- その8 いつもの駒の湯お手伝いのあと渋滞なしで帰宅 -



というわけで、栗駒耕英地区に上がってきました。
ええっと、むっちゃ雪が少ないんですがっ(驚)。


(2024年3月27-31日 その8)

慣れ親しませてもらっている栗駒耕英地区へと上がってきました。この日宿泊のハイルザームには「16:00到着予定」と通知してあったので、駒の湯湯守には栗駒地区岩ヶ崎のスーパーで「これから上がり、先にチェックインしてから顔を出します」と一報を入れたのですが、実はこのお出かけ前に入れていた連絡の理解に食い違いがあり、湯守ご夫妻にご迷惑をかけていたとはこの時知る由もなかったわれわれでありました。



ハイルザーム栗駒にチェックイン。今回はなぜか予約時の選択肢が「2Fのロフト付き客室」しかなく、「1Fの和室でいいんだけれどな」という思いは叶えられませんでしたがまぁ泊まれるだけいいか。



夜中にトイレに行くのにも階段必須って面倒ですよね(笑)。

まぁそれはともかく、チェックインも完了したので夕食前に湯守ご夫妻のご自宅に顔を出しました。すると、事前連絡の理解に関する齟齬があったことがわかりました。

Takemaとしては「この日は五所川原から下ってくるので到着は早くても15時以降になる(ので、この日のお手伝いはたぶん無理で顔出しをするだけになるかな)という意味でお伝えしたつもりだったのですが、Takemaの言い方が悪く、湯守は「15時過ぎには到着するのだな」と認識なさっていたようなのです。つまりは上記( )部分を明確に伝えなかったため、ご夫妻は買い物にも行かずずっとわれわれの到着を待ち、また作業の準備も万端にしておられたというわけです。



ちなみにご夫妻自宅への到着は17:00頃でした。で、湯守がおっしゃることには‥



宿の夕食は18:30にしていましたから、それまでは馬車馬の如く(死語)やりますお手伝いします!(作業効率はたぶん低めですが)。





そういえば以前は割った薪を運ぶのにネコ(一輪車)を使っていましたが、昨年からは割った薪をすぐ脇に駐めた軽トラの荷台に放り込んだ上で軽トラを乾燥台脇に移動させ、荷台から取り出して台に並べていくというやり方になっているなぁ。確かにこの方が省力化に寄与します(無理な場所もありますが)。

というわけで18時過ぎにこの日の作業は終了しました。翌日は9時集合ということで。



ハイルザームに戻ってきたころには日も暮れつつありました(ま、移動時間はほんの数分なのですが)。フロント脇にはテンとタヌキの剥製が。テン、今回の湯川温泉で見たよなぁ、ほんの数m先をまさにそんな出で立ちで走るでもなく「ゆっくりジョギング」という感じで移動していたよなぁ。

そういえば最近は剥製製作の需要が減っているということなのです。需要減の理由の一つにはたぶん「残酷」とか「動物の尊厳」とか、あの方面の人たちが言いそうな意味合いもあるのでしょう(毛皮そのものにも難癖を付けまくっていますし)。

剥製についてはあまり同列に並べて語るのもどうかとは思います。またいっぽうで、剥製として残された個体からはDNAを取り出しての解析もできることから標本としての貴重性が再認識されているのだそうです。そしてその「剥製の宝庫」として各地域の学校(特に歴史ある高校)が注目されつつあるのだとか。学校によっては数重もの剥製が「理科倉庫」に眠っていたりするのだそうで、なるほどそれはまさかの場所ですね、博物館ばかりではないんだ。あと個人的には「古いお宿」にも多いと思いますけれどね(微笑)。




さて夕食です。ハイルザームの食事は「量で勝負」というわけでもないので心配はしていませんでしたが今回も適量でした(合宿用特別メニューとかだとすごいのかな?)

で、「飲み比べセット」もあったのでもちろん注文したのですが、ちょっと悲しいかな「そうじゃない感」が。

そもそも単品で注文できる300mL瓶を「3本まとめて注文すると200円お得」って、それって全然わくわく感がありません。飲み比べって量があれば(3本計で900mL=4合)いいわけじゃなくて、「地域のお勧めの酒をちびちび飲み比べる」ことが楽しいのではないでしょうか?

栗原にも、いや栗原に限らず宮城にもいい酒蔵が実に多くあります。そのそれぞれの蔵が自信を持ってお勧めするお酒の味比べをすることに自分は楽しさを感じます。量は少なくても高くてもいいんだって美味しければ(そもそも仕入れ値が高いはずですし)。

結局3本とも少しずつ残してしまいました(お持ち帰り)。この3本をレギュラーメニューに残すのは何の問題もないですが、是非とも「ハイルザームが自信を持ってお勧めする飲み比べセット」をおちょこグラスにて提供してほしいものです。いざとなればわたし、選びますよ(僭越至極)。



食事後は当然お風呂へ。まぁ何度も浸かっていますし循環ですし(ただし塩素臭を感じたことはほとんどありません、オフシーズンの利用ばかりだからでしょうか)。まぁその代わり露天風呂にも入ったことはないですし(冬期休業)プールも利用したことはないですが。



ところでフロント前に「冬期間の平日休館に関するアンケート」なるものがありました。ハイルザームは地区唯一の宿泊施設であると同時に耕英地区の中核施設でもあるので、その役割に滞りがないのであればやむを得ないのではないか、ただし平日の宿泊開始は4/1まで引っ張るのではなく春分の日の連休からにしてほしい(季節が早まっているので春山登山者も増加傾向になるのではないかということで)、というようなことを書いたような記憶があります。

で、アンケート用紙をお渡ししたところ「お礼の品」をいただきました。まさかの箱ティッシュ!(笑)。ええ、必ず使うものなのでありがたくいただきました。



朝ごはんはビュッフェ形式ではなく個別のお膳が並べられ、ご飯はお櫃から好きな量を盛るありがたい方式。サラダのみ各自で取りに行くというのも面白い。でもこれなら全ビュッフェ形式でもいいんじゃないかなぁ?

チェックアウトを終えて外に出ると、風の当たらない場所では炭火台の周りに今さっき並べられたばかりとおぼしきイワナ串がずらり。先日の到着時にもこんがり焼けていたイワナを目にしましたが、「栗原産」とありますし、これらのイワナは同じ耕英地区にある数又養魚場さんから仕入れたものではないかなと?

現在耕英地区には数又さんのところしかないし、わざわざ花山方面の養魚場から仕入れるという「地元に喧嘩を売る」ようなことをするとは思えませんし、そもそも数又さんのイワナは美味しいし(2回いただきましたがゴージャス編はこちら)。



さて湯守ご夫妻のご自宅に行く前に、ちょこっとかつての休暇村まで上がってみました。しかし雪は少ないなぁ、TakemaはGWにも来るつもりですが完全に雪は残ってなさそう、いわかがみ平だってわからないぞこりゃ。

というわけでちょびっと遅れてご自宅に到着です。この日に千葉まで帰り明日は出勤というわけでお手伝いは午前中のみの数時間に過ぎませんが(お出かけ計画&予約後に組み入れられた研修日程を恨みます)、まぁ今年の初顔合わせですし。



すでに前日のうちにセットされた丸太、いやこれだけではなく奥の方にも、別の場所にもどどんとあります。ここまで集積させてきたのはもちろん湯守ですが、これを割り、移動させて乾燥用ラックに並べるまでの作業をお1人で行うのと(奥様は体調がすぐれず体力仕事はあまりできないご様子)、それぞれ素人とはいえ簡単な作業であればまぁできるTakema&おしんこどんがいるのとでは作業の進み具合が違うはずだと信じることにしましょう。まぁ「休むに似たり」というほどではないはずです。

薪割りとはいえ、昔ながらの「斧を振り下ろす」系ではなく文明の力を借りてマシンで割ります。昨年からは新鋭機が登場してさらに効率的になったのですが‥あれれ、前日はスムーズに動作していたマシンが起動しない?湯守がしばし格闘の末、何とか無事起動しました。



半分に割った丸太をこうセットして、ええい!(頑張ったのはマシン)。



さらに薪として使いやすい大きさにカットしてハイできあがり。

続いてはおしんこどんが挑戦、というか以前もやっていますので慣れたものです。



中サイズ程度の素直な(節などがなく真っ直ぐな)丸太であれば「ほぼ横半分カットの決着がついた(けれど最後の部分が何とかくっついている)」ところで丸太を反転させ、今度は縦カットを入れれば4パーツの適切サイズ薪の出来上がり」というわけです。あったまいいなぁ!(というかTakemaは知恵なし芳一)。だってこのサイズの丸太成敗の場合、手順的に半分の時間で出来ちゃうわけですから。あとでわたしも当然真似しました(こういう真似は大切=効率化)。

というわけで作業中のわれわれを撮った動画です。全然大したものでもありませんがお暇な方はどうぞ。






湯守の作業には必ず中休みがあります(10:30頃と14:30頃=今回は午後にはいませんでしたが)。これって工事などの現場作業に携わる方々にとっては普通なのかも知れませんが、自分の仕事にはこういう時間がないのです。でも、ほしい!

どんな仕事でもそうだと思うのですが、人間の集中力やモチベーションってそう長くは続かないものです。Takemaの職場の場合、組織としての動きとしては昼休みまで4時間以上ぶっ続けで動きます。長年そうだったわけですが、これも見直していいんじゃないかなぁ、真ん中に10分だけでも「何もしない休みタイム」を入れた方がかえって切り替えられるんじゃないかと思うんですけれどね。現場とか内勤とかの区別なく。

おしんこどんは湯守の身体を労るべく何やら「作業」をしています。実はその方面での学びを得ているようです。湯守、少し楽になりましたか?(なおこの「作業」は午前の仕事が終わってからおこなったものなので、タイムライン的には前後しているのですが、右上画像を入れる場所がなかったのでここに入れた次第でスミマセン)。



パレットに載せられていたあの丸太や上画像には見えていなかった丸太軍団をも含めて、とりあえず左上画像のように乾燥用ラックに載せきって完成でよしよし。

湯守は(われわれは昼食前に帰ると伝えていたので)お気遣い下さって「そろそろ終わりにしましょう、ここまでありがとうございました」とおっしゃって下さいましたが、近くのラックに置かれていた丸太も目に入っていたので「これも割って並べてから終わりにします」と残業申告(笑)。いや大した量でもなかったので。

この日は3月最終日にもかかわらず暖かく(作業には暑い)、前夜のうちにおしんこどんが作っていた「雪ちゃん」も、最後に確認した時には首が落ちそうな感じにまで溶けていました(右上画像マウスオーバーで別画像に変わります)。今後日本の冬、大丈夫かなぁ?

さてこのあとは帰るだけ‥ですが、お昼ごはんを食べておかなければ。「熊肉そば」も考えていたし魅力的ではあったのですがどうもこの日の気持ちにはそぐわずパスし、以前にも訪問した「たいむカフェ」へ。ただ、あとから思えば湯守が打ったお蕎麦を4人でわいわいいただくという選択肢もあったのだろうかと思いますが。あ、この日の湯守は我々の世話で蕎麦を打つ暇も無かったはずだ(汗)。



公式サイトには「建築屋の喫茶店」というキャッチコピーが示されており、かつては作業場だったとおぼしき吹き抜けの店内は開放感がありなかなかお洒落です。



おしんこどんはここで生ビールを注文!ええっとTakemaがそそのかしたからなんですが(笑)。もちろんこれから450kmくらい運転しなければならない自分はアイスコーヒーですよ(右上画像にちらりと見えています)。

ミートハンバーグスパはなかなかのミートソース量!うん、でもこの日はこういうのが食べたかったんで満足です。もちろん出汁の効いたつゆを強く欲する時も多いのではありますが。



おしんこどんはグラタン、また食後のデザートでクリームブリュレとウィンナーコーヒーのケーキセットをご注文となりました。ビールも飲んでるし、こりゃ帰りの車の中ではたっぷりと眠々しそうですな(そうでもなかった)。

若柳金成ICから高速に乗り、最初の休憩は常磐道の南相馬鹿島SA(施設は上下線とも兼用)。往路でもここで休み、その際早咲きの桜を撮影したわけですが‥





早いなぁと思いつつも、この桜は早咲きですから3月末日でこの状態でしたが、ソメイヨシノなどの開花はまだまだ先で、この年(2024)の花見は関東でも4月に入ってからでした。やっぱり季節感的には「4月の桜」がいいよなぁ、早ければいいってもんじゃないって。

ところで、常磐道の広域情報によると「三郷料金所を先頭にして15km渋滞中(事故)」とのことです。うわー、この時間(15:45)にして15kmってことはこれから間違いなく列が延びるはず(日曜日だし)。救いは自分たちがまだ南相馬にいるということで、茨城南部までにはまだ200km以上あり、その渋滞エリアまでにはまだしばらくかかるということ。しかし「17:45頃渋滞の尻尾に到着」って、一番混む時間帯じゃないかな?



その対策というわけで、ここからは特急運転から快速運転に切り替えることに。いや、当然ですが運転速度の変更じゃないですよ、停車駅(SAPA立ち寄り)を増やすという切り替えです。ここまでは140kmノンストップでしたが、ここからは四倉PA、東海PAでそれぞれ休憩。渋滞情報によると一時は「渋滞20km」まで列が伸びたようですが、東海PAだと「渋滞18km」と、わずかながら渋滞解消方向に進み始めたことがわかりました。でもまだまだ長い‥というわけで、





というわけでラーメンと豚肉丼を注文。同じことを考えた人も多かったのか、フードコートはそこそこ混んでいました。ここで30分少々休憩し、さてゆっくりいきましょうかと第一走行帯(大外側)メインで車を走らせます。千代田石岡IC通過、この辺りで少しペースが鈍りましたが、これはこの辺りのザグ部特有の減速傾向なので問題なし。この頃になると渋滞の列も「7km」とか、うん大分解消してきたぞ。

桜土浦ICも問題なく通過、谷田部ICも通過、守谷SAまで来ても渋滞はなし(スピードは落ちましたが渋滞というほどではない)。あれれ三郷料金所まで難なく来ちゃったぞ、いや、でもここから外環道の分岐区間もいつも混むんだよな‥あれれ、すんなり曲がれちゃった。



いやぁ絶妙なタイミングでした。自宅には20:00に到着、今回の全走行距離は5日間で1720kmでありました。もうすぐ愛車フォレスターくんも10万kmの大台に乗りますな。夏前ごろかな?

というわけで、3月末のお出かけ編、以上で終了です。

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