Etosha NP の動物たち(1)


【オリックス Gemsbok (South African Oryx)】

 

パリーグの球団名でおなじみの、あのオリックス。ご覧の通り真っ直ぐにぐぐっと伸びた二本の角が何とも勇ましさというか気合いを感じさせないでもない。身体も大きく、「おおっ!」という感じに見えるのだが、実際はかなり臆病。同じ仲間のSpringbok(もっと体が小さい)などのほうがよほど物事に動じない。水場に近寄るのにも三歩進んで二歩下がるというか、とにかく他の動物がいるとひどく警戒して動こうとしない。パリーグ球団のオーナーはこの動物のそういう性格、知ってたんだろうか?

もう一つかわいそう?なのは、どうやらこのオリックスは養殖がすすんでいるらしく、レストランなどではダチョウなどと並んで必ずと言っていいほどメニューに現れる。シカ肉のようにあっさりとしていてまずくはないのだけれど。「オリックスのタタキ」みたいな感じにしてショウガ醤油で食べてみたかったなあ。



【スプリングボック Springbok 】

 

おそらくEtoshaNPの中で一番数が多い草食獣。ホントにあちこちで見られ、最初こそ「うわぁ、Springbokがあんなにたくさんっ!」と喜んではいたものの、しばらくすると「ん、ありゃ何だ?なんだ、ボックか」などと残念がられてしまうかわいそうな存在。おそらくは肉食獣の餌食となることも多いんだろうな。でも南アフリカにはその名も「Springbok(s)」という名門ラグビーチームがあったりするわけで、上のオリックスと同様、動物のイメージとチーム名とにはあんまり因果関係がないような気がしてきた。



【インパラ Impala 】

さて、ケニアのサバンナにいる草食獣といえばトムソンガゼルやインパラが主だった。ではここにはいないのか?と思っていたら、やっぱりここにもインパラはいた。でも数はそれほど多くない。公園の東部側の一部に生息しているだけのようだ。

 

スプリングボックに比べると色がぐっと濃く、身体も一回り大きい(左:雌、右:雄)。
ここに出てくる草食動物、みんな目のあたりが黒毛模様になっているのはなぜなんだろう。


【レッドハートビースト Red Hartebeest】


カタカナ表記については自分たちが勝手にそう呼んでただけだから信頼できませんが、これもまたかなり大型の草食獣。このページではオリックスと同じくらいの大きさ。常に群れで行動するようで、多いときには20頭くらいのグループで移動していたりします。



【クドゥ Kudu】

 

最初の時はレッドハートビーストとよく区別できなかったクドゥ。しかし、何のことはない、クドゥのほうは胴体に白い縦じまがあるので遠くからでも見分けは簡単だった。この動物はかつてはもっと広い地域に生息していたらしく(クドゥに限らないんだろうけれど)、Twyfelfonteinの壁画にも描かれていたっけ。右の写真は雄同士の力比べとでもいうべき角の突き合わせ。のどかだなあ。



よく見るとクドゥの角は複雑な形をしている。そういえば、とある水場の近くにクドゥの角が
落ちていたなあ。拾っておみやげにしたかったけれど、成田空港でいちゃもんの種になりそうなので
やめておいたっけ。うーむ、今となってはちょっと後悔。でも飾り場所もないんだけれどね。
あ、漢方薬の材料として高値で売れたかもしれないな(笑)。