うーむ、こ、これが「凱旋門」かいな。



「凱旋門」展望デッキ?から市内中心部方面を眺める。
うーむ、高い建物が‥ないっ!ないっ!どぉ〜こにもないっ!

さて、次に目指すは「凱旋門(パトゥーサイ)」。1969年に「一応の」完成をみたというこの建造物は、ラオスの独立戦争において死んだ人々の鎮魂のために建てられたとかいうことなのですが、それでもこの門の雰囲気が旧宗主国のフランスはパリ凱旋門を模したものではないかというのが不思議なのですな。せっかく独立したのに。まぁこのあたりは「長年に渡って刷り込まれた価値観」ということにでもなるのでしょうか。

ここへはタラートサオから北東に延びる道をずーっとまっすぐ来ればいいだけのことなのですが、炎天下の中レンタサイクルをキコキコいわせながら走ってくるのはやっぱりしんどいですなぁ。はぁバイクで良かったと思う一瞬。


このパトゥーサイの周回は大きなロータリーになっていて、ご覧の通りそのど真ん中でも写真を撮ることはできたりします(「いーのかなぁ」と思ったりはしましたが、何の問題もなし)。しかしなぜかこのロータリー付近だけダートっぽかったぞ。なぜだろう。
さて、適当なところにバイクを停めて、いよいよ凱旋門へ。上部の展望台へはひとり1000kipの入場料を支払うことになりますが、ただでさえ高い建物の少ないビエンチャンで、この高さまで旅行者が上がれる場所といえばどうみてもここしかないっ!これだけは間違いないっ!というわけで、ここは登らない手はないですね。

 

門の直下は吹き抜ける風も涼しくて、実際涼んでいる人たちも結構いました。んでもって中央直下から真上を見上げると!こ、これは系の精細なる彫刻というか細密画というか、きらびやかな様式に目を奪われること請け合いだったりするわけです。これを見てしまうと、「たぶん塔の上に至る階段の要所要所にも、スンバラシイ彫刻などがあるに違いない」と思ってしまいますよね。

しかしここはラオス。南の国。妙に完璧にこだわる日本人とは感覚的にちと違ったりするわけで、階段の途中とか、途中の階とかはいまだ作りかけといってもおかしくないくらいな〜んもありませんのだ。コンクリ固めっぱなしの半ば出来損ない仏像さんとかはありますが、ありがたみも何もないのは当然のこと。登った途中の階にあるおみやげ屋さんは何だかみんなアンニュイというか気だるそうというか、窓がない階で毎日働いているとこんな感じになっちゃうのかなぁと妙に心配してしまうほどに物憂い雰囲気に包まれまくっていたりします。


おみやげ階の一つ上の階はご覧の通り全く何もない(実際はもっと広いよ)。奥の角は建造当時のままというかまだ工事が終わってないというかいやいやもうこれでいいんだよ系というか、レンガがむき出しのままだったりするわけですね。しかし、この階には何か使い道がないんだろうかなぁ。貧乏バックパッカー向けの安宿にしたらそれなりに客が来るかもしれないなぁ。窓はないけれど(笑)。
そしてこの階からさらに階段を上ると(その頃にはもう身体から汗ダクダクね(^_^;))、久々にというかようやくというか、やっと空の拝める展望台に出るわけですな。そしてこのページ一番トップの写真と相成るわけでございます。ちなみにそこからもう一段細いらせん状階段を登ると、次のような「世界」が広がったりするわけです。

凱旋門の展望台からは合掌する仏様を通して市内を眺めることになる。これはこれでなかなか敬虔な雰囲気にひたれること請け合いなんでしょうかね。
なんとかと煙は高いところに上りたがって仕方がないといいますが、ここはえぇなぁと思わずにはいられません。しかし3-5月は酷暑の時期ゆえに、大汗をかくことはご覚悟下さいな。

さて下りてきたら、ロータリーの一角になんと「ペプシ屋台(ストール?)」発見。「むぅ〜っ、暑いやないかぁ!」と真剣に思い始めたお昼頃だったから、いかにも冷えていそうなペプシは魅力的だ。ビアラオがあればもっといいのだが、あ、ここ(ホームページね)は一応公共の場でしたね(笑)。

たぶん「第1級の観光地」のはずなのに、このロータリー沿いに飲み物屋台がこの一ヶ所しかないのは不思議というか何というべきか。しかし、冷えたペプシはうまいのだ。気がつけば売店のおいちゃんが「はーいサービス」ということでアメをそれぞれにくれたっけ。
さてさてペプシを飲んだ後は、ますます暑くなるビエンチャンをタンデムバイクでもうちょっとうろうろと。うーっ、チャリでまわってる観光客の気が知れんぞ状態だ。