ナミビアってどんな国? 基本情報

 

ヨハネスブルグからの飛行機は、いよいよナミビアの首都Windhoek国際空港への最終着陸態勢に入った。
しかし、飛行機の外はこんな感じ、やたらめったら広がる大地と地平線。首都はどこじゃーい!。

ナミビア共和国(Republic of Namibia)の位置とあらまし

 


面積 825,418sqkm。 だいたい日本の2.2倍。広い。でもその大部分は砂漠及びサバンナで、
緑があふれているのは街の中だけ。乾いた国です。女性はお肌に注意?
人口 172万人 Takemaの住む市川市でも43万人。だから町を出るとホントに人がいない。
ちなみに、アフリカ諸国の中でも人口密度の低さでは一二をあらそうとか。
首都 Windhoek 人によって発音が違う気がしますが、少なくとも「ウィンドフーク」と
発音している人はいなかった。「ウィンドゥーク」か「ヴィンドゥーク」
または「ヴィンドック」という発音が一番近いように思われます。
ちなみに人口は18万2千人。日本の地方都市並みです。
目抜き通りは歩いて回れます。治安もまあまあ良いようです。
独立 1990年 南アフリカから独立して10年ちょいの若い国。昔は「南西アフリカ」と
呼ばれていた(何となく記憶にあるなぁ)。ちなみにアフリカで90年代に
独立したのはナミビアとエリトリアだけだとか。どこだっけエリトリアって?
また、西海岸のWalvis Bayに至っては、南アから返還されたのが1994年。
まだついこの前じゃないか。しかし、黒人と白人のいさかいのようなものは
少なくとも今回の旅行では感じられませんでした。もちろん、富の偏重と
いうのははっきりしているようです。また、経済的な基盤はほとんど南アに
握られているというのが現状のようです。
人種 ドイツ系とは珍しい オバンボ族(50%)、カバンゴ族(9%)、ダマラ族(8%)、ヘレロ族(8%)、
白人(6%)など。特にドイツ系白人が多い。
通貨 ナミビア$ 南アフリカランド(Rand)と同価値で、ナミビア国内ではRand紙幣
はもちろんコインまで、全く問題なく支払いに使うことが出来る。

紙幣はともかく、コインまで使えるとは驚き。ただ、南アではナミビア$が
使えないので念のため。ちなみに2001/8月現在、
1N$=16円くらい。現在のレートはこちらで調べられます。
言語 英語
アフリカーンス
第一次大戦前にドイツ人の入植者が多数移住した関係で、ドイツ語も
結構通じます。ま、わたしにゃ関係ないですが。どうせできないよぉーだ。
お店で買い物をすると「ダンケ!」って言われたりします。英語は旅行者の
行くところではどこでも問題なく通じます。
産業 ダイヤモンド、
ウラニウムなど
鉱物資源が豊富で、国の南部には「ダイヤモンドエリア」という、広大な
立入禁止区域があります。また、レアメタルも産出されるようです。
時差 8h遅れ(Oct-Apr)
7h遅れ(Apr-Oct)
この国の旅行シーズンは7-9月頃ですから、日本より8時間遅れ
覚えておけばよいでしょう。なお、南アとは1時間遅れです。
気候 冬(7-8月)の旅行が
無難です。
アフリカとは言っても、中緯度地域に近いところにあるために、夏と冬と
の区別らしきものがあります(もちろん南半球ゆえ季節は日本と逆)。
7-8月のウィンドゥークでいけば、朝晩は0℃近くまで冷え込むことも
ありますが、昼間は暑く、Tシャツが無難です。多分に日差しの強さが
体感気温を押し上げている、いう感じです。西部の海岸地域
(Swakopmund、Walvis Bay)は、寒流の影響でぐっと涼しく、昼でも20℃に
いかないことも。また、海霧が出やすいのも7-8月の特徴だとか
(うちらの時も出ました)。
北部のEtosha国立公園あたりは、やはり少し赤道に近くなるためか、
ウィンドゥークよりも3-4℃気温が高いとお考え下さい。
なお、どの地域も、冬の降水量は限りなく0mmに近く、雨の心配はまず
不要です(海岸地域の海霧は除く)。また、空気は大変乾燥していて、
ポテトチップスはいつまでも湿気らないし、洗濯物もよく乾きます

一方、12-3月は雨期&夏。気温が高くなって旅行には適さないのは
もちろんのことですが、それよりも雨の問題があります。こちらの主要
国道の多くは未舗装のダートで、小さな川には橋などかかっていません。
乾期である冬はそれで何の問題もないのですが、雨期になると、降った
雨が一気に(洪水的に)流れ出しますから、交通は寸断され、旅行どころ
ではなくなってしまうそうです。
治安 結構安全 アフリカ=治安が悪い、というイメージは、この国に限ってはあまり
あてはまらないかも
しれません。首都ウィンドゥークでも、夜の一人歩き
等を除けば危険は少ないかも。ただし、ちょっとしたスリなどは多いとも
いいます。Takemaも、ショッピングセンターのエスカレーター上でデイ
パックのファスナーをあけられました(実害なし)。なお、南アと違い、
ナイフなどを用いて力ずくで金品を奪う強盗は出ないそうで、
せいぜいパンチをくらわせるだけのようです(おいおい(^ ^);)。
市内の通りや商店内、そして銀行前などには警棒を持ったガードマンが
やたらに目立ちますが、彼らの警備のおかげということもあるでしょう。
とりあえず、ごく普通の警戒&防備(欧米を旅行するときの)をしておけば
十分だと思います。

旅行便利情報(思いつきでまとめました)

日本からの行き方は 直行便なし ナミビア航空がドイツのフランクフルトから直行便を運行して
いますが、我々にとっては利用価値なし。日本からヨハネスブルグ
まで飛び、そこから乗り換える
というのが一番無難。
以前は関空〜ヨハネスの南アフリカ航空が運行されていましたが
今はないみたい。シンガポール航空、マレーシア航空が利用
価値の高いキャリアです。マイルもたまるよぉ(17,000M)
(ただし成田〜ヨハネスで23.5時間かかりましたが(^_^;))。
なお、南アのケープタウンからウィンドゥークまでの陸路長距離バスも
出ています。
何があるのか? 自然が一杯。 TVの自然や動物紹介番組にも時々特集される、世界最古の砂漠と
いわれるナミブ砂漠を始め、動物サファリは北部のEtosha国立公園を
はじめとした各公園やGame Reserveにて。南部には世界で2番目の
規模を誇るといわれる渓谷、さらには砂漠で1000年以上生き続ける
謎の植物などなど。また、現在もなお狩猟採集生活を続けるという
Himba族や、昔映画にもなった(ニカウさんのやつです)ブッシュマンも
この国がホームカントリー。あ、数千年前のものといわれる壁画なども
この国では数多く見ることが出来ます。見どころたくさん、されど
移動距離もたくさんの国ですね。詳しくは本編をご覧下さい。
入国ビザは 不要 ナミビア、南アフリカともビザの事前取得不要です。確か3ヶ月
までの滞在には不要。観光ビザが入国時にスタンプされます。
ただ、入国時に滞在日数を正直に記入すると、ホントにその日数分の
通りの滞在許可になっちゃいます。
多少多めの日数を申告した方がいいでしょう。
また、ナミビアには日本大使館がない(在南アの大使館が兼務)
ので、万が一パスポートを紛失したりすると厄介です。
管理には細心の注意が必要です。
イエローカードは 不要 経由国がよほどの汚染地域でもない以上、黄熱病その他の
イエローカード取得は不要です。ただ、2001年度版の、旅行
業者用の解説本には「コレラが必要」と、間違った情報が記載
されているそうなので、業者に何か言われてもビビらないでね。
ガイドブックは 日本語版なし あの「地球の歩き方」にもナミビア編はありません。わたしゃ
英語版旅行ガイドのLonely Planet「Zimbabwe, Botswana &
Namibia」
を事前に仕入れて持っていきました。準備段階では、
日本語HPによる旅行記などがかなり役に立つと思います。
今皆さんが見ている、こういうページですね(笑)。
なお、ロンプラは写真がなくてわかりにくいという人は、現地
到着後に本屋でGlobetrotter社発行のガイドブック「Namibia」
手に入れるといいかもしれません。主要な観光スポットが写真入りで
紹介されています。また、このガイドブックには全土のロードマップも
ついています。破れにくい素材を使用しているので、道中はもっぱら
この地図を使っていました。かなりオススメです。
一冊85N$=1200円と値は張りますが。
持っていく通貨は US$ 日本円は南アでも珍しがられるくらいの認知度。ゆえにUS$が
やっぱり無難かも。ただし下記も参照のこと。
CITIBANKカードは
(キャッシュカード)
一部で使える わたしゃCITIBANKのキャッシュカードを使っていますが、
主要都市には必ずあるNamibia Standard BankのATM
Cirrus対応型だったので、そこから現金を引き出せました。
(他の銀行ATMは非対応)。クレジットカードもあるのなら、
ムリしてUS$を大量に持っていく必要はないかもしれません。
クレジットカードは 使えるよっ クレジットカードは、旅行者が行くような店では全て使用可能
(個人営業のレストランや土産物屋も含めて)と思っていて
大丈夫です。ただしVISAとMasterに限ります。AMEXは使えない
店も多く、JCBに至っては壊滅状態で、役には立ちません。
旅行手段は レンタカーか
オーバーランド
トラックツアー
この国は長距離バスなどの交通インフラが整っているとはいえず
(鉄道は一日一便運行されているようですが)、したがって観光地を
めぐる旅といえばツアーに参加するかレンタカーでまわるしか
方法はないようです。ヒッチという手もありますが(地元の人は
結構やっている)、いかんせん絶対的な交通量が少ないですから
「暇だけはあるぞ、ついでに空手もやってるぞ」という人以外は
あまりあてにしない方がいいでしょうか。なお、レンタカーおよび
現地の道路事情については後述します。
宿泊は 選択肢少なし 正直いってドミトリー形式の格安宿泊施設は、ウィンドゥーク以外には
ほとんどないといっていいでしょう。主要な都市にはB&B形式の宿が
あります。また、キャラバンパーク的な、テントの張れる施設も結構
あるようですが、ロンプラなどはそのような私設キャンプエリアでの
滞在には否定的です。治安の面からオススメできないということで。
ゼータクするつもりなら、プール付きのロッジも数多くあります。
部屋の窓から野生動物が見えたりしますので時にはオススメ。
今回のナミビア旅行では、B&B形式の宿とロッジとを組み合わせて
旅行した我々です。
酒の入手先 ボトルショップ スーパーや一般の商店では売っておらず、ボトルショップでのみ
入手可能です。日曜日もやっているところが多いようですな。
ものの相場は
(当時、1N$=16円)
ビールが安い ガソリン(Unleaded):$3.8-3.9/1リットル
缶ビール(半ダース):$20(1本あたり50円ちょい)
レストランでの生ジョッキ(500ml):$7-9(100円ちょい)

レストランで頼む白ワイン(750ml):$50程度
レストランで頼む赤ワイン(750ml):$60-100程度
36枚撮りフィルム(Agfa):$27.5
(高いね)
ミネラルウォーター(500ml):$2.4
牛乳(500ml):$2.2
ペットボトル入りジュース(500ml):$5
パン(BUN):高くても1個$0.8程度
パン(フランスパン1本):$3-3.5
市内中心部でのCar Watcherへの支払い:$1-2(任意)
ポテトチップス(ミニ袋):$1.5
なお、消費税(VAT):15%。ただし基本的には内税
日本への手紙は ハガキN$2.25 なぜか料金の書かれていない、「Postcard Rate」と書かれた
切手でした。不思議だ。
日曜日は 死の街です もともとメインストリートといっても小さなものですが(ウィンドゥークも)、
日曜日には全ての商店が閉店状態。必要なものはウィークデイに
入手しておくこと。でも、レストランとボトルショップは開いてました。
でも24h営業のはずのATMは稼働していませんでした。あ、ガソリン
スタンドは開いてますのでご安心なく。
インターネットカフェ 大都市のみ 首都ウィンドゥークと、第2の年Swakopmundでは存在を確認しました。
たぶんWalvis Bayにもあるでしょう。でもそれ以外の場所は「?」。
洗濯 すぐ乾くから 是非針金ハンガーとひも、洗濯ばさみを持っていきましょう。
コンセント形状 B3 丸い三つ穴。220Vだったかな。最近はマルチ対応プラグが日本で
売られているので重宝。デジカメの充電に役に立った。