ナミビアを旅するまでのいきさつとその準備。

エラそうにナミビア紹介ページなるものを作っておりますTakemaですが、かくいう私も旅行の4ヶ月前まではこの国の存在すら知らなかったというのが現実でした。このページでは、ナミビアに行くまでのいきさつ、そしてどのように手配を進めたかをちょこっと触れておきます。これからナミビアを旅する人にはほんの少し参考になるかも?

 どうやってナミビアを知ったのか?

これがまたひょんなことからなんですね。2001/4月中旬頃、「さてさて、まだ先の話だけれど、今度の夏にどこか行きたい国がある?」とおしんこどん@妻に尋ねたところ、紆余曲折はありながらも(イタリアという意見を「今年はイタリア年で混んでるよ」とか「行ったことあるんでしょ、それなら少し計画立案してみてよ」などと強引にひねりつぶしたとも言う←おしんこどん検閲済(爆))、結局は漠然たる希望として「砂漠が見たい」&「動物サファリがしたい」という2点を満たす国を探すこととなった。しかし、砂漠と野生動物かぁ。結構ありそうでなさそう。何といっても砂漠にゃ動物がいないしなあ。ラクダは野生動物ってわけじゃないし。

んでもって、一時は「砂漠はあきらめようっ!そのかわり動物系でいこう」ってぇことになった。じゃ、どこか?という段になり、どこか毛色の変わったところはないか?と考えていたら「おおっ!マダガスカルってあったなぁ、たしか横っ飛びの猿(ワオキツネザル)なんかもいたぞぉっ!と一気に思い当たった。そうか、マダガスカルか、いい案だと思い、おしんこどんに報告。一時は夏@マダガスカルに決まりかけたのだった。し、しかぁし!

なかなか資料がないので、まずはNETでマダガスカルに関する情報収集を開始。いくつかあたっていくうちに、とある旅行会社のHP(日本語)に行きあたった。おおっ、マダガスカルの紹介もあるぞ。ん?んんっ?
マダガスカルは素晴らしい国ですが、決して楽な旅行ができる国ではありません。ナミビアと違って、「清潔で便利」とはいえません。ので通常私たちはナミビア旅行をおすすめしますが、…(以下略、以上「Hello Africa」ホームページから抜粋)
あれま、やっぱり結構キツいのかな?それにしても、「ナミビアと違って」とは何?どこだ、その「ナミビア」って国は??それがナミビアという国との最初の出会いだったのだ。

あ、なお、上で紹介させていただいた「Hello Africa」さん、自分はリクエストを出さなかったので紹介するのもはばかられるのですが、ほのぼのした暖かな雰囲気で&サイト運営者の現地経験や現地とのパイプも太そうで、おすすめです。

 さて、どうやって情報収集を?

まずは日本語によるナミビア旅行関係のHPを検索。しかし、「これは!」というページが見つからない。断片的な知識は頭の中に入ってくるのだが、いかんせんナミビアという国の全体像が理解できていないTakemaにはやや理解しがたいのだ。しかし、そこかしこに載せられている画像を見ているうちに、「うーむ、この国に行くっきゃないな」という気持ちだけは固まってきたのも事実。こうなると、ガイドブックを買って研究というのが準備の常道ということになる。しかし、ナミビア関係の日本語ガイドブックというのはいまだ発刊されていないのだ。「地球の歩き方」ならあるんじゃあないか?と思うも、ナミビア編単独はなく、わずかに南アフリカ編の最後にほんの数ページほど紹介されているだけで、大した役には立たない。

そこで、日本語版にこだわらず、まずは「Lonely Planet "Zimbabwe, Botswana & Namibia"」を入手。要英語力(あたりまえだ)とはいえ、各地域の細かな情報収集はこれにまさるものはない。単独のいきあたりばったり貧乏旅行ならともかく、わたしゃサバイバル系のバックパッカーじゃないのだ(「旅行人」読者ではあるけれど)。しかも一応は夫婦二人で休暇を使っていくわけだから、ある程度の事前勉強や予約は欲しいのだ。

次に、「Yahoo UK」などからナミビアの旅行に関するWEBを検索。その結果、一番見やすくて情報も多かったように思われたのが「Namibia Travel Online」というページ。ここにはナミビア旅行に関する宿泊施設や旅行会社、レンタカー会社その他もろもろHPへのリンクが張られているのでとても便利。ただドイツ語表記のみのページもいくつかあり、泣かせられた(笑)。

ここから「どぉ〜れぇにし・よ・う・か・な!」的な選び方で(いや実際はもう少し真剣に選びましたけど)現地のエージェントをセレクト、まずは期間と何となくのルートを伝えて、プランを出してもらう。そこからはメールのやりとり。あぁでもない、いやそこはこうしておくれ等の折衝。そのころになると何となくナミビアの全体像がつかめつつあったので「うーんそこで1泊よりは、むしろTwyfelfonteinあたりで2泊ってのはどうでしょ、どうですか?」系のリクエストも出していたのであった。行ったこともないくせに(笑)。でもって、最後にFaxでクレジットカードの詳細情報を出して手配はおしまい。レンタカーからほぼ全ての宿の手配までメールで済んじゃった。ボルネオの時もそうだけれど、何とも便利な世の中になったこと。もっとも、相手が架空のダミー会社だったりしたらそれっきりなんで、やはりそれなりの研究&覚悟はいる。特にナミビアの場合、どの旅行会社もHP上に住所が載せられていないので結構不安だった。さらに、「全てのバウチャーは、当日空港のレンタカーオフィスに預けておきますので、そこでお受け取り下さい」というのは、いざ空港で「はぁ?あんただぁれ?そんな「Takema」なんて予約入ってないよ。バウチャー?そんなん、あるはずないでしょ」と言われたらそれっきりで、初めての国だけに結構スリリングでしたな。ま、結局は杞憂に終わり、さすがドイツ系の発想の国というか、手配も完璧だったわけですけれど。

ちなみにTakema一行が利用したエージェントは「African Extravaganza」。きちんとした会社でした。ここに限らずどの旅行会社にも住所が載せられていないのは(私書箱しか書かれていない)、この国では手紙の宅配が行われず、全て郵便局の私書箱に自ら取りに行くというシステムの関係だと思われます。その点ではご安心を。

準備段階を今になって振り返れば、やはり情報不足は否めない事実です。アフリカを縦断するぞ、数ヶ月かかってもいいぞ、というような剛の者方面の方ならともかく、「とにかくこの日には日本に帰らなきゃ」というような期限付き放浪の方(ほとんど大部分の方だと思いますが)には、事前の手配はいいかげんにはできません。途中の宿(特にNamib Desert、Etosha地域など)では予約なしだと「着いてみたら満員、しかも近くの宿まで数十km」という場合もあり、やはり日本の夏休みなどを利用される場合は予約必須でしょう。拙HPを見て「よっしゃ、今度の夏はナミビアだぁ」と思いたってしまわれた方には、Takemaも(片手間で)多少アドバイスできることもあると思われますのでご一報下さいな。

なにはともあれ、いよいよ次ページからナミビア旅行本編です。ご期待あれ。