とりあえず最初の宿にたどり着いた。まずは前庭にて持参の日本酒をご開帳。
7/27昼に成田発、シンガポール航空にてまずはシンガポール。同日乗り換えのチケットが取れなかったので、やむを得ずここで1泊&約30時間の滞在(出発は午前1:20だからね)。おしんこどん共々、いまさらシンガポールにて特に見るものもないんですな。マレーシアのジョホールバルに行くというのも一つの手だったにしても、この前の3月にマレーシア旅行をしていたから無理に行こうとも思われない。シンガポール動物園に行くのもばからしい、だってこれからホントの野生動物エリアに行くんだから、と一度は見限ってはみたものの、結局他に見るところもないので行くことに決めてその日は就寝。
しかし、翌日のんびり起き出してみると、あれまスコールじゃないのさスコール。なんじゃいこれはといってもいいほどの大雨。こんななか、傘さして動物見るほどの元気があるはずもなく結局買いだしツアー。まずはCityhallのRobinson Department(旧そごう。やっぱりつぶれてたのね)にて保冷用バッグを購入(持ってくるつもりが忘れてきた。でもこれと保冷材のペアはあるととっても便利)、さらに「耳かき、持ってきた?」「忘れた」との意見交換の末、耳かき探してあちこちふらふら。こっちの人は綿棒で耳の穴をなでて終わりという傾向もあり(基本的に欧米人はそうですよね)、結構苦労したあげく金属製のわりにナイスほじり感のない、でもこれからの3週間、ないよりははるかにましの耳かきをゲット。お腹が減ってマンダリンホテルにて飲茶(腹が張りに張りまくった)等々、何だか「常夏の国シンガポール3泊4日フリータイム\79,800に大枚払って来たはいいものの、こんな雨で結構スカっちゃったなぁ」的倦怠感に襲われたりもしたのでありました。
結局、シンガポール川の赤提灯屋形船ツアー(一度も乗らぬ馬鹿、二度乗る馬鹿とはこれですな)にておのぼりさん系マーライオン見学(せっかく来たんだから水出せよな。しかし、海側に橋ができてますます「世界三大がっかり」の面目躍如)、ついでに川沿いで飯食べて暇つぶしに明け暮れ、最後は「下手なホーカーズなんかよりよっぽどいいぞ」系レストランを発見(エクセルシオールホテルの1F)、またも大ジョッキ飲み干しまくり、ということで、ようやくシンガ出国。おーい長かったぞ。
さて、シンガポール発ヨハネスブルグ(「ジョハネスブルグ」というほうが正しいんじゃないか)行きの飛行機、747-400はまたも満員。しかもさすがに遠い。この便はよせばいいのにモーリシャスに寄港。みんな気持ちよく寝ていたのにしっかり起こされ、しかもターミナルには出られずに窮屈。んでもって、いよいよヨハネスに着いたはいいものの(長かったぁ。ダイレクトでも10時間ちょいだから、経由便ということで11時間半以上だものね)、シンガポールでチェックインしたときの、係員のあの一言が気にかかる。
「えーっと、ヨハネスブルグからウィンドゥークへの乗り換え便なんですけれど、こちらでは南アフリカ航空がきちんとコネクトして荷を移動してくれるかどうかわかりかねます。したがって、ヨハネス到着後、あちらのカウンターにておたずね下さい。タグはWindhoekまでダイレクトにしておきますけれどね。」ものすごく丁寧でやさしい感じのお姉さんだったのではあるけれど、でもちょっと待て、それって「あんた達の荷物、ちゃんと届かんかもしれんから、現地ヨハネスでちゃんと確認しないとどっか行っちゃうかもしれないから、でもこっちは何がおきても責任持たないからね」ってこと?天下のシンガポール航空がそれってアリ?
そこで、「じゃ、我々はどうするのがベストなんですかねぇ」と尋ねたら、「一番いいのは、ヨハネスでイミグレーションを一度出て、機内預け荷物のコンベアをチェックして、出てこないことを確認することですね」とかなんとか。ちょっと待て、じゃ、コネクトの荷物タグは何なんだ!
でもまぁ、そんなことはないだろうとたかをくくったはいいものの、やはりヨハネス到着後の待ち時間、自分たちの荷物が気にかかる。最初にトランスファーカウンターにその旨を告げると、やはりイミグレに聞いてくれと言う。そこでイミグレまで行ってみたが、入国審査の列にそれぞれ数十人がひしめき合い、イミグレの人に「実はこれこれ、どうなんですかね」などと聞けるような雰囲気は微塵もない。だいたい、異常なほど厳しそうな入国審査で、全然列が進まないのは見事なほど。そんなわけでしばし脇の椅子に腰掛けたりして善後策を考えたりしていたが、結局事務室付らしいおいちゃんに質問。いわく、「そりゃあっちのトランスファーカウンターに行って確認するのが一番でしょう。」なるほど至極もっともな話。よく考えれば、シンガポール航空オフィス(よせばいいのに、チェックインはオーチャードロード沿いの事前チェックインカウンターで済ませてしまったのが余計なことだった)であんな余計なことを言われなければ、本来ここで入国するわけじゃないんだからイミグレーションに質問するはずの筋合いじゃない。
でもって、最初に行ったトランスファーカウンターへ。さっき質問した人とは別の、一見冷たそうなおねぃちゃんに再度説明。そしたら、
「わかりました。そのタグは有効なはずですが、お客様の心配もおありでしょうから今ここでコンピューターに再度入力し、荷物に新しいタグをおつけします。万が一Windhoekにて荷物が出てこないときはこの新しいClaim Tagにてご請求下さい」と、何ともまぁ丁寧なお仕事ぶり。わかってんじゃないのさ!…しかし、「コンピューター入力」の割には、渡されたクレームタグはボールペン手書きなのであった(爆)。
まぁとりあえず、「こちらの確認ミス」による荷物どっかいっちゃう事件の危険はこれで回避された。というわけで、まだ時間もあるしということで空港内のパブで生ビールをプハァ!ついでに言えば、ヨハネス空港の喫煙所は広くて気分がいい。ついでにパブのすぐ横にあるという立地条件が何ともいえず嬉しい!
ようやくナミビアのWindhoek空港に到着。南アフリカ航空はシートピッチも広く、飯もうまく快適。
ん?なぜ写真がひしゃげてるかって?撮影禁止を言い渡され、手に持った状態でテキトーに
シャッター押したらこうなったんです。しかし、シンプルな空港でしょ。
そして、われらがバックパックはいよいよウィンドゥーク空港のバゲージコンベア上にその勇姿を現した。おおっ、そこにはやはりあの手書きタグが付いているではないかっ!うーむ恐るべしコンピューター入力(笑)。そして、「どーせ盗られてもいいや」と思いつつ一番上に入れておいた、オートバックスにて購入の缶ジュース置き(2セット)は、なぜか0.8セットくらい紛失。おいおい、持っていくんならきちんと全部品を持っていかないとあかんでしょ。どうもしみったれた盗人@荷物係だな。
空港のレンタカーオフィス(大手「AVIS」のレンタカーを手配してくれていた。こういう時は大手のほうが何かと安心でほっとする。車及び道路状況については後述します)にてレンタカーの契約&今後の旅行関係のバウチャーを受け取り、首都に向けて走り出す。何たって、首都までは50km近くあるんだから驚く。成田じゃないんだから。しかも途中にはほとんど人家もなく、どうしてこんなに離れたところに空港を作ったのかはいまだに謎ですね。
ナミビア最初の宿は「Hotel Pension Handke」という、何だかホテルなんだかペンションなんだかよくわからないネーミング。しかしてその実態はといえば、まさにB&Bそのものなのでありました。ちなみに「ハンドケ」ではなく「ハンケ」とか「ヘンケ」と呼ぶようです。ウィンドゥーク市内にはいくつも宿がありますが、中級向けといえばこの「Hotel Pension ○×」というのが普通。B&Bとはいっても、中にはプール付きなんていうところもあって結構ゼータク。このHandkeにはプールはありませんが、庭でゆったりできるのがミソ。
そうそう、さすがに首都ウィンドゥークだけあって、8月などは結構宿も混んでいるらしく、この時もHandkeは2週間先の予約が取れないほどでした。「ま、どこか空いてるだろう」とあまりたかをくくらないほうが良さそうです。日本人には知名度の低いナミビアですが、西洋人(特にドイツ、イタリア方面)には著名な観光地だということをお忘れなく。
そんなわけで、とりあえず午後3時にはすっかり落ちついた。同宿の日本人4人組の皆さんはなんと「学術調査」目的での来訪だとか。大学の教授さんとか助教授さんとかが、それぞれの専門分野についてこれからお調べになるのだそうだ。わたしらは「ただのーんべんだらりだもんね」系の旅行なのでこっちに来てしまえばある種こっちのものだが、皆さんはこれからが勝負なのですね。どうぞ頑張ってくださいねと心に願うのでありました。
しかし… やはりシンガポールでやたらに歩き回ったツケでもいただいたのであろうか、夕メシ前にちとお昼寝をば、のつもりでそれぞれベッドにもぐり込んだTakemaとおしんこどん、やってしまった。少なくともTakemaは夕メシも忘れ「朝までぐっすり」寝まくってしまったのだった。おかげさんで疲れとか時差とかは一気に解決できたけれど、いやぁ、約14時間、泥のように沈殿してしまいました。というわけで身も心もすっきりしたTakemaペア、いよいよ大旅行の始まりか!と思えば、翌日の移動距離はたった30km弱、「Daan Viljoen Game Park」への移動しかないわけですが。さっそく動物たちも登場します。