そして今夕もビールとお酒とメコン川


今日もメコンに夕陽が沈む。ついさっきまで冷蔵庫でキッカリ冷やして置いた大吟醸「栄光富士 古酒屋のひとりよがり」くん、さあさぁ、この時間からはきみの出番だ。カップにちょろりとたらしてキュッ。くうぅぅぅ!至福のひとときだ。
さて、タートルアンのあとにまた別の市場に足をのばしたりしているうちにお昼を過ぎた。市内はかなり暑くなってきたので、川沿いなら少しは涼しかろうと移動することに。さて川沿いの高台に何軒かレストラン風の建物が並んでいるわけですが、道のどん詰まりまで行ったところに結構地味で?でも静かそうな雰囲気の店があったわけですね。でもよく見てみたら、その店の脇から川に下りる道がある。下にも何か建物みたいなのがあるぞ。これは何だ?

 

降りていってみてわかりました。実はこれは、たぶんビエンチャン唯一の?フローティングレストランだったのでありました。別に立派じゃないけれどたしかに縄で固定されている船の上、何だか嬉しいぞ。しかしざっと店内を見た感じは調理場もないし、どうなってるの?と思ったら、上のレストランの姉妹店のような感じになっているようで、上下の店はヒモとワイヤーで結ばれています。

下のお店で注文が入ると、下の店員(学校が終わったあとで家を手伝う中学生といった感じの女の子だった)がひもを引っ張ります。そうすると上のレストランのほうで、ひもの先に結びつけられているであろう鈴が鳴り、そうすると上の人がワイヤーを引っ張って籠の中の注文票を受け取り、かわりに注文品のビアラオとか肉野菜炒めとかを降ろすという手順になっているわけですね。なんとものんびりしています。

このフローティングレストラン、自分たちが行ったときには地元の若いカップルがビアラオ飲みながらゆったりとくつろいでいるだけで、観光客の姿はなし。船のすぐ近くでは小魚を獲る人々の姿が見え、時が止まってる感じでした。ローカル度満点。いま考えるとここは穴場でしたな。市内中心部からはちょっと(いや、結構)遠いけれど、バイクだったから楽勝。2時間くらいのんびりしたかな。

ちなみに川沿いの道はこんな感じ(未舗装)。ところでおしんこどん、もう少し引き寄せてアップで撮ってくれれば良かったのにぃ。まぁ、あらかじめそういうふうに頼んでおかなかった自分が悪いんだけれど。
ビアラオもタマリンドジュースも飲んだし、このあとは宿に戻っていったん涼むことにしたTakema&おしんこどん。う〜、エアコンが何ともかんともありがたかったですなぁ。そして午後5時過ぎ、そろそろ夕陽も沈むという頃になって再びバイクで川沿いのレストランへ。とりあえずビアラオを二人で一本頼み、眺めのいい席をゲット。そして、デイパックから取り出したるは、この時のためにと日本からわざわざ持ってきたお酒(このページのトップ画像参照ね)。川の中州でサッカーに励む子供達や、すぐ下では投網を打つおじさんの姿を眺めながらちびちびと。何とも幸せな気分になっちゃったのですね。


夕陽観賞のあとはメシメシメシ。なぜか突然トムヤムチキンを注文してしまった我々。だってうまそうだったんだもん。今宵もうまいビアラオ、え、夕陽の時も注文してたんじゃないかって?しかもその時日本酒も飲んでなかったかって?いやぁ、まあ。(笑)
さて、そんなわけでいよいよ明日はビエンチャンを去る日であります。最初の計画ではここから陸路バンビエン経由でルアンパバーンへ向かいたかったのだけれど、それだとちょっと日程がキツイので、ここからはヒコーキで直行なのですだ。そしてそのキャリアは‥「ラオス航空」。アメリカの航空局が「一部の機種をのぞいてはメンテナンスが不十分とみられ、乗るのは避けた方がよい」という、ちっまたかよアメリカ、お節介なこというんじゃないよ的な、だってそう言われるとちょっと不安じゃないかよぉ的な微妙キャリアなわけですね。ま、全然墜ちたという話は聞かないし大丈夫でしょ。