その8 2025夏、2日間だけの駒の湯限定開放!



さて、いよいよ「駒の湯 夏のイベント」のスタートです。

(2025/8/3-8 その8)

耕栄地区に上がってきた頃にはぽつりぽつりと雨が降り出していましたが、これくらいであればまぁよし。予報では「このあと本格的に降る」ということでしたが、結果論としては8/6・7とも小雨がせいぜいで、7日は止む時間もそこそこあったかな。

なおわれわれが到着してしばしで助っ人の女性2名も到着です。鳴子界隈の一部でとみに有名な?カンアヤさんとユミさんで、手弁当にてこのイベントのお手伝いをと名乗り出て下さいました。湯守ご夫妻はそもそもカンアヤさんと面識があるということで、ではお願いしますということに。









この日はTakemaが手前の男湯を、カンアヤさんユミさんとおしんこどんが女湯担当でした。で、自分は終わりましたが女湯の作業はなかなか終わらない?どうやら「ものすごく丁寧に」作業していたようです。あ、自分が手を抜いたという意味ではないですよ(笑)。

さて、今回の「2日限りの(事前予約)一般公開」は、今後の駒の湯についての実験的な営業としてTakemaが企画提案し、湯守ご夫妻にご承認いただいたものです。

コロナ禍を機に、諸般の事情もあり(体調含む)一般営業を中止して現在に至る駒の湯ですが、こんなわたしの元にも「駒の湯に入りたいなぁ、あの硫黄泉が懐かしい」とか、「こんなに暑い日々には駒の湯のぬる湯が最高でしょうね」などの「駒の湯再開待望論」が耳に入っていました。温泉ファンの方々が「駒の湯の復活」を待っておられるのだと。

そこで考えたのが「時間制の貸し切り」です。他者に気兼ねすることなく駒の湯の源泉をタンノーしていただき、もちろんお風呂内外の撮影も自由になさっていただき(SNS公開OK)、お風呂前 or 後にはお蕎麦(野菜天付き)もセットで提供するという趣向です。もちろんその分利用料金は高くなりますが、たぶん駒の湯に入りたいという人たちの多くは料金よりも快適に良き湯をタンノーすることを望むのではないかと考えた次第です。つまり、



言い換えれば、



と考えて、今回はX(Twitter)上だけで予約受け付けのお知らせ募集をかけたわけです。



(もちろんこの企画はすでに終了しています)。

募集内容の要点について以下に記載しておきます。

日程 2025年8月6日(水)・7日(木)の2日間

時間 6日は11時-15時、7日は9時-15時

ともに00分スタートで1時間の貸し切りです。
なお遅くとも5分前にはお上がり下さい。


料金 料金は、湯小屋1棟を1時間貸し切り+
野菜天ぷら付き十割蕎麦+珈琲または紅茶、
および休憩室等の利用を含め¥2,500円/1人とします。

なお休憩室等の利用時間は上記1時間には含みません。
2名以上での利用を原則としますが、1名での利用の場合は
¥3,000で同様のサービスを提供させていただきます。

また、ご夫婦等で複数人が1棟をご予約いただく場合、
もう1棟は他のお客さまにご利用いただく場合があります。

また、時間的なタイミングにより食事の十割蕎麦を希望
されない場合は(予約時にその旨を記入)、珈琲や紅茶込みで
500円引きの2,000円/人といたします。

なお現地で急遽の食事キャンセルはできません。
湯守が朝に人数分を仕込んでいますのでご容赦下さい。

予約 略します(Takemaに直メール等)。

ただし本名と携帯電話番号のお知らせは必須でした。






そうそう、今回の営業にあたってはお風呂に関して「いつもとは違う微妙な設定変更」をいたしました。駒の湯の源泉はほぼ170L/分の供給量なのですが(日によって異なります)、かつての通常営業においてはそれらのお湯の一部を浴槽内排水溝から逃がしていました。

それは「入浴時に湯縁からオーバーフローする湯量が多すぎると実は(洗い場の)掃除が大変」という大人の事情からだったわけですが‥



今回お越しいただいた皆さんはまさに経験済みだと思いますが、湯に浸かることで一気に溢れ出た湯量は、浴室入り口のプラ簀の子をも流し去るほどのパワーをみせたのではないでしょうか。そのかわり湯の成分が洗い場全体で結晶化しようという流れになるので掃除は大変なんですけれどね。でも、これもお楽しみ系「付加価値」の一つです!

また今回は「余裕を持った予約受付」となりました。2日間とも平日だったこともありますが、まだ空き時間がそこそこある中であえて募集を終了したのです。これは湯守の意向で、これ以上予約を受けるとどうしても慌ただしくなってしまうので、自分たちのペースで営業したいというご意見からでした。それ、大正解です!

わたくしTakemaもオーバー還暦で、10年前と比べて身体の自由がきかなくなった事は自覚しています。そして湯守はわたしよりも10歳ほど年上だしでもっと‥かもしれません(でも作業などでは湯守の方が自分よりずっと若々しく行動していますけれど)。だから、「働き方を改革したっていいじゃないですか」と思うのです。

結局2日間でお迎えしたお客さんは‥



考えてみたら「1日1組限定の宿」とかもそこそこ耳にしますし、その「限定」がまず最大の付加価値なのですから、その宿泊料金に「安さ」までも求める人は多くはないでしょう。駒の湯も同じことです。

さて今回エントリー下さった皆さん、多くの方々が持ち時間=60分をかなりぎりぎりまで利用してお湯をタンノーなさっていました。そして湯上がりにはTakemaはもちろん、カンアヤさんやユミさんを交えての温泉談義と相成りました。


ぬる湯好きで、たまたまTakemaのエントリーポストを見つけてご予約下さった初訪問の方、気がつけばお蕎麦を食べ終えたあともかなり湯っくり寛いで下さいましたね。

Takemaの温泉先達の方からの紹介で長野からお越しだった方は、今回この「駒の湯」の訪問こそが目的だったそうです。自分とは初対面でしたがいろいろなことをお教えいただきましたし、「長野まで帰るのにどこに泊まろう?」「(Takema)奥会津はいかが?」などという会話もさせていただきましたっけ。

ご家族連れでお越しいただいた方、予想通りご主人が温泉ファンだと思っていたら、カンアヤさんとのお知り合いだったり、また前日すでに某店(焼肉)にてカンアヤさんと顔を合わせておられた方も(対アブ格闘主任)。さらには初日に訪問なさった温泉ファンの方が貴重品をお忘れになり、翌日取りに戻りついでに(以下略)なんてこともありました(笑)。

もうちょっと書けば、今回一番の遠方からお越しになったご夫妻は何と京都からのお越しで、旅行の目的もまさに「駒の湯に浸かる」という一点集中で、そのため前日はハイルザーム泊、入浴後は再び東北新幹線で帰っていかれたという徹底ぶり。これには湯守ご夫妻も「すごいなぁ」と驚いた様子でした(ユミさん、送迎をありがとうございました)。


まだまだたくさんの方々にお越しいただいたわけですが、ここはTakemaの個人サイトなのでこのくらいにしておきましょう。あ、後日Takema宛てにいただいたメッセージは全て湯守ご夫妻に送らせていただきました。ちゃんと伝わっていますよ皆さんのご意見ご感想♪


(あくまでTakemaの個人的見解ですので念のため)。

今後、また今回のように限定かつ事前予約制の開放を行うこともあるかと思います。今回は平日開催だったため、「平日休みの方々からの絶賛系ご意見」をいただきましたが、いっぽうで「募集要項を見て即座に断念」なさった方もおられます。今後は土日祝の1日限定開放とかもあり得るかもしれませんが、その時は今回以上に予約が「狭き門」になることをご了承下さい。

そして夏などは2-3日連続で開けるとして、たとえば初日は「コアな温泉ファン向け」に‥




(両上画像は極端な例=多分2週間放置モノ)

と思ったりもするわけです。あ、福島は岳温泉の週イチミルキー風呂と同じ趣向ですね。上画像のレベルまで濃厚であることはお約束できませんが(上画像は冬期閉鎖中に撮影したものです)、こんな風情の湯をご提供できればなぁと考えたりもするわけです。

あ、そんな「駒の湯 湯花祭り」の日、「ホントの一番湯」についてはさらに特別料金をいただくかも。浴槽底部にトロロンと沈殿する湯花風情を目にできるのは最初の方だけですし、またこの湯が豪快にオーバーフローすると洗い場に湯花が大量に着地し、たぶん次のお客さんを迎える前に清掃が必要となりますから。いやひいき目でなくめったに見られない風情であるはずです(それだけゴーカイ&二番湯以降では味わえない体験になるかと)。

ただし今回は以下のようなポスト(ツイート)を行い、温泉ファンの湯欲を「封印」しました(大笑)。


なおすでに複数の方から「にごり湯リクエスト」をいただいています。



さて、今回の催しの一連の流れ及び今後についての希望的展望や夢(ちなみに「夢」については湯守にもまだ相談していません)について、やたら長文のテキストを綴ってしまいました。ただそれには理由がありまして、それは‥






撮っていたのは両上画像の賄いごはんくらいでした(苦笑)。あ、われわれお手伝い4人はそれぞれの形で滞在費をお支払いしていますので念のためです。

もちろんお客さんのお顔を撮影するつもりはなかったにせよ、せめて湯守提供の野菜天蕎麦の画像くらいは押さえておかなきゃでしょ!または「久々に駐車場に並んだ車の列」とか、そこそこのペースで売れていた駒の湯タオルなどを「手タレ」方式などで撮らせてもらえばよかったのに(大後悔時代)。

まぁそんなわけで「怒濤」というよりは「安定」の2日間も終わりを告げようとしていました。女性陣は空いた手で建物やデッキの木部保護塗装を行ってくれました。え?Takemaはって?



ところでですね、2025/8下旬のわたくしTakemaはこのページを某病院入院病棟の一室でタイプしています。ええ、この前々日に上記症状の快癒を目指しての手術が終わったばかりです。というわけで施術部は当然痛いですが、狭窄由来の部位の痛みは落ち着いた感じです。しばらくは無理をしない方がいいですが、これで何とか目処がつくかなぁと?







駒の湯温泉の入口看板に再び「休業」の二字が掲示されました(もともとは「中」の文字もあったように記憶していますが、風で飛んでいってしまったみたい?)。



最後のあたりでユミさんが「あれ、先の木に何か鳥が止まっているよ」と気づきみんなで撮影大会。iPhoneじゃないので画像ズームは苦手につき云々。おそらくはチョウゲンボウ(ハヤブサ科)だろうということでしたが、なぜデッキからそう遠くない場所にしばらく止まっていたのかは不明ですし不思議です。

最後の最後に二手に分かれてお手伝い4人もお風呂をいただき、駒の湯臭をひっさげて(笑)下界へと下ります。また今回のようなイベントを行う日がいつになるのか、それはまだわかりませんが、その時には皆さん是非とも駒の湯へ(予約を入れた上で)ご参集下さいませ!

さて、あとは本当におまけみたいな感じなのですがもう1ページ続きます。

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