ソーサスフレイに来た。登る。着いた!

 

ソーサスフレイのそばまでカローラ2WDで行けるわけではない。
最後の数kmは四駆じゃないと無理。というわけでシャトルに乗り換える。

さて、Dune45から再び道を西に向かい、いよいよSossusvlei(ソーサスフレイ)にたどり着いた。Vleiとは「水」を意味する言葉ということで(何語なのだろう?)、ここには砂丘エリアのどまん中に湖があるということになっている。ただここ数年は干上がったままだということのようだが、今はどうなのかは行ってみなければわからない。(あ、独和辞典等をお持ちの方、Vleiがドイツ語なのかどうか、ご教授いただければ幸いです。)

しかし、Sossusvleiとはいっても、駐車場のすぐ脇あたりにあるわけではない。ここはナミブ砂漠エリアのど真ん中ゆえ(あくまで一般人が立ち入れるエリアという意味です。ちなみにナミブ砂漠は全長300km、最大幅150kmですから)、最後の詰めは四駆以外は入れない道なのだ。というわけで、我々のように2WDレンタカーで来たお客は駐車場でシャトルに乗り換えることになる。

し、しかぁし!シャトルとは(予想はしていたのだが)ただの四駆トラックであった。それだけならいいのだが、荷台には囲いフェンスこそあれ「椅子」がない!ということは、乗客は立ったまま足を踏ん張って、「腰で」バランスを取りながら乗っていかなければならないのだぁ!普段なら「おおっ、そういうのもいいじゃないのさ」と喜んでしまうTakemaなのだが、今日ばかりは勝手が違う。

それでも行ってみなきゃわからんということで乗り込む。トラックはダットサントラック荷台付きと思ってもらえればいい(うーん、この説明じゃわからん人のほうが多そうだな(^_^; 。)そこの荷台に約8人。でもあと4-5人は乗せることができるだろうな。いわゆる「籠の中に囚われた人々」という感じだ。そしてともかくも車は走り出した。


道はこんな感じだった。ふっかふかのダート。それゆえ、素人の運転する四駆レンタカーがスタックしかけているお姿も拝見。もちろん2WDで「行けるところまで行っちゃえ!」なんてことをしたら行くどころか戻っても来られなくなる。やめときましょね。

しかしともかくも、上の写真を見ると「道自体は砂がふかふかだから腰は大丈夫だったんでしょ」と思われそうなんですが、実際は(目に見えぬ)でこぼこだらけ。しかも運転手さんの強引な加減速により、身体は常時前後左右に振られることに。したがって当然のごとく、身体の中枢部分にほとばしる激痛、うめく我が肉体の叫び、「ううっ、あがぁっ、うはぁ!」、そして、このたかだか5kmくらいのシャトルバスを降りたときのTakemaは「はぁっ、へぇっ、へえへえ」という感じの、「もう駄目、許して」系しおたれ状態に陥っていたのであった。しかしこの乗車中の一連の苦しみ、一切口に出せなかったのがつらかった。ま、つらかろうが声に出そうが、その時の状況が好転する見込みはなかったのでありますが。

 

さて、それでも腰の痛みを我慢して登り始めることに。左の写真、砂丘の頂上付近に小さな点が見えるでしょうか。あれが原寸大の「人」というわけです。そして右写真、尾根を登りながら振り返って写真を撮ると、悲しいかな今歩いてきた足跡がもうこんなふうに崩れてる。「三歩進んで二歩下がる」、知らんだろうなあ若い人は。でもいいや、知っている人だけにはわかるあの歌をまさに地でいく登り方で上がってきたわけです。実際、二歩とはいかなくても半歩は下がります。んでもって、下がるまいと足に力を入れるとその瞬間に「腰の激痛」。痛苦しい一歩一歩が続きました。また、写真で見るよりもずっと遠いんですよ。標高差は200m以上あるし。右の写真はロールオーバーになってますから、是非マウスのポインタを乗せてみて下さい。同じルートを登ってくる人たちの苦しみがわかってもらえることでしょう。ちなみにこの登りルートは左写真の尾根上を上がっているのではなく、もっと左を回り込んで登っているわけですが。


で、でもとにかく着きました!ずうっと向こうにもっと高い砂丘はあるけれど、あそこまで行って帰ってきたら日が暮れてしまいそうです。というわけで、はぁはぁゼイゼイのあと、背負い上げたビールで乾杯、しばし頂上でのんびり。その時のいきさつは次のページでね。