でも大都市やお祭りなどの人ごみにはほぼ近寄らずでした。

その18 朝湯*2+お洗濯を終えて夏泊半島へ



さぁって朝風呂朝風呂!今日も張り切っていきマショー!



苫小牧を21:15に出航したシルバーフェリーは、定刻4:45に八戸港に着岸しました。やっぱり夜行便っていいなぁ、朝一番から活動できますからね。新潟-小樽便もそうだし、その昔々の東京-釧路便も朝着で、「朝ごはんは和商市場でお好み海鮮丼」、よく食べたよなぁ(遠い目)。

しかし5時前となると早すぎてまだどこもやっていないのです(笑)。この日が日曜日なら館鼻岸壁の朝市がもうこの時間から始まっているはずなんですが、惜しくもこの日は土曜日だったんですよね。というわけで八戸市内から内陸方面へと進み、途中のコンビニでおにぎり&揚げ物で朝ごはん(兼時間調整)といたしました。



その上でまず最初にやってきたのは宝温泉。こちらは朝6:00に営業開始なので朝湯にちょうどいいのですよ(珍しく事前に調べておいた)。到着はほぼジャスト6:00。施設前の狭いスペースに車を駐めましたが、隣接地に駐車スペースがあるとかないとか(あとで知ったので未確認)。

入浴料は240円だったかで格安です。こちらはもともと沸かし湯の銭湯だったそうで(その名残で煙突が立っています)、やがて掘削して温泉を得て、昭和58年ころから温泉銭湯になったようです。



真夏の時期なんですが脱衣場にはストーブが置かれたままで、やや雑多な雰囲気もありますが清掃はきちんと行われているようです。全体の雰囲気はまさに「ザ・昭和」です。



タイル張りの浴室も年季が入っていますが、細かい部分にいろいろと修復の痕があり、丁寧に手を入れて営業を続けていることがわかり好感。個人営業の温泉銭湯のようですからできることは限られているはずですが、きっちりやっているなという印象です。

壁絵は絵柄的に日光の神橋?と思いましたが、同じ事を「温泉逍遥」のK-Iさんもお感じになったようです。ただ風呂絵師はある程度のモチーフをもとにしつつ、そこに即興のイマジネーションを加えて描いていくというような話を聞いたこともあるので、やはりどこがモデルということでもないんでしょう。





泉質はナトリウム-塩化物泉で、源泉は45.8度。向かって左側の浴槽は深く、中には腰掛け用の岩が鎮座しておりました。こちら側から湯が投入されており、右側の浴槽経由でかけ流されています。口に含むとわずかに塩味を感知。



右側の浴槽もやや深めで、肩までじっくり浸かれるのがなかなかです。湯はご覧の通りの透明湯。というわけでいい朝湯となりました。

このあとは計画時に「下北に行くか浅虫に行くか」でかなり悩んだところでしたが、実は夏泊半島には行ったことがなかったのでそちらを選択しました。まずは北上して東北町へと向かいます。



というわけでここの前も通りましたよ。湯、相変わらず出てます。

さてしかし、ここ玉勝温泉の前を通ったのには理由があります。またも洗濯物が溜まっていたのですが、この近くにコインランドリーがあるのを思い出していたのです。





しかし、当然乾燥完了までには時間がかかります。なぁーに、時間を費やす場所はいくらでもあります。八甲温泉や水明温泉、東北温泉は日帰りが6:00からですが、久々に行きたいと思った姉戸川温泉は9:00からか(まだ開いてない)、さてどうしようと考えたあげく、





ちなみにこちらの李沢温泉、日帰りスタート時間は朝4:00からなんですよね。まぁ基本的にほぼ無人の施設ですし、鍵を解錠して電気を点けるだけなのかも知れませんが。



無人の番台の料金箱に300円*2を投入します。監視カメラを設置した上での無人営業というスタイルもなかなか珍しいですが、閉業してしまいそうな温泉施設もこのやり方で何とか続けてほしいなぁと。







いやぁ、またこの界隈に宿泊してまったり過ごしたいなぁ(松園と玉勝別館は宿泊済。あと今はなきほとけ沢温泉東龍館も)。このあとはランドリーに戻り、乾燥バッチリの衣類をきれいに畳んで収納し、再び出発です。

しかしこのあと、おしんこどんに忍び寄る睡魔大王の影一つ(笑)。というわけで隣の助手席に座っていながらも、おしんこどんソウル(魂)は別世界でバトルを繰り広げることになったようです。

さて夏泊半島の付け根まで来たところで、何やら島?があったので、おしんこどんを置いてちょっと行ってみることに。



こんな道を進んでいくと立派な橋があり、島に渡れます。



え、秩父宮さまもお越しになっていた由緒ある場所なの?

あとで調べてみたところ、このあたりは「小湊のハクチョウ渡来地」として、冬場には多くの人が訪れる観光地のようでした。もっともこの時期(8月)は完全にオフシーズンで、ハクチョウはおろか水鳥の1羽もいませんでしたけれどね。

あと、橋を渡る手前に「喫茶店のような小屋」がありまして、外からちらりとのぞいてみると内部は「営業当時のまま」残っているようで不思議に思ったのですが、これまたあとで調べてみると何と「今も営業している」、喫茶「白い鳥」だったのですね!残念ながらこの時は営業していなかったようですが(店内の照明も点いていなかった)、もしやっていたら「万難を排して入店しただろうな」と思われる独特の佇まいでした。



道路を挟んで反対側には神社「雷電宮」があったので、これも何かの縁だというわけでお詣りした上で車に戻りました。その間おしんこどんはずっと眠っておりましたとさ。



このあとは半島の先端を目指して進みます。通行車両は多くもなく何だか拍子抜けですが、どうやら青森市内方面から来るお客さんが圧倒的に多いようで、先端部の駐車場はそこそこ埋まっていました。



ただし何軒かあるお土産屋さんはどこも閑古鳥。し、しかし?(後述)。



半島の先端部にある大島にはしっかり橋が架けられておりお気楽に渡ることができます。両側の柵は最近整備されたようですが、取り外し可能ではなくしっかりと金具で固定されているようです。冬場の荒波と風をこれで乗り越えられるのかな(大丈夫だとしても傷むのは早そう)。



岸近くの岩にはウミウ(かカワウ)が羽を休めていました。なおウミウとカワウですが、外観による識別はかなり難しいようで、くちばしの付け根の黄色い模様の形が「微妙に」違うそうなのですが、個体差もあるでしょうしこの画像では全然わかりませんね。関係ありませんが東京湾に生息しているのはほぼカワウなのだそうですし、鵜飼いに使われているのはウミウなのだそうです。以上雑学まで。

で、島(大島)に渡ってきました。渡った先に何があるかといえば何もありません(苦笑)。いや、島の突端には灯台と神社があるらしいのですが、そこに行くには頂上(標高63m)まで登らなければならず、この暑い中行く気にもなりませんでした。



草地には海浜の花々がいろいろ咲いておりました。



おしんこどんは何を探していたのでしょう?



さてお土産屋まで戻ってくると、さっきまでの閑散さが嘘のように大賑わいです。実はこのページを書くにあたり調べてみて知ったことなのですが、こちらのお店は食堂もやっていて「うに丼」も安価に食べられるのだとか。あらためて左上画像をよく見てみると、裏返しにはなっていますが確かに「うに」の字が見えています。実はこのあと昼飯には苦労したので、ここで食べればヨカッタ(予約推奨とのことなのでもううに丼は売り切れていたかもしれませんが)。

そしてこの釣り堀り、最近では少なくなったという海系の釣り堀なのだそうで、中には小魚はもちろんのことホタテや蟹、さらには平目なども入っていたりするそうな。釣り糸は1本300円で、小魚は10匹、帆立は5枚まで無料だとか(ただし糸が切れたら終了って、ヨーヨー釣りの要領ですか?)。

かなりお楽しそうなアトラクションで、やればよかった?いやいやこの盛り上がりというか「密」の状況ではやろうと思いませんでしたし、何よりも‥





このあとは陸奥湾越しに岩木山を遠望したりしつつ浅虫方面へと向かいます。青森市内ではねぶた祭りが最高潮の時期を迎えていますがどうするTakema?というわけで続きは次ページにて。

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