タイに戻って来ましたぁ!

さて、フェイサイの船着き場から町まではトゥクトゥクで向かうことになりますが、ここで一悶着。自分たちは事前に「このトゥクトゥクの相場は5000kip」という情報をつかんでいたので、向こうがその値段を提示してきたときには「OK」と気安く受け入れたのですが、ほかのお客達は何やら文句を言い始め、誰も乗ろうとしません。そうなると、先にその値段で乗り込んでしまったわれわれは何だか居づらいような感じになってきました。

しかし、さんざの皆さんの料金交渉の末、結局「全員が4000kipでいい」ということになりました。うちらは棚ぼたで1000kip得したことになります。ラッキーです。とはいっても日本円に換算してしまえばせいぜい14円くらいのお得にしかならないわけですが、ここは値切ってくれた皆さんに感謝です。それとも、「本当はここの相場は4000kip」という別の情報でもあったのでしょうかね。

絶対に自動車用メーターの流用とわかる、3輪トゥクトゥクのスピードメーター。180kmなんか出るわけないだろ(笑)。でも、万が一出たりしたら、それはそれで恐いものがあるわけで。絶対乗りたくないぞ。
さて、ラオスのイミグレで出国手続きをします。とはいってもわれわれはすでに出国カードを持っていたのでそれを提出すれば終わりなのですが、でも係員の人がご丁寧に新しいのをくれたので何げなく見てみると、何と裏面(表紙?)にはカラー印刷でラオス国内のリゾート施設の広告が印刷されているではありませんか。どうやらゴルフ場まであるみたいですが、それにしても、この広告を見て「よっしゃ、このリゾートに行くぞ!」と思い立つ旅行者なんてほとんどいないんじゃないかなあ。しかし、社会主義国のはずなのに、妙にこんなところがバリバリの資本主義国なのね(笑)。



こんなに商魂たくましい出入国カードはなかなかないだろうなぁ。公式書類なのに。

さて最後に残ったKipを使うべく、近くの商店にビアラオを買いにでかけます。ここで買わないと、タイに入ったら入手は困難かと思われたからです。これは正解。いいお土産が出来ました。

その後はいよいよ渡し船でメコン川を渡ります。ラオスともお別れです。しかし、ただ川を渡るだけ約10分で20B(約70円)は高いじゃないのさと考える自分は変なのでしょうか。ちなみにこのあと乗ったローカルバスは、130kmの距離を移動して運賃は54B(約180円)だったぞ。

 

タイとラオスを結ぶ渡し船はこんな感じのボート。人数を詰め込まずにさっさと発車してくれるのでのんびり乗れて楽。船は何艘もあるので頻発している。料金交渉もない。さぁ〜て、これでいよいよお別れね。
渡ったらすぐさまタイのイミグレーションへ(あたりまえ)。当然この日も蒸し暑いのですが、オフィスの中は冷房がガンガン効いているらしく、イミグレの職員さんはわれわれが来たのを見て、窓口の窓(大きくはないけれど)をがらっと開けてくれました。涼しい風がすぅっと流れてくる。一瞬の人心地。しかし、どうやら彼ら、それまでは室内のTVでムエタイの試合を見ていたらしく、われわれが提出した入国カードよりもそちらのほうにかなり気を奪われている様子です。しかし、どうやらこちらの書類をチェックしている間に彼らの応援する選手は負けてしまったようです。一番おいしいところを見られなくてごめんね。いや、謝る必要はないのか、これが彼らの本業なのですから(笑)。

イミグレ前の道路には、ここが国境であることを示すゲートと門がありました。写真では読みとれませんが、「ここからインドシナ半島だもんね」などということが書いてあります。
さて、このあたりではこちらも気が気でないことがありました。それは、ここから離れたところにあるチェンライ行きのローカルバスの発車時刻。どこかで聞いた話では最終は17:00だというんですね。しかしバス乗り場行きのトゥクトゥクはなかなか発車してくれないんです(乗り合いだから少しでも多く客を乗せたいわけです。ちなみにバス停までの料金は一律20B。すぐ脇の看板に大書してあります。交渉している人もいましたが、今度は無駄でした)。

この最終バスを逃すと今日はここチェンコン泊まり。そうなると明日朝一番でチェンライに移動するにしても、バイクを借りてルミット村に行く時間がとれるかどうかわからなくなってしまうのです。明日の夕方にはバンコク行きの飛行機に乗らなければならないから、ここは何としても今日中にチェンライまで行っておきたいのですが。

結局イミグレを出発したのは16:52。しかし途中で止まり、チェンマイまで行く人と、ローカルバスでチェンライまで行く人のグループに分けられました。わざわざチェンライ行きのグループを作るということは、当然バスの便がまだあるということを意味するはずで、そう考えるとだいぶ気が楽になりました。しかし、チェンマイまでもこの時間に着いて行けるのか‥と思ったんですが、チェンライからチェンマイだって4-5時間はかかったはずですから、こりゃもしかしたら夜行便なのかなぁ。



結果的には余裕で間に合ったローカルバス。

バスは結局17:30頃の出発でした。乗客は、われわれ旅行者が全部で10人くらいと、地元の人が2-3人といったところでガラガラです。二人席を一人で使えてらくちん。しかも、これまでのラオスの道に慣れていることもあって、タイの国道は快適そのもの!かなりのスピードで飛ばしてくれます。おかげで、3時間かかると聞いていたチェンライには2時間半で到着。これはまぁ何とも有り難いことです。

バス停からは、多少遠いんだけれどもレンタルバイクのリストが充実しているいつもの「Lek House」へ。何だかすぐ裏にビルが出来ていてかつてのようなのんびりした開放感はありません。練馬の焼き肉屋で働いていたという従業員ももういないようです。経営が変わったのかな?まぁだからといって変な雰囲気ではないし、レンタルバイクのリストも健在だし、どうせ1泊だけだしということで即決しました。

さ、明日はバイクに乗って象乗りに行くぞぉ!