その3 青根温泉でメインのお風呂「三」昧♪



まずは古い蔵を改造した「蔵湯」から始めます。

(2025/8/3-8 その3)

というわけで湯めぐり開始です。こちらの不忘閣は伊達政宗ゆかりのお宿で、約500年の歴史を誇っています。敷地内には7つの登録有形文化財があり、3つ並ぶ蔵も文化財。そのうちの一番奥の蔵を湯小屋へと改造したわけです。それにしても、文化財登録がなされている建物の改造ってどこまで許されるのだろう?(まぁ「重要文化財」ではないから多少緩いのでしょう。外観の改変は駄目そうですが)。



蔵と蔵の間にはお宮様(大崎八幡宮)が鎮座。

















こちらのお宿には3箇所の貸し切り湯(蔵湯・新湯・亥之輔の湯)があるのですが、蔵湯と新湯は貸切札を利用し、お風呂入り口に置く方式です(利用後はロビーの所定位置に戻す)。このページをタイプするにあたりネット情報を調べてみると「1回30分以内」というルールがあったようなのですが、まったく聞いた記憶がないなぁ。ま、それでも30分以内に上がっていたはずだと思いますが。なお、お客さんが少ないときは「大湯」も貸切制になることがあるようです。



湯上がりには、エアコン&扇風機完備の「お茶処」で休憩ができます。部屋まではそう簡単に戻らない(戻れない)ので、こういうお休み処の存在はありがたいです。で、チェックイン時の説明では‥「お茶処ではお茶やコーヒー、日本酒などの準備がございます」などと耳にしていました。その時「日本酒?あぁ、有料の冷酒などをスタッフさんに頼めるんだろうな」と思ったわけですが‥いざやって来てみるとスタッフさんの姿はなし。そして‥





というわけでありがたく冷酒をいただきました。ちなみに翌朝には撤収されていました(飲酒運転につながりますから当然です)。さてしばし寛いだ上で次の湯へ向かいましょう。

続いての湯は、唯一のややぬる湯だった「亥之輔の湯」です。あとで行った並びの「御殿湯」にはあつ湯とぬる湯それぞれの投入がありましたが、ここはぬる湯だけだったんじゃないかな?こちらは入り口扉に鍵をかける方式です(予約不要)。








ただどなたかもネット上で書いていましたが、この亥之輔の湯の位置付けがちょっとよくわかりません。半露天風呂っぽいのですがすぐ先の石垣までも出ることはできないし、エリア内に軽く寛げる椅子があるわけでもなし。ま、ちょうど入浴中にアブが飛んできたのでいずれにせよ長居はできませんでしたが(敵アブもさるものにて成敗できぬまま退散)。

ロビーに戻ってみると、おお、「蔵湯」とともに貸切札制の「新湯」札が戻ってきていましたので早速行ってみましょう(実はTakemaは蔵湯のあと御殿湯に先客ありだったので先に浸かっておりましたが)。



途中で一瞬だけサンダルに履き替えたりして進んでいくと、いきなり設えがピカピカの新しいものになりました。あとで知ったことですが、新湯の湯小屋は2023/12に新築されたそうで、なるほど。

階段を下り(これ温泉では重要)、ドアを開けてみると‥









ただし「新湯」といっても新しいのは上物の建屋だけで‥。





新湯の源泉は蔵王石組みの浴槽部が往時のままなのだそうです。なお新湯の発見自体はもっと昔のようなので、あとで出てくる大湯(当時は共同浴場)がキャパオーバーになった上記の時期に、新たな共同浴場として整備されたということでしょうか?(このあたり、誤解による記載があったらご教授下さい=ALL)。




(柱や屋根材の細さは現代風ですが)

よし、このあとはTakemaが後回しにしていた御殿湯へ(こちらは男女別)。どうやら先客さんも上がられたようなのでのぞいてみると‥





ただ、少し昔の訪問記を見ると浴槽内も檜造りだったようです(洗い場は当時もタイル)。湯漏れとかの事情があったからなのでしょうが、伊達政宗公も浸かったと思われる「御殿湯」としてはちょっと風情がないかなと。

ちなみに夕食タイム20:00を境に男女湯の入れ替えが行われます。不忘閣唯一の「シャワー付き浴室」ということもあり、お宿としては「まずここで身体を洗ってから各湯めぐりに進んでほしい」ということなのか、特に女湯にはアメニティが充実していたとか(自分はよく見なかった)。ちなみにおしんこどんは、



とのことでした。入浴の順番が違ったこともあり、御殿湯の天井部はつながっているのですが男湯入浴時には特に鼻ツン系はなかったなぁ。



亥之輔の湯でも書きましたが、こちらには湯温の違う2源泉が注がれています。ただしこちらの宿湯は各源泉を混合して集中管理しているようなので、奥(左)側のぬるめ湯は加水が多めなのかなと。見た限りでは空冷式などの温度管理はしていないようでしたし。





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