なぜか予約したバイクがない・・ええっBMW貸してくれるの?

(実際にバイクを借りたときのエピソード編)


さて、シンガポール航空の7時間+11時間の禁煙地獄(吸わせてくれーっ)から解放され、久しぶりのクライストチャーチ空港に降り立ったTakemaは、贅沢にもタクシーでバイクショップまで。別にバスでも良かったのけど、バックパック+デイパック+ヘルメットの大荷物だから大聖堂からショップまで歩くのが面倒だったのだ。さて、Tuam St. にあるショップに着いてみれば・・なんと開いていない。店の中は真っ暗。「何なんだこれ、今日は確かに日曜日だけれど、ちゃんとメールとファックスで今日借りることを確認し、OKももらっているはずなのに・・」不思議な気持ちながら、とにかくPhonecardを買い、店主のMobileに電話してみると・・

「ああ、Takemaさんですね。昨日の予約のはずじゃなかったんでしたか?」
「いや、そんなことないです。こちらから送信したEメールのコピーも持ってきましたし・・
「とにかく、弱りましたねえ。私は今Chch(Christchurchの略語)にいないんで、貸してあげようにも・・」
「じゃ、とにかく明日の朝うかがうということでよろしいですか。」「ええ、結構です。お待ちしています。」

ひょんなことで、初日から足止めを食ってしまったTakemaなのであった。まあ、どうせ時間も午後2時を回っていたから、借りられたとしてもそんなに遠くまで行けるはずもなかったし・・ということでとにかくこの日は諦める。アートセンターの「Asian Food Festival 」なんかをうろつき、久々にDBビールでのどを潤す。

さて翌日ショップに行ってみて全てが判明した。確かにEメールでは「3/21から借りたい」と書いて送信したのだが、その後に確認の意味で送ったFaxには、間違えて「3/20から・・」と書いてしまったのだ。お店としては当然あとに送られてきたものを確実なものとして考えるわけで、単なるTakemaのミスでした。この場を借りてお詫び申し上げます(^_^;)。皆さんも注意してね。

でももう一つ不思議なことが。自分はそのFaxの中で「土曜の午後借りにいきます」と書いて送信した。具体的に何時に行くとは書かなかった。ということは、土曜の営業終了時点においては予約したXJ600はショップの中にあるはず。そして日曜日は休業。ということは月曜の開店時にはやはりそこに存在していなければおかしいはずのXJが・・なぜかなかった。これってどういうこと?うーんアバウトすぎるぞ!どうやらお店のほうにもミスがあったらしい。どうしよう・・と思っていたら、店主の方がこういった。「じゃ、今ある在庫のうち予約の入ってないやつをどれか選んで下さい。予約のないのは、えーっと、これとこれとこれですね」

驚いた。みんなBMWだ。


乗ったことないし、荷物も結構あるので Lightweight じゃないと不安だったのだが、BMWでNZを走れるという、思いも掛けなかった幸運ゆえ、二つ返事でOKする。しかも、「バイクがないのはこちらの責任だから、XJと同じレンタルチャージでいいですから。」とのお言葉。うわっ確かこのBMWロードスター、普通に借りるとNZ$145/day のはず。それが$95でいいとは何たる太っ腹!

BMWのバイクについてはあまり詳しくないのですが、日本でいうロードスターです。ただし排気量は850cc。走行距離12,000km、1998の6月に登録というのですからほとんど新車に近い。でも、やはりBMW。重い。何といってもこのときのTakemaは中型免許しか持ってなかったのですから、普段400ccに毎日乗ってるとはいえ、これから約10日間、荷物を満載したこいつをコケさせずに走れるのか不安でした。というわけで正式契約の前にちょっと市内を走ってみることに。そして結論:「これなら何とかなる」。確かに排気量は普段乗っているCB400SF-Rの倍以上だけれど、車重が倍というわけではないし、シート高を一番低めにしてもらったら足つき性も良すぎるくらいになったので、これなら何とかなると思い、決断しました。

走ってみると、直進安定性がやはり全然違う。高速運転の続くNZではこれは大切。数少ないワインディングではやはりちょっと重く感じたけれど、これはTakemaが慣れていないから?でもあとで見たらリアのタイヤは完全にサイドまで使ってたなあ。さらに、お手製(?)の大きなカウルのありがたさも身にしみた。「Takemaのバイク遍歴(ここから行けます)」のページでは「日本では400〜600ccくらいがちょうどいいんじゃないか」などとえらそうなことを書いたTakemaですが、大型バイクの良さもわかったような気がします。ポジショニングも長距離でも疲れない作りでちょうど良かったし。ただ、サイドスタンド立てた状態では(ギアをNに入れていても)エンジンが始動できないというのは「なぜ?」と思ったけれど、慣れてしまえばなんでもないことなんでしょうね。

さて、このあといよいよツーリングが始まります。どうなることやら乞うご期待。

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