列車はきっかり1時間遅れで終点のノンカイに到着。笑ったのは、列車がノンカイに入るやいなや、ホームから我々の姿を見て「こりゃあボーダーまで行く客だっ!」と直感したであろうトゥクトゥクの運ちゃんが我々の乗った車両めがけてホームを猛ダッシュ。たぶん6-7両分は走ったんじゃないか?これには我々も感服し、もちろん確かにボーダーに行きたいのも事実だから、このお兄ちゃんの「やる気」を尊重することにしました。

 

やる気のあるお兄ちゃんのトゥクトゥク。排気量を聞いたら90ccだそうで、Takemaのバイクが1100ccだと聞いたら腰を抜かすだろうな(笑)。さっそうとボーダー向けて走るのはいいが、ふと右を見るとすでに国境方面に伸びる立派な鉄道線路が見える。いつかはビエンチャンまで鉄路で一気に行ける日が来るのだろうな。それがいつになるかはわからないけれど。
さて、Takemaも知っていたこと。それは「ラオスのビザはラオス側イミグレで取得できる」ということです。しかし、当然のようにトゥクトゥクはビザ代行業者オフィスの前で停まってしまう。オフィスのお姉ちゃんに「ラオスビザはイミグレで取れると聞いたけど?」と聞くと、「はい、確かに取れます」とのこと。あれま素直じゃないのさ。いわく、「でも、場合によってはイミグレまで行って取れないこともあります。その時はここまで戻ってくることになりますね。また、下手をすると発給までに2時間くらいかかることもありますよ」とのこと。うーむ、真綿で首を絞めるような物言いだな(笑)。

少し考えたが、何だか面倒くさくなったので「いーや、ここに頼んじゃえ」ということにしたわけです。もちろん高いぞ$45(イミグレ直接なら30+1=$31:この日は日曜日、Extraチャージで$1追加)。でも、何だかわかっちゃいても面倒になることってたまにあるじゃないですか。しかも長期旅行でB5だって節制しなければならない財政状況にあるわけでもないし。でもはっきり言っておきます。これからラオスを目指す皆さん、ビザはイミグレで問題なく取れますよ!半鎖国のような政策をとっていた1990頃とは違うんだから。あとはラオスの国内状況次第ですね。

 

ビザ申請書類作成の間、暇なTakemaはトゥクトゥクにまたがって記念写真。なんだなんだ、タンクには「関西」のロゴ入りだぞ。意味のわかっていなかった運ちゃんに「関西とは‥」と説明してあげたのはいうまでもない。
そしてここからはミニバスに乗り換え、タイ側イミグレを通過していよいよ「Friendship Bridge=友好橋」を渡り、やたら立派な割にはどう見ても閑散としているラオス側イミグレへ。ついつい写真を撮りたくなるわけですが、こういう場所は一般に撮影禁止であることが多いし、いかにも「写真撮ってま〜す」系の姿勢をとると何を言われるかわからないので、こんな時はプレビュー画面付きのデジカメの出番というわけですね。

 

ラオス方面に直接車で乗り入れるための車線は3本。しかしご覧の通り車の姿は一台もなし。まだ通行許可はそうそう出ないということでしょうか。しかしここでのアライバルビザ取得は、専用窓口もきちんとあって(ちゃんと「30$」の掲示まである)問題なく可能です。ラオス国内での混乱がない限りは(内乱とか選挙とか)大丈夫とみました。もっとも過半数以上の旅行者は代行業者を利用していたみたいで、ここで申請をしていた人は彼ら以外にほとんど見なかったわけですが。
さて、代行仲介業者を通したのだからあたりまえけれど問題なくイミグレを通り抜けます(「ラオスの国際化」を象徴するように、イミグレの壁には世界主要国の現在時刻を示す時計が並べられていたが、その多くが止まったままになっていたのがこれまたこの国の現実を如実に表しているようで面白かったのですが)。

これでいよいよラオス入国。このままビエンチャンに直接向かってもいいのだけれど、まだ昼までにも間があるので「ブッダパーク」に足をのばすことに。ちなみに我々は他の旅行者と一緒にタイ側エージェント差し回しのミニバスに乗ったのですがこれは高い。ものすごいボッたくります。ちなみにイミグレからまっすぐ国道方面に出たところでバスは必ず通りますから(どんなバスかは次ページ参照)、ブッダパークへ行くのもビエンチャンに行くのも、ローカルバスが一番です。

というわけで、まずはビエンチャン近郊の最大の見どころとの呼び声高い?ブッダパークへ。