あれまぁ、恐竜の足跡が残ってるっ!



Otjiwarongo 〜(80km) 〜Dinosaurs FootPrints



むきだしの大地、広い一枚岩の表面にはこんな足跡が点々と。

翌日はいよいよOtjiwarongoから首都Windhoekまで戻ることになる。いよいよナミビアの旅も終盤戦だ。とはいっても、このまま真っ直ぐB1国道を南下するというわけではない。少し遠回りにはなるけれど、Kalkveldの近くにDinosaursの足跡が残っている場所があるというのでそれを見に行こうということにする。

Otjiwarongoで米ドルを両替しようと銀行の窓口に行ったら、最初両替専用の窓口で待たされ、そのあと何やらバウチャーを渡されて「今度は一般窓口の列に並んでください」とのこと。何でこんな面倒なシステムをとっているのだStandard Bankよ、Swakopmundで別の銀行に行って両替したときは実にスムースにやってくれたのになぁ、などと不思議な気分になりながらも、まぁいいやとりあえず手持ち資金に少し余裕を持たせたしということでいよいよ出発。

 

Otjiwarongoから約70km、KalkveldまでのC33号線はきれいな舗装路。車の通行量はB1とは比べものにならないほど少ないのは予想の通り。町の入り口付近では家畜のヤギご一行様もお出迎え。ここからローカルD2414号線に入り、しばらく行くといよいよ看板が出てきた。

「Dinosaurs Tracks」。「Dinosaur」とは恐竜の一種のことだろうと思っていたらそうではなく、Dino=恐ろしい、Saur(s)=とかげ、ということで恐竜一般を指す英語だそうなのだ。もっとも一番上の足跡写真から考えるに、この恐竜はトカゲ系というよりは鳥さん系の先祖のようですが。入口にある家にお金を支払い(ここは国が指定した遺跡になっているにもかかわらず、私有地ということでこういうシステムになっているらしい)、車を停めたところには次のような説明看板があったので以下に転載。
[ DINOSAUR TRACKS ]

Some 200 million years ago, a variety of reptiles lived in southern Africa, amongst which were Dinosaurs that walked on their hind legs. Here, their tracks are visible in Etjo sandstone, formed from wind-deposited sand which was redistributed by irregular rains. The animals left their tracks on rain-soaked sand or on the shores of ancient lakes. Through the ages this sand, with the tracks, was gradually coverd by layers of sediment, and hardened into stone. Erosion has subsequently exposed the tracks.

(National Monuments Council 1951)

要は、突然の雨で土がぬかるんだ(またはその頃にあった池のほとり)あたりを歩いた足跡だということなのね。2億年前かあ。まだ全然生まれてなかったなあ(←おいおい)。しかし、そんな昔の足跡が地表に露出したままになっているというのはもっと驚きだ。地表の浸食というのがほとんど考えられないほどに雨が少ないのだろうかなあ。

 

全景はこんな感じ。保護のための屋根はおろか、ロープすらない、まったく「手つかず」の状態。
あたりを乾いた風が吹き抜ける。「見学者」は自分たちだけ。とっても静か。

 

実際のサイズを測るために自分の靴を横に置いてみた。ついでにライターも。
ふむふむ、「むちゃくちゃ巨大な奴」というわけではないみたいですな。
どう見ても二本足歩行をしているようだし、ダチョウの超大型版といったところか?

というわけで、ものすごく貴重なはずなのにものすごくラフな扱いの?Dinosaurs Footprints見学もこれにて終了。いよいよ出発地点のWindhoekに舞い戻り、出国だぁ。ああ長かったナミビア旅行記もいよいよ終わりが近づいてきました。とはいっても、このあとケープタウン(南アフリカ)に向かうので、実際のお話はまだまだ続きます。