来た来たルアンパバーン。しかしなぜこんなゼータクバイクが?



ふとメコンの支流ナムカン川を見ると、何だかほのぼのしてしまう。

ルアンパバーンの空港から市街までは乗り合いソンテウで一律10000kip/1人。地元の人も同じ額を払っていたから間違いはないのだろう。宿や決めていなかったので「プーシー(の丘)」までといったつもりが、妙に気を回されてプーシーホテルの前で降ろされてしまったのはお笑い系。

宿はある程度高くても(そりゃ確かに∞までOKじゃないけれど(笑))立地&雰囲気のいいところにしようと思っていたので、メイン通り沿いは全てパス(だってうるさいもん)。結局ナムカン川に面したゲストハウス(サーイナムカーン)に決める。ここなら景色もいいし、どこに行くにも結構便利でしょと思ったわけですね。

しかし、そこまで大荷物で歩いてくるまでに、路肩に停められたこんなバイクを見つけてしまった!



最高のスペックを誇るBMWバイクと、アジアが産んだ最高傑作三輪トゥクトゥクのミスマッチ。

ちょっと待て、これってBMWのF650じゃないか!な、なぜこんなラオスの内陸にこんなバイクがあるのさ!思わず近くに人に「これってレンタルバイク?」って聞きたくなっちゃいましたよ(まぁそれはあり得ないし、万が一レンタルだったとしても相当すんごいな料金だったろうけれど)。

しかし、すぐ後ろに停まってるトゥクトゥクの排気量はいくつなんだろ?せいぜい400ccくらいじゃないか(わからんけれど、ノンカイで乗ったより華奢なトゥクトゥクは90ccだったしなぁ)?そう考えると650の二輪なんてのは化けもんだな。‥と書いていたら、1100オーバーのバイクで一方通行しかも児童通学路を通って通勤している自分は何なんだと思ってしまい、結構苦笑しちゃいました。

このあと、半島の先っぽ方面にむけてぽこぽこと歩いていたら、今度はこんなバイクがありましたぞ。


塗装を変えているから最初は「ん?」と思ったけれど、エンジン見たらやっぱりHONDA。そしてこのスタイルにはどこか見覚えがあるぞ。ん、んん?

「これ、アフリカツインじゃないかぁっ!」

さっきのF650といい、このアフリカツインといい、なんでまたこんなバイクがこの小さな町に、しかも路上駐車されていたのか、全くもって疑問です。まぁ何だか嬉しかったのは事実だけれど。

さて結構暑くなってきた中、ロンプラ見るのも面倒なのでテキトーに半島の先っぽ目指して歩き始めました。そしたらいきなりこんな車列に遭遇っ!


一瞬「おおっ!さては新婚カップルを乗せた車か?」と期待したのですが、どうやら「冠婚葬祭」の「葬」のようです。先頭を行くのは霊柩車。たしかに新婚カップルを乗せるには地味すぎる車ですね。歩き始めてすぐの出会いに胸は高鳴ります(何が高鳴るんだ何が)。もう少し歩いていったら、道の脇のお寺にこんなほほえましきミニ仏さま発見♪。

大きさ的にはせいぜい10cmくらいのものなんですが、金のシャチホコよりもこっちのほうが可愛らしくていいじゃあないのさという感じ。特に手で必死に屋根にしがみついてるぞ的リアルさがたまりません。おしんこどん、よくぞ気づいたっ!

さらにもう少し歩いていったら、和紙の製造直売系問屋制家内工場?に行きあたりました。

 

ここルアンパバーンは和紙でも結構有名な場所のようで、左写真の右側に立てかけてある完成品をちらりと見てもわかるとおり、なかなか綺麗な感じで仕上げられているようです。おしんこどんはすぐさまノートを買っていたっけ。実はこういうのはTakemaも結構好きで、ネパールでNGO関係の団体が同じような和紙工芸品を販売していたときは早速買ったっけ。もちろん当時は誰にあげるでもなかったから、いまだに実家のどこかにあるんですけれどね(笑)。

そしてさらにヘコヘコと歩く。何のために干してあるのかいまだにわからない干しメシのザルを眺めながらテケテケと進んでいくと、道の奥に何やらお寺らしき雰囲気。お寺自体はそこら中に沢山あるんだけれど、この一段奥まった雰囲気につられて入ってみたら‥なんとそこがルアンパバーンで一番の見どころとされるワットシェントン(Wat Xieng Thong)なのであった。ガイドブックも見ずにテキトー歩き(ロンプラ見るのが面倒なだけでした)のくせに何たる嗅覚!と、あとで自分をほめてやりましたのだ(うそ)。そんなわけでワットシェントンです。


うはぁ、立派な本堂だこと。ちなみに階段の上でしゃがみ込んでいる人は修復作業で塗り直しをしている地元の人。かなり細かな作業で、カンボジアのアンコール遺跡群の基礎を安直にコンクリート流し込みで作っちゃってる○ランスの作業チームとは全然違うぞ。
そしてさらにこの本堂裏の建物には、「この世の因果応報万物流転人類の性(さが)」だか何だかを表した壁画もありましたのだ。代表的なのが(いや、ただ目についただけですが)この二つですね。

 

なぜ坊さんはすぐ横で人があやめられているというのに無頓着なのだ!というようなヒューマニズムとか正義感はまったく無用のようですね。右の象は人を傷つけているのでしょうか。象の足が人の上に乗っているような。

さ、長くなったのでこの続きは次のページにしましょ。