首都から30km、そこは動物保護区。



ウィンドゥーク〜Dann Viljoen Game Park(走行30km)

 

この湖は実はダムによるもの。しかし乾燥国ナミビアでは、こういうエリアはあまりにも珍しい。
右の写真は今宵の宿。部屋には冷蔵庫がついているが、それより暖房が欲しかった。
あ、上の白いカローラこそ、ナミビア5100kmを苦もなく走りきった、「日本の誇る
世界のカローラ」です。ダートは4700kmくらい走破しました。

さて、翌日はいよいよ首都を離れることとなる。しかし、前日は日曜日=全ての店がクローズで何も買い出しができなかったため、まずは今後必要となるであろう最小限の物品の買い出しを済ませることに(缶ビールとか、切手や絵はがき@おしんこどん用とかですね)。なんたって、実は市内中心部から今日の宿泊地まで、30kmあるかないかなのですね。市内中心部を出発したのはお昼をまわっていたけれど、これでもゆっくりしたつもりだったわけで。

Daan Viljoen Game Parkは、ホントに首都の郊外といった感じで、市内中心部からも30分かからずに着いてしまう場所。ロンプラ(Lonely Planet=英語のガイドブック)によれば「市民(もちろん富裕階級だろう)が週末を過ごす保護区、週末は混むので注意」ということでした。しかし、さいわい今日は月曜日ということもあって、公園内はガラガラ。宿泊客はキャンプも含めて4-5組だったなぁ。ちなみに入り口にはゲートがあるので、それ以外の人は(お金を払わないと)入ってこられない。だから、この公園の今日の滞在客はせいぜい10人くらいということがすぐわかってしまうのだ。

荷物を部屋に置いた後、Game Driveに出掛けようということに。ちなみにこの国には「Game Park」とか「Game Reserve」とかいう場所がいくつもあるけれど、いずれも動物サファリに関連した場所なんですね。それこそ植民地草創期は「Game=狩猟」ということだったのでしょうけれど。ちなみにここDaan Viljoen GPでは肉食獣=危険な動物がいないということで、歩いてのサファリも認められている(ようです)。でも起伏も多い場所だからということで、メインロードから外れたダート道をカローラにて行くことにしたわけです。

正直言って、事前の予想としてはここのGame Parkにさして期待はしていなかったのです。あんまりにも首都から近いし(下の写真参照)、面積も大したものではないですから。ま、翌日からが本番なので、足慣らしならぬ旅慣らしくらいのつもりで宿を取ったというのが本音でした。ところがこれがうれしい誤算(^o^)。



まずはご記憶下さい。写真の真ん中ちょいと下に見えるのがダム湖&宿舎その他。
そして、遠くに見える街は首都ウィンドゥークなのだ。えらく近いでしょ。

なのに、結構動物がいるんです。いや、今回の旅行では最初の野生動物との出会いだけに、その出会いはかなり強烈でした。まずは下の写真をご覧下さいませ。

 

左は「サバンナの牛」と呼ばれるEland(うそ。でもほぼ同じ大きさ)。画像上にマウスを乗せてみてください。
右は、これからいやというほど?見ることになるオリックス。まっすぐ伸びた2本の角が印象的。

 

最初、無知ゆえに(いや、たぶん平均的な日本人としてはフツーなのでしょうが)、左の動物を
「うぉぉっ、バッファローじゃあ!」とコーフンしていました。実はヌー。
大移動する奴ですね。おおっ!キリンまであらわれたぁっ!

そんなこんなで、ビール飲みながらのゲームドライブ by カローラは無事終了(ん?)。ここには画像を載せませんでしたが、他にもRed Hartebeestやらバブーン(「ヒヒ」ですね。ケニアでの写真はこちら。今見ても怯えて見えるTakemaです)。やらが出没してました。

部屋に戻り、公園内唯一のレストランにて夕食。しかしこれがまた、それほど高くない(日本の感覚からすると相当安い)のは嬉しいんだけれど、いかんせん西洋人の胃袋を想定した量だけに、我々にとってはあまりにもきついんですね(ちなみに、わたしゃ日本人の平均からしても結構小食です)。お持ち帰りをお願いしたんだけれど、帰った後も結局食えず。あーもったいない。それにしても、食堂のテラスから見た首都の夜景はきれいだったな。こんな動物エリアから首都が眺められるというのはそうそうないんじゃないかな。

んでもって部屋に戻って爆睡、のつもりが、この夜はさむかったぁ。朝になって車を見たら、リアのガラスに霜がおりてました。「アフリカ=熱帯」の固定観念は捨てた方がいいですね。かくいうTakemaも、準備の時に「おしんこどん、南半球だから今は冬だとはいっても、まぁフリースはいらんでしょ」と余計なアドバイスをしたわけで、道中恨まれました(笑)。

そんなことで翌日はいよいよ長距離、300kmの移動となるわけですが、その前にここナミビアの道路やレンタカー事情について説明させてください。えらく長い説明になってますが観念して読んでね。