行き交う船の中にはこのような巨大二階建て船も見受けられます。
喫水深そうだけれど浅瀬で座礁とかしないのかなぁ。

忍耐と苦渋、そして「ぶっとばす(ぶっとばされる)楽しみ」に心を奪われながら、ボートは時速70-80kmでとにかくメコン川をさかのぼります。時には上の写真のような大型船(二階建てじゃないのさ、この渇水期には荒瀬で船底をすらないで行くには結構気を遣って運行しているはず)も通行し、相変わらず周囲の景色には余り変化がないとはいえ、時には船から降ろされた荷物を集落まで運ぶ象たちの姿も見られ、退屈を紛らわせてくれます。

そして途中一回のトイレ休憩(な〜んもないところで突然停まったと思ったら休憩だった)をはさみ、3時間ほど走ったところでようやく中間点、パクベンに到着です。

パクベンの船着き場はご覧のように大きな浮き船。この船の上に船着き場も政府のチェックポイントも、そして食堂も売店もトイレも、ついでに交易の市場も含めて何もかもがあるわけですね。でも全てが小規模な故に船の上は常に大混雑。よせばいいのに小サルを放している地元のお客さんまでいて、すっかり楽しめたけれど全然落ち着けませんでした。



ご飯となるサンドウィッチの品定めをするお猿さんなのです。
それなのになぜそんなに哲学的な顔をするのさ!

 

別の船でトリさん3匹が縄にくくられて到着しました。しばしはこのままおとなしくしていましたが、そのうち1匹が縄抜けの術を体得して逃げようとしたらしく、持ち主その他があたふたして何とかして取り押さえました。

しかし当然のように売られ先は決まっていたようで、子供達が3匹の足を持って村のほうへ運んでいってしまいました。このあとすぐさまお肉になってしまったのでしょうか。
んなわけで再び出発@後半戦です。ちなみにこのルートの場合、必ず途中で船を乗り換えます。普通はパクベンでくつろいでいる間に荷物も積み替えてくれているはずですが、乗り込む前には必ずチェックを。万が一乗っていなかったら洒落になりません。

なお、山あいのルートを出て平原の中を走るようになると、だいぶ近くなった証拠です。あと1hもあれば着きますよ。

 

休憩&地元の人の乗り換えポイントを経て(左写真)、いよいよフェイサイの船着き場にたどり着きました。むはぁ、腰も尻も肩も痛かったぁ!とはいっても弱音を吐いている間もなくフェイサイ市内へ向かいます。今日中にタイのチェンライ市にいきたいのです。でもこの続きはまた次のページでね。