いざ行かんルミット村へ!



以前もこのスタンドで給油したなぁ。相変わらずのフルサービスで日本と全く同じ。

さて、今日は夕方前の飛行機でバンコクに戻らなけりゃいけないんです。そして今日のうちに日本に向けて飛び立つのだから、いよいよこの旅行も終盤戦ということですな。しかぁ〜し!そう簡単には帰ろうとしないのが我々。朝から午後2:00頃までは遊べるのだから、その時間を無駄にするのはあまりにももったいない。というわけで、朝には、昨夜のチェックイン時に話をしておいたレンタルバイクが早速登場!お約束の「デポジット=パスポート」も、慣れてしまえば違和感もないんです。

さて、今回借りたバイクはHONDAのDegree。HPをリンクさせてもらっているPOPEYEさんが日本一周をした時に使ったバイクと同じもの。乗りやすくてとっても良かったですよ。しかも、タイでバイクをレンタルする時に注意しなければいけない「整備状況」も至って良好。チェーンも手入れされているし、ブレーキもちゃんと効く(これ、大事ね。あたりまえだけど)。さらには左右ともミラーが付いているので、ミラーを見て運転する習慣がついている日本のライダーにはホントにありがたい(ついていないのも多いのだ)。なお、タイのレンタルバイク状況についてはこちらのページをご参照下さいな。

まずは市場に行って腹ごしらえ。場内にあるビーフン麺屋さんなんだけれど、これがあっさりしていてめっぽうウマイ。朝からお粥は何度も食べているうちに飽きるけれど、これなら毎日でもいいTakemaなのでありました。



はぁ、ウマウマですな。

さて、これから行こうとするルミット村は、1996年に一度行ったことがあるので道を覚えているつもりだった。したがって、ナメたことに地図すら持たずに行ったのですね。そしたら、国道から最初の曲がり口こそわかったものの、あとは全然わからない。何だか記憶していた風景と全然違うのですよ。あの時は国道を曲がって少し行ったところから細い道に入り、その少し先からはずーっと赤土ダートだったんだけれど。

ところどころ走ったところで地元の人に「ルミット村はどっち?」と聞いてみると皆親切に教えてくれるんですが、記憶していた風景とはだいぶ違うし、それよりも何よりも道が見事に変わってる!片側一車線ずつのバンバンの舗装道路!いやぁ、5年という月日はこんなにも状態を変えてしまうのね。たまげてしまいました。ま、ふかふか赤土ダートをタンデムで走るのはかなりきつかったんで、結果オーライといえないこともなかったんですが(運転技術レベルの低いTakemaならではの不安です)。

しかし、かなり走ったところでひょんな人に出会いました。このあたりは山岳民族の人たちが住んでいるエリア。彼らは焼畑農業で生計を立てているわけで、この時期はまさに畑を焼く時期。沿道にはところどころ黒こげになった小山が出てきたりするんです。そんなわけでバイクを停め、そんな風景をカメラに収めていたりしたら、どこからか歌声が聞こえてきました。



こんな風景のあたりで休憩していたわけです。この丘のあちこちから煙が立ち上っていました。

歌声はどこからか聞こえてきます。日本でいえば田植え歌といった感じの、スローテンポののんびりした曲です。丘全体を見渡して歌声の主を何とか探し出そうとするTakema&おしんこどん。そしたら‥いましたいました。結構近いところでナタをふるって焼け残りの草をはらっている、アカ族のおばさんでした。

むこうもこちらを見つけて降りてきます。手にはナタを持っていますから一瞬やばいような気もしましたが、いざとなればバイクで逃げることにして、おばさんの到着を待つことにしました。



降りていく前に、ちょっと一服ということで給水中。

バイクの所まで降りてきてくれたところで当然通じるはずもない英語で話しかけますが、もちろん意味不明のご様子。でも何とか「一緒に写真撮ってください」という意志を表明し、撮ったのが下の写真ですね。

 

アカ族のおばさんとDegreeと我々。ちなみにTakemaとおしんこどんそれぞれが手に持っているのは、さっきまでおばさんが使っていたナタですな。
写真を撮ったあと、彼女は「ダラ、ダラ」と呪文のようにつぶやき始めます。どうやら「ドル、ドル」とでも言ってるんでしょう。そうか、おばさん、現金収入を求めて降りてきたのね。まぁこういう場面でお金をあげるかあげないかは意見の分かれるところですが、おばさん、急な斜面を一生懸命降りてきてくれたことだし(しかも途中で1回ずりこけた)、写真も撮らせてくれたしということで、お礼として10Bを献上。

そのあとはこれまで同様快適な舗装道路をいざルミット村へとひた走るといえば聞こえがいいですが、実際はすぐに着いちゃいました。しかも、以前はまだまだ素朴な雰囲気を残す村だったのに、今ではおみやげ屋が軒を連ねる立派な「観光地」。舗装道路になったこともあって、欧米人を乗せた観光バスまで来てました。うはぁ何たる変貌ぶり(ちなみにその当時の様子についてはこちらのページが少しだけ参考になるかもしれません)。しかし、ゾウ乗り場のあたりの雰囲気は昔のまま。良かったぁ。

さ、それでは象に乗るゾウ!(土下座1分30秒もののネタですな)。