でも大都市やお祭りなどの人ごみにはほぼ近寄らずでした。

その2 まずは、あたふたしながらも無事北の大地に上陸!



まずは行くよぉ、北の大地へ!

そんなわけで7/27、大洗発苫小牧行きの夕方便で出発です。以前深夜便を利用して「これはこれでありかも」という気になったのですが、いかんせん苫小牧着が19:45だと、もうこれは市内のビジホか(面白くない)、少し足を延ばしての虎杖浜界隈にレイト到着か(まぁこれはまだ選択肢としてありですが)くらいしか考えにくいのが南天のど飴だったりするのです。

そんなところで悶々としていたところ、2020夏に夕方便(苫小牧13:30着)だと、「日高のお山を越えて十勝のかんの温泉夕食タイムにそこそこ余裕で間に合う」ということを発見してしまい、そうなると夕方便の利便性がはるかに高いわけで、またも最近は「大洗便ならやっぱり夕方便でしょ」という一択に逆戻りしてしまったわけなのです(ま、新潟便も利用したりしていますが)。



というわけで外環道-常磐道-北関東道-東水戸道路とつなぎ(もっとも北関東道と東水戸道路はJCTがあるわけでもなく途中で名前が変わるだけです)、ずんずんと順調に進みます。平日どまん中ということもあり通行量も少ない少ない。

で、大洗港直行なら水戸大洗ICで下りるのが王道なのですが、今回はもう一つ先のひたちなかICまで進みました。理由は「大洗周辺の海鮮系食事処は営業時間を含めて限られる(特に平日)」ということであり、「それなら那珂湊は漁港だからおさかな市場もあるし、16:00くらいまでやっているところも多いし」という感じだったわけです。

というわけで初のなかみなとIC利用で高速を下りました。しかし、ここでまさかの‥



恥を忍んで申し上げます。わたしはIC出口の信号待機先頭車でした。さてここで交差点の様子を見てみましょう(以下2枚の画像はGoogleストリートビューによる現地画像です)。



ビューで見ると、まぁ右折車線ですから当然みんな右に曲がりますよね。前方に見える白い車は正しい車線に進んでいきます。ん?随分遠い?そう、合流するR245はこの区間、中央分離帯付きの片側二車線区間なのです。

なお言い訳に過ぎませんが、R245から右折して高速に入る場合は緑で塗られたガイドラインに従えばそのまま料金所方面にスムーズに進入できます。でも、高速出口から右折する場合の国道にはガイドラインはありません(あくまで言い訳です)。

で、自分の判断を狂わせたのは実はこちらでありました。入るべきではない反対2車線の中央には‥



(ちなみに停止線自体もほとんど消えています)。

通常、停止線手前の車線ラインは切れ目なしの白です。で、白であっても交差点直前部(確か20m)での車線変更は禁止されていますから、ここをイエローで塗る必然性はありません(たぶん茨城県独特の「親切」なのでしょうが)。でも、片側1車線追い越し禁止の場合、すぐにイエローラインが始まりますよね(これも言い訳)。

そして、ほぼ消えかけた停止線!これにはヤラレタ感がありました。「道」のあたりに消えかけている停止線があります。中央側第二通行帯に至ってはほぼ消えていますよね。

というわけで、この交差点初通行だった自分は「曲がった先にはイエローラインが続いているし(実際は20m先で切れています)、停止線もないからこの車線に進めばいいな」と考えてしまったわけでありました。

で、数十m進んだところで気づき(幸い両車線とも通行車は来ていませんでした)、ハザード即出しで何とか農道の入口か何か、とにかく歩道側に脱出できる場所を見つけてダッシュで入り、方向転換して何とか事なきを得たというわけでありました。

いずれにせよもちろん間違いなく自分の判断ミスだったわけで、何だかしょっぱなからがっくしきちゃったなぁ(苦笑)。なお、信号待ちの列に続いていた後ろの車も自分の動きにつられて一緒に逆走していましたので、安易な追従も駄目ですよ、大いに自戒を込めて!

あ?気になります?「2回目」って?では1回目はどこだったんだって?では正直に申し上げましょう。



ハイ、2008年の南アフリカ共和国、ダーバンの北方で国道であるN2に合流したときでした。前日そのICまで来た時は片側2車線だったのに、そのICから片側1車線になっているとは思わずに、上画像のようなサトウキビ満載のトラックに自信満々でパッシングまでしちゃった記憶が(大汗)。

ま、ま。ま!とにかく気をつけましょうということでこの件についてはオシマイといたします。正直ヘコミましたが切り替えてっと。もちろんですがこのあとの3,900kmくらいについてはヒヤリハット系のミスはありませんでしたよ念のため。



というわけで早めの夕ごはん。那珂湊は東京からも近い観光地ということもありお値段はお高めC/Pはうーんという感じですが、左を頼んだ自分は量が少なめ=自分にとって適量だったので満足しました。というか、銚子のあのお店がオカシイんだって!(褒め言葉です)。



この後はチェックインのため一旦大洗のフェリーターミナルに向かいます。検温絡みについてはこのあと苫小牧と仙台のフェリーターミナルでもチェックインしましたが、大洗が一番きっちりしていたかなと。ただ、検温場所がエアコンバリ稼働で一番ひんやりしていたのも大洗だったと思いますが(笑)。



さて無事チェックインを終えましたが、乗船スタート時間までにはまだまだ時間がありますんで再び市街へ。フェリーターミナル分岐に設置されているアーチ、そろそろ色を塗り直す時期なんじゃないですかね。

この後は先ほど通り過ぎた際に気になっていた神社へ行ってみることに。大きな鳥居&上り坂舗装路がちらりと見えたがゆえに「ここはこの地域の総鎮守かな」と思ったもので。

大洗磯前神社。立派な神社です。創建も古く、「日本文徳天皇実録」に創建由来の記載があるというのですから驚きです(856年)。現在の門や拝殿、本殿は1730年に落成したものなのだとか。



欄間の彫刻が目を引きます。これも当時からのもの。



境内の端っこには大洗らしい看板があるのがほほえましい。



お詣りを済ませて門を出ると海に下る階段があり、われわれは車で上がってきましたが、本来の参道はこちらです。ここからは見えませんが海岸には「神磯の鳥居」があり、神様が上陸した場所だとされているようです。その岩場自体は禁足地(立ち入り禁止)なのですが、鳥居展望スペースがあるそうです(行けばヨカッタまた次回)。

このあと駐車場に戻ろうとしたところで‥。



船の錨が奉納?されている屋根掛けを発見したので見てみることに。みなそれぞれだいぶ古いもののようですが、漁師の方々からも篤い信仰を受けてきたようです(左上画像マウスオーバーで拡大画像に変わります)。

と、ところで!この屋根掛けのあたりからは「本殿」を見ることが出来ます!上のほうにある正面画像、透かし彫りの意匠が施された建物は「拝殿」であり、本殿はその奥にあるため正面側からは見ることが出来ないのですが、この場所は本殿の横にあるため、失礼ながら「脇見」することができるのです!あえて画像は載せませんが、横から本殿にお詣りさせていただきました。

その近くには最近設置されたとおぼしき二宮尊徳(金治郎)像がありました。が、昨今の世評を受けての「座像」でありました。そりゃまあ「歩きスマホ」などの危険指摘を受けてのアレなんでしょうが、二宮さんが活躍したのは江戸時代ですからは車も来ないし牛馬は向こうからよけるはず。そもそもこうやってゆったり座って本を読む時間も惜しかったはずなのに‥こうやってオハナシは時代に合うように改変されていくということなのでしょうか。ちょっと残念。

さてしかし、フェリーの乗船時間までにはまだ間があるぞというわけでちょこっと海岸へ。







ただし「こちらは海水浴場ではないので遊泳もだめだしBBQとかもやめてね」ということのようです。なお右上画像は「蚊に刺されたおしんこどんが患部に塩水を付けようと波に挑むの図」だったりします(笑)、ご覧のとおりここは石浜です。しかも上の大きい画像を見ればおわかりの通りすぐ沖には岩場もあり、少なくとも子どもたちを連れての海水浴にはまったく向いていないようです。

大洗港の南側にはそれこそ広い砂浜の海水浴場がありますから、ここを同じように開放する意味はないというか危険すぎるというわけです。ええ、ちらほら系の皆さんは「座って海を眺める」とか「波打ち際の駆け引きを楽しむ」くらいでした。

さてそんなこんなで時間を潰した甲斐もあり?そろそろ乗船時間が近づいてきたというわけで大洗港へ戻りました。



この日は7/27(水)と平日ど真ん中&お盆にはまだ早い時期ということもあってバイクの数も少なく、バイクの乗船スタンバイ時(車よりも先でした)に数えたところ18台しかいませんでした(そのあと駆け込み系が何台かいたようなのでトータルでは20数台かと)。というわけでバイクの乗船がスタートしましたが‥



ここでライダー各氏は悲劇に見舞われます。突然の通り雨どしゃ降りでした。両上画像を見比べてみればわかる通り右上画像は明らかに路面が濡れています。最初に入ったバイクはともかく、真ん中~後半で待機していたライダーは誘導待機中だったゆえにびしょ濡れになったと思われます。

右上画像はほぼ止んだタイミングで撮影したものですが、いやぁ皆さん大変でしたね(同情)。



さて雨も止み車も乗船、先に徒歩乗船していたおしんこどんと合流、ここ最近の当然の助動詞系で個室です(ただし窓なし)。気がつけば出港していましたが、やっぱり太平洋フェリーの「銅鑼(ドラ)館内放送」は目安になるからいいよなぁ。



というわけでケムリを挟んだ上で出港の様子を見ることもなく部屋で乾杯の儀となりました(実はこのあとフェリーを2回乗り継ぎますし)。夕ごはんはコンビニで買い出したのでレストランも利用せずで、このあとは飲んだくれて終了となりました。



ヨッパーの甲板うろうろは危険です。でもさすがにそんな所行には(笑)。



明けて翌朝はいいお天気&涼しい♪日差しは強いですがそもそもの気温が違うのでさわやかさんですね。とりあえずライダーやチャリダー諸氏も安堵したことでしょう。「雨の上陸はなさそうだ」って。私も以前はバイクで上陸する際に「雨具着用で走り出す」のは大嫌いでしたので。

そういえば今のバイク(VFR800X)に乗り換えてからは一度も北海道ツーリングをしていないんです。パニアケースを購入しておらずトップケースのみなのでタンデムだと積載荷物の量が限られてしまうからなのですが、



その昔、タンデムキャンプツーリングで走っていた時の積載量です(2002)。

今回のようにキャンプなしの宿泊であればテントも寝袋も鍋も食材も積まなくていいので、トップケース(これはバイク購入時に取り付け済み)の上にもう1つボックスを載せてくくりつければ、タンデムでも走れるんじゃないかな?(上画像ではトップケース上に長方形のプラボックスをくくりつけています)。

以前は「キャンプに対するこだわり」があり、そのため現バイクに乗り換えてからは「積めないので車に」してきたわけですが、そのこだわりがなくなった今となっては‥



ただ、われわれ夫婦もアラ還暦ですし、以前からおしんこどんはリアシートで寝たりしていましたし、そして自分のライディングテクニックも明らかに下手くそになっていますので(「通勤グ」でしか乗っていませんから当然です)、来年以降どうするかは未定ではあります。あくまで「可能性」について述べただけということにしておきましょう(笑)。



ところでこのフェリー外部にはなぜか2つの「灯火」が並んで設置されています。SNS繋がりの方からの受け売りなのですが、これは直流灯火と交流灯火なのだそうで、白いガードが付いたほうが直流(AC100-240V)、赤い方が交流(DC24V)です。しかしなぜ2つ並んで設置されているのかは謎。別電源由来で、どちらかの電源が機能を喪失しても外部照明を確保させるためなのかな?詳しいことは全くわかりませんが、保安を考えた設備であることは間違いないでしょう。



苫小牧到着は13:30ゆえ昼食は船を下りたあとでもいい‥わけではありません。この日の泊まりは港からほぼ200km先の山の中温泉なのですから、のんびりと昼食を食べるわけにもいかず‥そんなわけで船内ラーメンとなりましたが、お味はまぁご想像の通り。せっかくだからもうちょっと工夫してほしいなぁ。お客を独占できるだけにここでとことん旨いのを出せば一気に人気になるご時世、「このラーメンを食べにフェリーに」という極端なオタクチューバ-までも出てきかねないなご時世ですからね。

というか、そもそもこのラーメンに限らず、商船三井フェリーのレストラン料理についてはもうちょっとレベルを上げてほしいなぁと思う次第です。もっともコロナ禍以降、太平洋フェリーのレストラン料理も(品数を含めて)しょぼくなったなぁとは思っていますが。



そんなわけで苫小牧に定刻入港となりました。



さて市内から直近の沼ノ端西ICに向かい、苫小牧東JCT-千歳恵庭JCTを経由して道東道へと進みます。今考えれば市内からそのままR234を進んで追分町ICからダイレクトに道東道に乗ったほうが時間も料金も安かったんじゃないかと思うのですが、なぜこのルート取りをしたのか‥謎です。

さて、上陸初日たるこの日の宿はといえば「トムラウシ温泉 東大雪荘」なのであります。苫小牧からは高速道経由でも200kmを超える距離なので、道東道開通前の日勝峠経由であれば「無理!到着は夜になる!」という感じだったのが、「ま、日没前には余裕で到着できるな」と計算できるようになったのですから高速は偉大です(笑)。



占冠PAで休憩&ソフト。味はフツーでした(苦笑)。



トンネルで日高山脈を横断スゲー。右上画像、時にはトンネル直上に牛さんの姿も。



というわけで十勝の大地へと入ってきました。十勝清水ICで高速を下ります。ここから市街地までの下りは如何にもくるくるパンダさんがいそうなエリアなので慎重に運転(笑)。いなかったですけれどね。

ではこの続きは次ページにて。

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