Etosha NP の動物たち(6) - Darama Dikdik -

なんだ、このDarama Dikdikって。ここEtosha NPを訪れる前、Dikdikに関する記述を見ていてそう思った。何でもアフリカで一番小さなAntelope(れいよう)だということだけれど、「れいよう(羚羊)」という分類名をいわれてもよくわからんなあ。要は鹿(特にカモシカ系)なんじゃないだろうかな。そんなふうに思っていた。

しかし来てみてわかったことは、このDikdik、公園内ならどこでも見られるかと言えばそうではなく、実はかなり希少性が高い動物だということだ。しかも身体が小さい上に生息エリアが林の中やブッシュエリアなどの「見通しの利かない場所」ときているから、普通ならそう簡単に見つからないはず。しかし、Namutoni付近の地図を見ているうちにハッと気付いた。

「何だ、このDikdik Drive」っていうのは?

見ると、Namutoniのすぐ南側にあるループ状の道路にそんな名前がつけられているではないのさ。Halali周辺の道路には「Eland Drive」とか「Rhino Drive」とかの名前が付けられているのがあったが、さては、ここDikdik Driveっていうのも、「ここなら見られる」ということで付けられた名前なのか?Dikdikは朝夕の時間に出没することが多いらしい。ではっ!ということで、日の出のゲートオープン直後に見に行ってみましたのだ。

 

車を時速4-5kmでごくゆっくり走らせ(後ろから車が追いついてきたときは先に行かせて少し待つ。なーに、さっさと走ったら見つかるものも見つからないのさ)、お互いに首をきょろきょろ。何たって乾期の枯れたブッシュの色とDikdikの色が似ているんだから、じっくり探すしかないのだ。そしたら‥いたよいたよいましたよっ!見るからに小さく、歩き方も、草原で生活するSpringbokなどとは違い「ひょこひょこ」という感じ。目の前の部分にほくろのような黒い模様がついているのが一種のアクセント。

 

朝日が上がってきた時間。日なたにもいたぞ。まさに「子鹿のバンビ」然としているなぁ。



と思ったら、2匹いたのね。雌雄のペアなのでしょうかね。
でも、雄には小さな角があるらしいけれど、どちらにもないように見えるなあ。



あーあ、行っちゃうのかい。残念だなあ。
でもなんか、お尻のあたりにもかわいさを感じたりしません?
ちなみに、後ろ半身の毛の色は少し黒くなっているようですな。


「ひょこひょこDikdik」
Wmv形式、723KB、17秒
結局、よせばいいのに(宿から近いこともあって)都合4回も見に行ってしまいました。でも毎回必ず見られたし、ここ以外のエリアでは全く見られなかった動物であることも事実ですから、Namutoniに泊まる場合は絶対にこのDikdik Drive行きを外さないようにしてくださいな。林の中からいきなりゾウやキリンが出てくることもありますので、スピードは控えめにね。



というわけで、Etoshaの動物たち特集ページはこれにて終了でございます。いよいよこのナミビア旅行も終盤戦、このあとは一路首都Windhoek目指して南下‥いやいや、まだ寄り道したりするんだなこれが(笑)。