ちょっと残念、でもまあいいかラオス航空。


すぐお隣のピカピカ国際ターミナルとは違って、なんだか屋久島空港をふた回り大きくしたくらいの国内線ターミナル。うーむ、「首都の空港」なのになぁ。
さて、いよいよ北のルアンパバーンに飛ぶ日だ。なんとLang Xang Hotelは空港まで無料の送迎バスを出してくれる。確かに大した距離じゃなかったけれど、ちと嬉し。空港までは「あーっ、昨日バイクですぐ近くまで来てたんだなぁ」と思えるような距離でした。

チェックインカウンターはなぜかコンコースとは別室の薄暗い物置小屋みたいな感じのところでした。でもまぁこれで乗りはぐれることはないし良かったヨカッタという事で土産物屋をのぞいてみると、ここだけは「おおっ、社会主義国!」という、われらのイメージそのままの感じでしたのだ。

 

店の入口はショーウィンドウなどもあって立派なんだけれど、ひとたび店内に入ると棚にな〜んにもない棚が目についちゃうわけですね。普通のコンビニの半分くらいの大きさのこのお店、しかも「売り物」はその半分くらいのエリアしかないところに店員さんが3人。しかも我々の存在なぞ無視するかのように世間話(だろう)に興じていらっしゃる。あ〜、やっと社会主義国に来た実感が湧きました(笑)。
さて、ふと国内線出発時刻表が目に入った。羽田とか伊丹とか千歳ならもうむちゃくちゃな数の飛行機が発着しているはずなんだけれど、ここビエンチャンの国内線は‥。

これだけ。これだけであります。一日9便かぁ。こりゃぁ釧路空港並みかもしれん。でもちゃんとバックライトで照らしているところに首都の空港としての意気込みというかやる気というか、まぁ面子を感じちゃったりします。よく見るとアクリル板が結構割れてるんですけれどね(笑)。うーむ、そういえばこの「時刻表」撮影は、私より数年前にサラリーマン氏が同じことをされていたような気がするなぁ‥。
さて、結構期待というか不安というか、とにかく「どんな飛行機が来るのか!」でわたくしTakemaの心はいっぱいでございました。先述のアメリカ航空局(だっけ)による「ラオス航空の危険性」云々を考え、さらにネットで調べた限りの、「先人のおったまげ」を読むにつけ、「今日の飛行機の機種」はTakemaにとってかなりな重大事となっていたのであります。

つまり、このようなことなんですね。
ラオス航空はATR72型機をのぞきメンテナンスが信頼できず、搭乗を避けるべき 米国航空局
ATR72(フランス製)に乗ったが全然何もなくて普通だった ラオス旅行者のHP
中国製の機体に乗ったら壁の隙間から白い気体が少し出てきたので面白かった ラオス旅行者のHP
別の中国製の機体で、機内にものすごい白煙&漏水があったのでうっひょぉと思った ラオス旅行者のHP
ラオス航空名物の?中国機に乗らなきゃ面白くないっ!是非乗りたいっ! Takema
そして、搭乗待合室の真ん前に停まっていたのはこいつ↓だったわけですね。


おお、ATR72!いわゆる安全!な、そして面白みのない、そぉしてラオス航空で一番大きい!ヒコーキじゃないですか!(ホントにこれが一番大きいんです。ジェット機などは持っていないようです)

これに乗るんだろうなぁと思っていたら、あれれ違った、別の人たちが乗って行っちゃった。そして予想通り?出発時間になっても我々の飛行機は来ない。待合室のTVではのんびりと「ケシの栽培はやめましょね」系のCMをやっている。そしてみんな「することないなぁ」と思っている頃、うちらのヒコーキもいよいよご到着になりました。「おおっ、これまたATR72じゃあないのさ!」


さすがビエンチャン〜ルアンパバーンは幹線ですな。そうそう保有台数があるとも思えないATR72がまた来ちゃいました。でも、嬉しいんだけれど何だか残念な気持ちがフツフツと。だって、機内に立ちこめる白煙って見たかったですもんね。

ビエンチャンからルアンパバーンまではたかだか40分ほど。さすがヒコーキ、陸路なら山越えで10時間以上はみなけりゃいけないもんね。ちとお金がかかったけれどあらかじめ予約しておいてよかった。見事に満席だったから。

そうそう、ビエンチャンを離陸して10分もすると、晴れているにもかかわらず外の景色は見えなくなりました。なぜかといえばそれは「焼き畑」から立ち上る煙。何たってそれぞれが大規模に火をつけているものだから、このラオス北部方面からタイ北部にかけては青空が望み薄です。メコンに沈む夕陽はやはりビエンチャンがベストかもしれません。しかし、ここまで大規模に毎年やっているとなると、ある種の環境問題の域に達していると思うんですな。ルアンの町中でも常に煙の臭いはしていたしね。


ビエンチャンを飛び立ってまだ5分くらいの景色。しかしもうすでにだいぶ白くなってきています。この5分後は真下しか見えなくなっていました。
さ、そんなわけで期待していた白煙も漏水も何もないままにルアンパバーン到着です。ここでも2泊予定。バイク借りようかなどうしようかなというめくるめく欲望とともに、いざ市街へ。