案外いいじゃないのさ、Otjibamba lodge!



Lake Otjikoto 〜(16km)Tsumeb 〜(63km)Otavi 〜
(118km)Otjiwarongo〜(10km)Otjibamba Lodge




ここが今宵の宿、Otjibamba Lodgeの入口。
入口とはいっても、宿まではまだまだ続く直線道路。

ちょっとナミビアっぽくない商魂系のLake Otjikotoからは、再びB1国道を南下。Tsumebの町は中心部には入らずにバイパス経由としたので、町の雰囲気はわからなかった。そこからしばらくは山越えのくねくね道(とはいっても高速コーナーがほとんどで、スピードはさほど落ちない)。さすがにメイン国道だけあって交通量もこれまでとは比べものにならないほど多い。2分に1台くらいの割合で対向車に出会うほど!多いのだ(これまでとは桁違いなんだよね…)。Otaviの町を過ぎると道はほとんど平坦なまっすぐなものとなり、「あの先に見える小山の真下まで何kmあるだろう?」「10kmくらいかな?」「んじゃ、こっちは8km」と対抗してみる。実は12kmくらいあったりするのだ(山だから地平線の向こうから頭をのぞかせているわけですな。真っ平らな地形では地平線はだいたい6-7km先だから)。

この区間の制限速度は120km/h。とはいっても120kmで走っているとミニバスにも追い抜かれたりするわけで、平均速度はもっともっと速い。まぁここでカローラ1600ccにうなりをあげてもらうのもナニなので、「抜くんなら抜きなよ、どーぞドーゾ」という感じでのんびり走る。道路の整備状況もはなはだ良好なので、ふと「ここでわがバイクCBR1100XXでもあったら、『己の限界スピード』にチャレンジしちゃうんだけれどなぁ。250km/hくらいは平気で出せそうだ(あくまで「妄想」ですけどね)」などといらんことを考えながらも、実際はその半分以下のスピードでへらへら走る。

Etosha NPのNamutoniから約260km、いよいよOtjiwarongoに到着。しかし悲しいかな今日は日曜日。SPAR(日本にもあるけれどこっちのほうが店構えが大きい)と、その隣にあるガソリンスタンドのあたりだけに活気があって、あとは見事にゴーストタウン。何とお金をおろしに行ったらATMまで閉まってた。だったら24hOPENって看板出すなよな。まぁいいさ、今日の宿は夕メシ付き、すでにクーポン持ってるからExtra Chargeといえば酒代くらいだもんね!などと思いながら町を出たところで、いきなり「検問」に出くわす。道の真ん中のおまわりさんに「はぁ〜い、その車、こっちだよぉ」と停車を命じられた。

検問自体は大西洋沿いのWalvis Bayでも経験済みだし、スピード違反ではないはずだし、一応飲酒運転でもないし、もちろん国際免許持ってるし、ということで堂々と「こんちはぁ」と言う。「免許証を」と言われたのでそそくさと出す。一通り国際免許証をチェックしたあと、そのお巡りさんはこう言うのであった。

「えーっと、あなた、シートベルトしてませんでしたねぇ。本来なら罰金はN$300ですよ。きちんとベルトして運転して下さいね。それでは、ニーハォ!」

「あれ?シートベルト?わたしゃしてますよ、ほら‥‥あ、アレ?」
そうなのだった。さっきATMに行くために車を降り、再び乗り込むときになぜか忘れたのだ。ちなみに、「車に乗るときは常にベルト着用」の習慣がついてると思ったんだけれどなあ。あ〜、優しいお巡りさんでよかった。そして、ニーハォについてはあえて突っ込む度量がなかったことに気がついた(笑)。実はこのニーハォ事件、Walvis Bayの検問だったかここだったかの記憶が定かじゃないんです。それだけこの時はどぎまぎしていたってことかな。まあこのあと走ること程なくして、いよいよ今宵の宿Otjibamba Lodgeへ。

 

国道から宿のゲートを曲がって走ること約1km。今日の宿であるOtjibamba Lodgeへ。もともとEtoshaからWindhoekまでは一気に移動するつもりだったのだけれど、「急ぐわけじゃなし、途中で一泊するのもいいよなあ」ということでこの宿に泊まることにしたのだった。しかしまぁ、ここもいいなあ。自分はどうせ泳がないけれどプールはあるし(ここも地下水汲み上げらしく、水はおそろしいほど冷たい)、部屋はこれまでのどこよりも広くて開放的。そして何と、(町から近いから電波が届くのだろう)部屋にTVまである!考えてみればナミビアに来てTVを見たのはこれが最初。実際は予想通り、ナミビア独自の局は1つだけ、あとはみんな南アのTV局だったけれど。ちなみにおしんこどんは、かぁなぁ〜りのTVっ子になっておりましたな。

ちなみにここの宿のいいところはそれだけじゃないんですね。宿の周りはGame Park。右の写真、窓の外の遠くのほうに黒い物体が映っているの、わかります?あれはダチョウ。一応フェンスはありますから「無法地帯」になってるわけじゃないんですが、前ページのLake Otjikotoで飼われていたダチョウとは毛並みが全然違う!フェンスの向こう側にはダチョウのみならずいろいろな草食動物が入れかわり立ちかわり現れます。そう、ここは数km四方にわたる野生動物観察エリアのど真ん中というわけです。

 

こーんな蟻塚もあれば、しっかりEland(鹿系の巨大な草食動物)も、歩きながら観察することができます。なによりも、好き勝手に歩いての観察は、Etoshaで車内閉じこめられ地獄(もちろんしょうがないことですが)に飽きた自分たちにとっては気持ちよかったなあ。と共に、車で近くまで寄っても平気の平左(若いおニイちゃんおネエちゃん達は知らない言い回しだろうねぇ)だったはずのSpringbokが、ここでははるか手前からダッシュで逃げたよなぁ。やはり「車」という身体からいきなり「内臓」みたいに人間が出てきたら恐いんだろうかなあ。

夕メシは異常なほどにデラックス。うーん、もう食えん!ということでこの日はさっさと就寝。でも、夜中にテラス(というか芝生)に出て見た空はなかなかにすごい。今回は時期的に「毎夜快晴なんだけれど、いかんせん月が満月系」だったもので、なかなかきれいな星空が見えなくて悲しかったのだ。久々に「さかさまオリオン座」を見て懐かしかった。あ〜あ、12年前のNZは良かったなぁ。

そんなわけで、お次ネタは一気に恐竜の時代までさかのぼります。