車両交通量が少なかったので)機能していた」ラウンドアバウトが、その後の交通量の増大に対応できずにっちもさっちもいかなくなっている現場に出くわしました。中には「開き直って逆走に挑む」猛者もいましたっけ(やめろって)。

20世紀末の話ですが、あそこは今どうなっているんだろうなぁ(何とはなくですが、今も変わっていないような気もします)。




お通しからして食べ応えのある大物が出てきました!(笑)。夕ごはんなのですからそれでいいのですがのっけからびっくりです。なおこちらのお店もコロナ対策にはしっかり対応していて、換気はもちろんのことですが、マスターいわく「現在のところ17:30ころ店を開け、19:30を目途に閉店しています」とのことでした。19:30閉店の居酒屋さんって!(驚)。なお本来は22:30ラストオーダーのお店のようです。あまり観光地ともいえないエリアですが、マスターもコロナ禍の中での営業に気を遣っておられました。



でもお料理は期待通りの爆旨っ!お刺身盛りはマグロこそ普通でしたがあとのそれぞれはコリコシツルで食べるのが勿体ないくらい。焼き鳥は見かけ以上に大ぶりの串で、1人だったらもうこれでそこそこお腹はふくれそう(Takemaの個人的感想です)。タコザンギの皿と見比べると焼き鳥の大きさがわかります。



あれー、左上画像の揚げ物は何だったかなぁ、たしかボードに書かれていたものだと思うけれど‥記録なしだとひと月以上前の「あの日の注文品」が思い出せなくなってきました。でもね、美味しかった記憶しかないからいいんだ!(開き直り)。

なお、ここまでの品は全ておしんこどんとのシェアだったので、「このあと寝ているうちにお腹が空かないように」との保険の意味で焼きおにぎりを注文。しかし何ですかこのデカさは!(右上画像、ライターの大きさと遠近差はありますが比較して下さい)。



そんなわけでお腹満足の上でコテージ帰着。涼しーわぁ(この日は8/19)。

で、このあと何と「洗濯」しました。そんなに長い旅程でもないのですが、その分あまり多くの着替えも持ってきていないし、それに「せっかく洗濯機が自由に使えるのなら」というわけで。室内物干しもありましたし(ただし洗剤はありませんので持参必要)。



翌日も長距離移動なので寄り道はあまりしないつもりでした(結果的にはそこそこしましたが)。まずは雨が止んだクッチャロ湖へ。前日からの雨はしとしと系でしたが風を伴うものではなかったので、テント内やタープの下であればそこそこ快適だったのではと思われます(とはいえ、自分はコテージ泊まりだったのに人ごとのように上から目線系でほざいているTakemaであります。キャンプ泊の皆さまゴメンナサイ)。

さて、クッチャロ湖および浜頓別から一気に‥出発しないTakema&おしんこどんです。この続きは次ページにて。


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