その6 大噴水見学のあと湯田川温泉へ



この時期ゆえにやさしい湯は正義。

(2025/8/3-8 その6)

東北横断道酒田線(旧山形道)を西川ICで降りて、ここからはR112を進むことになります。この先月山ICまでは高速道と並行して進むことになるため交通量はかなーり少なめです。

というわけで寒河江ダム(月山湖)展望広場へ。うむ、時間的にも10分前くらいでの絶妙タイミング。というのも‥





ちなみに見物客はわれわれを含めて3組8-9人くらいだったかなと。時期限定でもなく、無雪期には毎日7-8回(自動で)やっているイベントなのですから、毎回そうそう人が多く集まることもないのでしょう。

かくいうわたしも相当以前から(20世紀?)この噴水の存在については聞き知ってはいたものの、今回が初訪問となりました。近隣に月山や湯殿山その他の大物観光地があるので、ついついそちらへと足を急がせてしまってきたわけです(高速を利用するとこの噴水は見られません)。

ま、四の五の言わずに大噴水を眺めましょう。高さ112mまで噴き上げます!



まずはミニ噴射。消防出初め式をホーフツとさせます。



噴水は1本の直上ノズルと8本の拡散可変ノズルが。




(動画の方が高くまで噴き上がっています)






というわけで併設の茶屋にてソフトクリームを購入して見学終了です。ちなみにこの大噴水の噴き上げ高さ112mというのは世界第4位の記録を持っているようです。この「112」という数字にはいろいろと意味があるのですがそれはともかく、試験噴射時には何と149mの高さにまで吹き上げさせたのだとか(世界第2位の記録)。

このあとはせっかくなので隣接する管理事務所にダムカードをもらいに行き、さらには寒河江ダムのダムサイトへと行ってみました‥が‥。





とはいえこのページをタイプしている8月中旬には貯水率100%まで回復したようなので何よりです。もっとも、東北の脊梁山脈を越えた向こう側ではねぇ(あとのページで別のダム情報が出てきます)。

さてこのあとは鶴岡まで一気に移動しました。かつて存在した月山あさひバンジーの橋にも久々に寄ってみたい気もしましたがまぁいいか。こんな時代もあったよと。







さてそんなわけで鶴岡の奥座敷、湯田川温泉へとやってきました。立ち寄り湯はありましたが今回は初めての宿泊となります。このあと温泉街を少し歩いた感じでは「九兵衛旅館(グループ)の一人勝ちかな」という気もしましたが、われわれのお宿はそちらではなく、でもすぐ近くの‥





以前は別のお宿だった施設ですが、2015年にオーナーが変わり再オープンしたようです。道理で検索してもあまり情報がヒットしなかったわけですが、女将さんは30年ほど前に韓国からやってきて長年旅館業に携わり東北各地の温泉地を訪問しつつ、縁あってこのお宿を始められたのだとか。確かに「ほどよい距離感」でのんびりできました。



お風呂とレセプションは2F(1Fは駐車場)、食事処は3F、われわれの部屋は4Fですが、こちらのお宿にはエレベーターがあるので、前日のような「垂直移動」を強いられることはありません(まぁ前日もそれを承知の上で予約したわけですからお宿は悪くありません念のため)。で、まずは宿湯へ。ん?男湯のエントランス風情を見るに何だかこれはもしかして?



さてこの男湯エントランス部を目にしてTakemaが感じた「ある予感」とはどのようなものだったかおわかりでしょうか?ちなみにこの時点では右上画像の女湯エントランス部(奥まった場所にある)を目にしてはいませんでしたが、入浴後に撮影したときには「こりゃ間違いなさそうだ」と思った次第です。

Takemaの「予感」。それは‥



というものでありました。暖簾を掛ける場所が廊下にせり出す感じも女湯とは違いちょっと苦しそう。で、いざお風呂場に進んでみると‥









なお女湯画像についてはお宿の公式サイトからお借りしています(女湯画像をクリックすると公式サイトが開きます)。

それにしても‥大きさが全然違いますね。窓の大きさも全面&1/3だし、女湯にはある浴槽手すりも、男湯にはもう設置するスペースがないというか?





この時期にありがたい適温の源泉(源泉42.2度のナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉、pH8.7)、湯田川温泉の湯はどの施設もかけ流しなので基本的に外れはないはずですが、それでも湯の回し方などにより体感が異なる場合があります。でもこちらの湯と近隣の「田の湯」共同浴場の湯にはほぼ違いを感じませんでした。

おしんこどんから女湯の広さの報告を受けたTakemaは「なるほど、あとで男女の湯が入れ替わるのかな?」と考えたりしましたが、この宿泊時にはチェンジがありませんでした。ざっと見で(子供も入れると)女性の宿泊客のほうが多かったからかな?

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お宿の看板ねこの「なび」くん。自動ドアが「手動」になっているのは「猫逃亡防止」のためとありましたが、女将さんの話では、「なびが自動ドアで(開けたり閉めたりまた開けたり)遊んじゃうのでねぇ」とのことでした。なるほど「一度ハマって味を占めると」系ですね(笑)。







なびくん専用の寛ぎ処もありましたが、われわれが見ている限りお部屋に入っていることはないようでした。若猫というわけではないようですし、少し億劫になっちゃったのかもしれません(気持ちわかるわぁのオーバー還暦Takema)。

さて、まだ時間的に早いので外の共同湯へと思って女将さんに伺うと、田の湯の鍵を渡してくれました。正面湯はともかく、田の湯って路地を入った奥の方にあったんだよなぁ、どこだっけ?と思いつつ宿を出てみていきなりびっくり!





しかも、手前にあったであろう建物が撤去されて更地になっているため実に開放的な雰囲気になっています。と、みんな考えることは同じと見えて(夕ごはん前の時間だし)、宿の浴衣を着た人も地元の人もひっきりなしに共同湯に出入りしています。こりゃかなり混んでいるなということで入浴断念。



正面湯については鍵なしで自腹となりますが、「いろんな人が(あっちには)入るからねぇ」と、何だか女将さんはあまりおすすめしていない様子で、結局正面湯はまたも未湯のままとなりました(苦笑)。



そして夕ごはん。品数少なめプランなので大きな「華」はありませんが、お刺身系はもう少し充実させてほしかったかも。なお鶴岡なので、お酒のラインアップに自分の大好きな富士酒造の銘柄があり、純米生酒の「なまいき」、期待通り美味しくいただきました。

 

外はまだ明るかったので「鈴虫の庭」と名付けられた屋上庭園にも出てみましたが、ここ庄内地方でも約ひと月ほど雨らしい雨が降っていなかったそうで、なるほど草はしおれかけ、木の葉は色あせて枯れそうな感じでした。お、なびくんもやってきましたが、ちょっと出ただけで「暑いニャン」ということなのかすぐに戻ってきてしまいました。

さてそんなわけでこの夜もエアコンあり部屋なので問題なく快眠しました。もうこの夏の気候であれば、「東北だから」「北海道だから」は通用しない時代になりつつあります。残念なことではありますが。

 

明けて翌朝のお昼ご飯は7時30分。ご飯は盛りきりでやや多いかなと思いましたがまぁ完食。そしてジャスト8時00分、田の湯の前に立つTakemaの姿がありました。

「この時間なら、泊まり客のほとんどは食事中 or 食事直後、地元の方々はこれから仕事だからその準備に忙しいはず(ついでにいえばNHKの朝ドラタイムでもある)」という狙いだったわけですが、よっしゃ正解!







宿の男湯よりやや小さいほどの浴槽にたっぷりの投入湯で、見ていても誇らしくなるほどです(笑)。

さて田の湯からお宿まで、ほんの数十mを戻る途中でポツポツと雨が降ってきました。そして宿の階段まで戻ったところで一気にザザーっと!農家の方々にとって待ちに待ったと思われる恵みの雨です!女将さんも、


とおっしゃっていました。この雨は天気予報通りで、このあと数日間は東北地方上に前線が停滞するためお天気がよくないとのことでした。うーむ、明日明後日と「駒の湯(予約制)一般開放」なんですけれどねぇ(やや複雑)。

さてそれでは本日は駒の湯近隣まで移動です。結構近いようで遠かった。

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