その2 初日の泊まりは1日1組限定の素泊まり湯宿♪



夕刻の富士山を眼下に眺めつつ西へと向かいます。雪少なっ!



(2023年2月8-12日 その2)

2/8、午後羽田発の鹿児島便はバスでの搭乗でした。予約後機材変更の連絡が来ていたので、お客が少ないことを見越して小さめの機材に変えたようですから、「それなら(人数が少ないなら)バスでOKさ!」ということになったのかもしれません。

鹿児島空港到着は18:40+α(ちょい遅れ)。このあとレンタカーを借りた上でこの日の宿まで行かねばなりませんから時間的には結構タイト、しかしまだ夕ごはんを食べていないんですよ。



というわけで空港内の食堂で定食の夕ごはん。

しょうが焼き定食は正直言ってイマイチでした。あまり料理にケチをつけたくはないのですが、生姜の風味がまったく伝わってこないのです(味が甘めなのは土地柄としても)。また豚肉にタレがまったく絡んでいません。これって、焼いたあとの豚肉に上からタレをかけただけでしょ。せめてタレをからめながら焼いてほしかった!

とか何とか難癖を付けつつも、帰りの便に搭乗する前にも同じ店に入って飲み食いしましたのでお許し下さいませ。

そしてレンタカーを借り出し、空港近くのコンビニでビールや朝ごはんを買い出し(この日のお宿は素泊まり専門なのです)いざ宿に向かいますが、途中からは人家も街灯もなくなり真っ暗。まだ目が慣れていないこともあってちょっとびっくりしました。ただし宿までは空港から8kmほどと至近で、10分と少しで到着できます。

お宿に到着、チェックインを完了し、通されたお部屋といえば‥









いやぁまさか南九州のコテージに薪ストーブがあるとはびっくりです(「北の冷房&南の暖房=いずれも期待できないことの例え」ですからね)。なおセルフで薪をくべて構わないとのことで、うっはぁ何だかすごく嬉しいのですが!



キッチンには一通りの設備が整っています。うわ、冷蔵庫はホシザキの業務用だし!さらには何と(これまた同じく業務用の)製氷機まで設置されていまして、この宿泊コテージ、宿泊用に建てられたものではない?



はい、それではお宿の種明かしです。「そば屋さんは2014年に閉店し、現在は喫茶店をしています」、そしてその下部に「入浴料 300円」とあるあたりで「ははぁ!」となった方も多いのではないでしょうか。正解は‥




(この画像は翌朝撮影したものです)

で、よくよく調べてみると、別棟の宿泊用離れ(コテージ)はかつて姉妹店の「喫茶たんぽぽ」として営業していたようなのですね。なるほどそれで製氷機があるのも合点がいきます。今は喫茶たんぽぽが母屋で営業しているがゆえに、空いた施設をコテージとして利用しているということのようです。



母屋正面の灯りがついているところが蕎麦打ち場だったと思われます。ご主人ともう1人の女性が対応してくれました。で、ご主人いわく、



やっほー貸し切り確定!右上画像の案内にある通りです。でもこのパターンってこちらのお宿では結構普通なのでは?なぜなら、そもそもこちらのお宿は宿泊の場合『1日1組限定』なのですから!

自分は今回、鹿児島初心者なりに計画立案時には妙見や安楽やらのお宿&お風呂情報を検索していたのですが、最初は別のお宿に泊まるつもりでした。ただその検索の過程で「1日1組限定の宿、ただし高級宿というわけではなく素泊まりのみ、2人なら4500円/人(税別)である」ということがわかり、



とソッコーで直接予約電話を入れた次第です(なお「当日は飛行機の到着後、20:00までに到着します」と伝達していました。実際の到着は19:55頃。何とか間に合ったのね)。もちろんネット予約などは出来ませんし、なぜか鹿児島県はいわゆる県単位での宿泊割を停止していたのでした。でもね(後述)。



というわけでしばし休息していましたが、ではではまずはお風呂に行こうではありませんか!お風呂は母屋に専用の通用口から入り、そのまま通り抜けて別棟の湯屋へと向かいます。





泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉で源泉温度(自噴)は49.7度。カルシウム分を含むことから湯が流れる場所には析出物が付いています(右上画像マウスオーバーで洗い場画像に変わります)。また湯量の調整なのか?湯尻には平たい石が置かれており湯の流出を抑制しています(左上画像マウスオーバーで別画像に変わります)。

ただ夜のお風呂は暗いこともあり撮影はこれくらいにして、もう充分温まったしということで湯を上がり‥




(缶ビールの蓋がまだ開いていないのはご愛敬)

とはいえ「芋焼酎の部」にまで進むのは自分だけなのですけれどね(苦笑)。薪ストーブは熾きになってしまうとパワーが落ちるので、時折薪を追加します(右上画像マウスオーバー)。それにしてもこういうところまで全部お客にお任せっていうスタンス、いいなぁ♪(なお冬の夜中に火が落ちてしまったらさすがに寒いので、石油ファンヒーターの併用も可能になっています)。

そして翌朝。九州(西日本)なのでただでさえ明るくなる時間は遅めなのですが、どうも待ちきれず薄明るくなったところで再びお風呂へ。





そう、この日は平日(金)なのですが、Takemaは金曜日がお休みなのですよ。だから前日の木曜日に鹿児島インしたわけで、ゆえに本日は湯ったりとあたふたさせていただきたく存じます(嬉)。



ぬる湯でじっくり、あつ湯でしゃっきり、その間に湯から上がってのクールダウンを挟みます。そうそう、湯桶もだいぶ温泉成分でイイ色付きとなりつつありますね。

と、そのクールダウンなのですが、こちらの湯にお入りになった方なら「きのこの里でのクールダウンなら、もっとすごいの=パワフルクールダウン設備があるでしょ?」との疑問を呈するはず。ハイ、ありますねぇ、確かにこれが。



これは温泉露天風呂ではなく「裏山の湧き水」だそうで、公式サイトには「とても冷たい小さな水風呂」と紹介されています。確かにここにドボンと浸かれば一気のクールダウンは可能でしょう。でもね。



ぬるいくらいならまだいいですよ(20度以上)。でも念のためこのポリバスに手を浸けてみた瞬間「これはダメ、自分は入ら(入れ)ない!」と即決。何でこうだかなぁと思いを致すに、どうも小学校低学年時期の6月のプール(まだ寒くて唇紫)とかかなと思ったりもしますがよくわかりません。この朝は鹿児島とはいえ暖かい朝ではなかったですし、まぁ無理ってことで‥ん?





いや対抗しようとも思いませんでしたので「すごいなぁ」ってことで終了ですが。おしんこどんの入浴可能低温度範囲が自分よりもぐっと低いことはもうわかっております。たとえばこの時とか(カムチャッカのロドン温泉)。

それはともかくとしてこのあと一気にが降り始めまして、この日の行動予定に早くも暗雲というか大雨雲が垂れ込め始めました。



これですからねー。とりあえずTakemaは屋内避難というか単に入浴継続をした次第です。そして湯を上がり、朝ごはん会場(コテージでコンビニおにぎり&サンドイッチ)へと戻りました。



こちらが離れ(コテージ)の外観です。奥が広いんです。手前はトイレ部。





そう、前線が通過したのかどうかはわかりませんが、お風呂入浴タイム後半に一気に強くなった雨でしたがこれまた一気に勢いを弱めていったというわけです。

で、僅かなコンビニ朝ごはんとともに真下を流れる川を眺めているうちに、どうも気になる造作が目に入るわけですよ。





というのも、ここ日の出温泉の河原で「入った」との情報も僅かにヒットしていたわけです。ということでこのあとでご主人に伺ったところ、こういうことだったようです。





しかし現在は湯の湧出も落ち着いているらしく、雨も収まってきたなか一応河原をチェックしましたが(未練たらたら)湯は一切なしでした(そりゃそうだ)。

コンビニ朝ごはんは軽く済ませましたが、この日は移動距離もさしてないわけで(しかも前日は走行8kmだけだったし(笑))、とりあえず近隣の湯に浸かりに行き、そのあともう一度こちらの湯に浸かってからチェックアウトすることにしました(われわれの車がいなくなることを危惧されては困るので朝方ご主人にその旨を伝えておき、メイン荷物もそのまま置いておきました)。

というわけで、チェックアウト前にちょこっと朝湯練に行ってきまぁす!

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