その2 お山を間近に寛ぎモード、下山後は奈良へ。



モルゲンロートに輝く2931mの雄姿。この時の泊まりは当然‥。

(2025/12/25-26 その2)

岡谷ICから再び高速に乗り、長野道から中央道へと進み駒ヶ根ICへ。実はこの日のお昼ごはんをどこで食べようかと考えていたのですが(駒ヶ根だったらソースカツ丼とか、あとはランチビュッフェとか)、この日のお宿は14:00からのチェックインOKということもあり、せっかくなら早めに行ってしまおうかと考えた上で先ほどのカフェで小腹を満たし、お宿のレストランで軽食を食べればいいじゃないかと考えた次第です。

まぁ正解だったかな。でも伊那エリアでのソースカツ丼ってまだ食べたことがないような気が‥ま、味についてはだいたい想像できますんでまたの機会にということで。



今宵のお宿は皆さんご想像の通り中央アルプスのロープウェイで上がった先にある「ホテル千畳敷」です。標高2612mに位置し、山小屋を除く一般宿泊施設としては日本最高所を誇っています。しかも、スキー場などの付帯施設がないのに通年営業の「ホテル」とはなかなかにすごいです。それなのに何で営業が成り立つかというと‥



しかも、雪山装備なしに誰もが(部屋からでも)楽しめるというのですからこれはすごい!というわけで季節を問わず予約はかなりタイトなのですが、今回はたまたま10日くらい前に「一部に空きあり」ということだったのですかさず予約をしたわけです(4-5人部屋)。

実は以前にも(3月)こちらに宿泊したことがあったのですが(その時のページはこちら)、この時はやはり雪の時期ではありましたが、



いっぽうで今回はチェックイン日(この日)こそ上部はガスっていましたが、天気予報によると「翌日のお天気は良好」との予報で、これは期待できるんじゃないかという感じでした。というかページトップ画像の通り翌朝のお天気はバッチリだったわけです(笑)。まぁお天気ばかりは運次第なのでラッキーでした。下手すりゃ両日とも吹雪だったりしてもおかしくないわけですし。

なおこちらのロープウェイ、悪天には比較的強く吹雪でも運行されますが、風速が25m以上となると運休となるようです(季節を問わずたまにあるようです)。それと「終電」が比較的早く、冬期などはしらび平駅発の最終便は16時頃であり(最終B便は宿泊客専用、一般客は15時頃)、その便に接続するバスは菅の台バスセンター(BC)を15時過ぎに出てしまいます(一般客は14時過ぎのバスが最終)。

チェックインは14:00から可能、またランチのお食事メニューラストオーダーは14:30までということで、それに間に合うように菅の台13:15発のバスに乗ることに。これだと千畳敷14:12着ということで駆け込みで軽食オーダーもできそうです(できました)。下諏訪温泉出発時にナビをセットした時は「ぎりぎりかも」と思いましたが、結果としてそこそこ余裕で間に合いました。



菅の台BC(のすぐ先)からしらび平駅までは一般車通行止めですからバスで向かいます。オンラインで事前にチケットを入手しておくことも可能なようですが、冬は閑散期ゆえ最安値となっており割引はなかったようでした。10数名の乗車でしらび平駅へと向かいます。

この日は見られませんでしたが、前回はニホンカモシカが道路脇に現れてくれたのでした。せっかくなのでその時の画像を再掲しておきます(バスの車内から撮った画像です)。




(フラッシュ光ではなく自然光での撮影でした)



菅の台BCではほぼなかった雪も、さすがに山を上がるにつれてしっかり雪道となりやがてしらび平駅に到着です。乗客が少ないこともあり次のロープウェイ便がガラガラなこともわかっていたので、皆さんのんびりという感じでした。

ちなみにこの時のしらび平駅の気温は-3度(右上画像マウスオーバー)でしたが、ここから上部駅たる千畳敷駅までの標高差は‥



ゆえに単純計算(100m上がるごとに0.6度下がる」という俗説?に従うとこの時間の千畳敷エリアは「-8から-9度」くらいなのかな?もっとも朝方はもっと気温が下がることでしょうしこの時間の気温はどうでもいいかな。



降りてくる人も少なく、上がる搬器もガラガラ。平日の金曜日なので。



この時期は閑散期なので搬器のうち1つは取り外されており「開放式搬器」となっていましたが、いわゆる「ご本尊たる箱(搬器)」はどこに保管されていたんだろう?開放式搬器のメインロープへの取り付け形状はあくまで臨時のようでメインの箱(旅客用)とは違うようでしたが。

それはともかく、ロープウェイが上がっていくにつれて予想通り上部ガスのエリアに入っていきます。いやこれは事前に想定できていたのでまぁ仕方ないことです。予約時点から「当日のお天気はわからないけれど、とにかく早めに上がろう」と考えていましたし、この日は「上で軽食をいただく」という計画でしたからね。





森林限界を超える高度に位置する冬期営業ホテル(しかも登山目的の利用者が多い)はほぼないはずです(山小屋はともかくホテルの場合スキー関連施設@登山者も利用する場合にはありそうですが)。ただ、ここの場合‥





これまでどこかに書いてきた気もしますが忘れたので再度書きますが、元山屋の自分はかつてこの時期、ソロでここから宝剣山荘に上がりアイゼンガリガリで宝剣岳、そして木曽駒をタンノーしつつ、夜はなぜかテントのパーティにお呼ばれして年越し宴会をしたことがあったのでした(何だそりゃ)。

しかし若いというのはパワフルなもので(今から約40年弱前)、その翌日は吹雪の中この千畳敷までまたソロで下りてきて、あとは乗り継ぎ乗り継ぎと歩きで今はなき美濃戸山荘泊(その昔冬期登山者に無料でお茶と野沢菜を振る舞ってくれていました)、そこでご主人としこたま飲み(2人で一升瓶を空けました)、その翌日は美濃戸から赤岳鉱泉-硫黄岳-横岳-と進み赤岳頂上小屋泊となりました。さすがに疲れきったことを覚えています(苦笑)。横岳前後の北西季節風は半端じゃないので。

懐かしいなぁ。でも残念ながらここ数年の足腰の不具合により今は小走りも難しい状況です。軽い山歩きならとも思いますが、先月(2026/1)、歩道のちょっとした突起(1cm弱)に足を引っかけ、普通なら「おっとっと!」と次の足を出して体勢を立て直すはずのところが‥



倒れていく間に自分でも「うそ、まさか!」とびっくりしていたくらいです。これが年を取るということなのでしょうがかなり悲しかったというか自信をなくした出来事でもありました。ふぅ。

思いきり話が逸れましたんでふたたび話を千畳敷へ。チェックインは滞りなく終わりましたが、お昼ごはん代わりの軽食を急いで注文しなければ!





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部屋は角の5人部屋なのでちょっとぜいたく部屋です(一般部屋ながら少し広いはず)。なお廊下には定間隔というか部屋の前ごとに消火器が設置されています。いざという時の初期消火を大前提としていることが見てとれます。消火用の溜め水も多くはないでしょうしそもそもこの時期は凍りますし。



ええっと非喫煙者の方には無意味な情報ですが、ここ2600m超えのお宿にはソファー付きの喫煙室があります。暖房も入っていますので有り難い(ただし宿泊者専用)。立ち寄り客の公式喫煙所はありませんので嬉しい施設です。ただし実は云々(ここには書きません)。

なおこの喫煙室はもともと倉庫だったのか、その名残というか一部工具関係の機材があったりしますが気にしないように(右上画像マウスオーバー)。

さてお天気が悪いのは当然わかってはいますが、せっかくなので暗くなる前に一度お外へ出てみましょう。




まずは神社にお詣りしてと。2022/3に宿泊した際、社殿はあらかた雪に埋もれていましたが(右上画像マウスオーバーで当時の画像に変わります)、今回はまだ冬の初めの時期ということもあり、鳥居をくぐってお詣りすることができました。



でもしかし、ここ千畳敷には特にウィンター関係の用具やアトラクションが用意されているわけでもありませんし、ガスっていて展望もよくないしということで、結局記念撮影後はさっさとぬくぬくホテル内へと戻ったのでありました。せめてプラそりでもあればなぁ(還暦越えの夫婦がそりでキャッキャやっていたらそれはそれでまた「異様な光景」なのかもしれませんが、あればやったと思います(苦笑))。

部屋に戻ったあとは‥冷えた身体を温めるべく、行きましょうお風呂へ!









貴重な水でありお風呂の湯も当然循環していますが、前回同様カルキ臭は感じませんでした。まろやかな湯触りで、いかにも「天然水」というところでしょうか。



それでもまだ時間があるので売店を眺めたりしていました。あ、館内のお飲み物系の物価はこんな感じで、昨今の北アルプスの山小屋では350mL缶もワンコインでは買えないようなので、まぁ良心的かなというところです。

売店近くの窓からは駒ヶ根一帯の伊那谷や北アルプスを眺めることが出来るはずなのですが‥。









というわけでお泊まり客はこれにて全員集合完了というわけです。この後は部屋に戻り、しばし(焼酎で)まったりと過ごし、そして18時00分、いよいよ夕食タイムとなりました。







ええっと何だか料理画像は少ないんですが美味しくいただきました。ただし量はそれほど多くもなかったので、足らない人はライスで総量の増量を図ったのではないかと思います。



相変わらず階段の踊り場ガラスはゴーカイに積雪とのせめぎ合い具合を見せてくれています(前回もそうでした)。部屋に戻り寛いでいるとふと気になったのが「障子の貼り歪み」でありました。

まぁここに泊まりに来るお客さんは「和の味わい」を求めてくるわけではないはずなのでどうでもいいことなんですが、これは湿気によるものではなさそうなので、もう少し「技」を向上させてほしいものです。というか、今の障子紙にはちゃんとコツ(やり方)も書いてあるはずだしネットにも情報はたくさんあるし。

さて21時過ぎに喫煙室に行ったら、窓からは駒ヶ根の市街地夜景が見え始めているようでした。うむうむ天候は着実に回復しているぞ、というわけで23時前に自分たちの部屋から撮った夜景画像です。





冬期間は窓を開けられないためガラス越しの撮影となりましたが十分です。そんなわけで明朝は期待できそうな予感とともに就寝した次第。そして明けての翌朝。



当然日の出前にのこのこと外に出ていきます。冬至直後ですからあまり早起きをしなくていいのは有り難いのですが、やはり寒いです(当然)。日の出直前に計測したら気温は「-14.7度」でありました(右上画像マウスオーバーで出てくる画像は14.6度を表示していますが)。



ちょうど南アルプスの間ノ岳と塩見岳を結ぶ稜線(ちょっと高度が下がる区間)の奥から富士山の頂が顔を出しています。ほぼ風も止んでおり、寒いことを除けば(これ重要)絶好のご来光見学日和の朝です。

手前に見えていた南アルプスですがこれまた昔話を申せば、北岳から光岳まで単独で夏山テント縦走しようとした時は、塩見岳までは順調だったけれど三伏峠で無念の天気待ちとなり確か2-3泊、さらに途中の兎岳避難小屋でも連泊し、そのため途中で食糧が尽きて茶臼岳から下山したんだっけ。確か最後の数日は非常食のビスケットと魚肉ソーセージしか食べていなかった記憶があります(下山後はごっそり体重が落ちていた)。懐かしいけれど、もう光岳リベンジを目指すことはできなさそうです(無念)。

 

夜明けも間近の曙の空。甲斐駒も綺麗に見えております。そして‥









いや、まさかこの時期にダイヤモンド富士が拝めるなんて知りもしませんでしたので(いつもの通り下調べ不足)、感謝感激火事親父でありました!寒かったのですが外に出て見ていた甲斐があったなぁ。なお無風に近くて穏やかな朝だったことにも感謝。

そして宝剣岳側に目をやると‥



日の出前は白っぽかった頂稜部も‥












(by 宮沢賢治ね)

凛とした空気の中、カール内のどこかからライチョウの鳴き声(「グゥアー!」)が聞こえてきます。一生懸命探しましたが、向こうは冬毛の保護色だし小さいしで結局見つからず。ただかつて「中央アルプスでは絶滅した」といわれていたライチョウが、移動及び繁殖活動支援により今確かに元気に生き続けていることは確かなことであり、支援活動が(ある意味珍しく)成功していることには感慨深いものがあります。

 

日差しも徐々に強くなり、ほぼ真横から照らされることでわれわれの立つテラス?の影も雪面に映っています。というわけで手を上げたりして自己主張してみたのですが‥よくわかりませんね(苦笑 右上画像マウスオーバーで拡大画像に変わります)。

さてそんなわけでホテル内に戻り朝ごはんといたしましょう。







ちなみに朝ごはんはバイキングではなく1人1人にサーブされ、ご飯またはパンやスープを各自が取りに行く方式でした。この日の泊まり客は5組だけだったので(素泊まりのお客もいたかもしれませんが)このほうが現実的でしょう。わしわし撮影していたら従業員の方が「ご一緒の写真をお撮りしましょうか?」とおっしゃって戴けたのにも「ここがホテルである」がゆえのホスピタリティを感じましたねぇ。

 

ということで朝ごはんを終えて部屋へ戻ります。この時間はまだロープウェイが動いていないので、ロビー周辺にも人の姿はなくのんびりとした雰囲気が漂っています。それにしても右上画像に見えているあの山々が「南アルプスのほぼ全山」なのですからたまげます(嬉)。

チェックアウトは9:00なので少し早いのですが(山ですからね)、まだ十分に時間はあります。ではでは、再び表に出てみることに。





この時期によく1人で登り歩いていたよなぁとしみじみしちゃったのは事実なのでお許し下さい。でもこのお天気ならば(足がちゃんと踏ん張れれば)あそこのコルまでは行きたいなぁ。

 

とはいえ筋力も(右足で踏ん張れない)装備もないので行くことはできません(そもそも行こうという気力がない)。というわけで、先行者のトレースを少しだけ辿りわずかにカール内へ。




(元山屋の自分が語る言葉じゃないな)



とりあえず手足を広げての意味なし記念写真。











さらさらの乾雪でしたが何とか雪ちゃんも作った上でお宿へと戻ります。ツボ足で登りますがそこそこ足を取られて深みにはまりました。右足、まだ踏ん張りがきかないなぁ。

さてチェックアウトも完了してそろそろ下界に戻ります。あ、あくまでこのお出かけは「年末の奈良帰省における寄り道」でしたので念のため(笑)。



というわけで「始発便」にて山を下ります。それにしても南アルプスを北から南まで一望できるこの立地は秀逸です。西穂ロープウェイとかだと槍穂の一部(と笠ヶ岳)くらいしか見えないし、北八ッだと南八ヶ岳が一望できるものの縦に並んで潰れてしまいますからね。



さてしらび平駅でロープウェイを降りましたが、この上天気&週末(この日は土曜日で前日が御用納めだったか?)ということもあり、これから山に上がろうという登山者の長蛇の列が。途中で列が途切れていましたがその下部にはさらなる列が。なるほど搬器の定員以上に登山客が押し寄せたようで、こりゃ臨時便を出すのかなという感じでありました(未確認)。



われわれはバスに乗り換えて駐車場まで下り、あらためて下からお山を眺めたあとは高速に乗って「この旅行の本分=奈良への帰省」へと進みます(ようやく本分に復帰ともいいます)。

とはいえ中央道で一気に名古屋方面へとは進まず、恵那山トンネル手前の飯田山本ICで下に降り、ここからはR153をひたすら南西へと進んでいきます。深い理由はなくて「通ってみたかった」だけなんですけれど(苦笑)。

まぁ淡々と小さな峠や里山を越えていく道でしたが、途中には(すぐ脇に)スキー場もあったりしてちょっと面白かったな。

 

このあとはかなり進んだ先の旧足助(あすけ)町にてお昼ごはんをということにしました。最初に目指したお店は臨時休業でしたが、とりあえず食べられるお店を見つけてピットイン。もともとは雑貨を販売するお店だったのか、店内の一角には雑貨や小物農具も並んでいたような?

ページが長くなってきたのでランチ画像は両上画像マウスオーバーでの掲載とします。アジフライ定食としょうが焼き定食にコーヒーを付けました。うん、気取らないまさに「定食」という感じで美味しかったです。

 

この先の豊田松平ICから高速に乗り、伊勢湾岸道経由で一路奈良を目指す‥ことはなく、菰野ICにてこの日のお風呂を済ませるべく何度目かの片岡温泉に立ち寄り湯です。以前湯の山温泉のグリーンホテルに泊まってなかなかよろしかった記憶があるのですが日帰り客でとても混んでいた記憶も。こちらとの棲み分けはいまはどうなっているのでしょうかね。

この日はもちろん混んでいましたが、まぁ芋洗いというほどでもなく露天樽風呂も2-3人というタイミングで入れたのでまぁよしかなと。

このあとはさすがにおしんこどん実家へと直行し、年越しとなりました。

 

そういや「富士山をバックに写真が撮れるLAWSON」というのが一時期有名になりインバウンド客が殺到して問題になったことがありましたが(今はどうなのだろう?)、奈良にもありましたよ、


(ただし立地上雌岳は奥にちぃちゃく見えるだけですが)

というわけで帰省行動も終了し、いつものように1/1の夜遅く奈良を出発し深夜特急モードで一気に千葉へと戻ります。

 

御在所SAで最初の休憩を取り、ええっと右上画像の夜食麺類は静岡SAだったかなで食べ、千葉の自宅には朝の4:30前に到着しました。

というわけで帰省行動終了ということになりましたが、今後はどうなるのかなとちょっと心配な状況でもあります。また奈良に(とかこつけて)帰りたいんだけれどなぁ(ちょっと複雑)。

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