こんな近くにフラミンゴ。遠くにはペリカン。




Swakopmund 〜 Walvis Bayをつなぐ幹線道路。道は舗装でもすぐ脇は砂漠。
風が吹くと道路上で砂の横走りダンスが始まったりする。

さて、昨日来た道をもとに戻る形でWalvis Bayへ。基本的に平坦で見通しもよく(何たって木の一本すら生えてない)、何よりも「舗装」のありがたみを感じながら一気に飛ばす。120-130kmくらいのスピードで走っていくが、それでも抜かれるときは一気に抜かれる。いいさ、ここで事故っちゃあ元も子もない(ちなみにこの区間の制限速度は100km/h)。

ちょうど休日だからということもあって、随分と釣り竿を付けた車が多い。何でもこのあたりは大物釣りのメッカともいわれているらしいのだ。だから魚のサイズに合わせて釣り竿もビッグ。折り畳み式というわけにはいかないからか、はたまた縮めたり伸ばしりが面倒だからなのか(多分後者とみた)、多くの車には「角」が生えている。近海マグロでも釣れちゃうのかな。よくわからないままWalvis Bayへと向かうのであった。

 

左:これが角出しクルマ。電線がなくて良かったね。カーボン竿なら一発だ(笑)。
右:Walvis Bayの北側入り口には一応このようなモニュメント。殺風景だけどね。

さて、Namibiaの独立が1990年だということは最初の紹介ページにも書いたと思いますが、ここWalvis Bay(ちなみに発音は「ウォルビスベイ」という英語読みではなく、ドイツ語ふうに?「バルフィスベイ」というほうが近いようです)がNamibiaの領土となったのは独立に遅れること4年、1994年になってから。それまでは南アフリカの飛び地領土となっていたわけです。何とも殺風景で、人口もたかが40000人程度のこの都市を旧宗主国の南アがなかなか手放さなかったわけは、「天然の良港」に恵まれていることと(Swakopmundは海沿いとはいえ入り江がなく、港湾基地としては不向き)、さらに「ここに(現在も)ある製塩工場の権利」との2点にあったようで、特に製塩工場は、南アで消費される塩の90%をここで生産しているということで、やはり利権絡みの話だったわけですね。まあ、現在でも工場の実質的な経営権は南アが握っているわけで、いわば「名を捨てて実を取る」の典型といった感じでしょうか。

しかし、われわれは別に製塩工場を見に来たわけじゃあない。実は、Walvis Bayは「野鳥のサンクチュアリ」ともいわれているらしいのです。特にフラミンゴは街のすぐ脇の浅瀬(Lagoon)でコロニーを作っているというので、この日はわざわざそれを見に来たというわけですね。ちなみに、満干潮の時間を調べてから来るのが得策です。運悪く満潮時に来ると全然いませんから(あたりまえ。でもわれわれも最初それで失敗しました(^_^;))。んでは見てみましょ。



フラミンゴはとても臆病な性質だと聞いたことがあるが、それは彼らの一斉行動からもうかがえる。
常に近くの仲間の反応を見ているから、誰か一羽のちょっとした羽ばたきがきっかけで、
それに驚いた群れ全体が一斉に飛び立ったりする。そういえば「行川アイランド」、
閉鎖しちゃったなあ。あそこにいたフラミンゴたち、今どこで何をしているんだろうか?




ほぉ〜ら飛び立った。ちなみにここにいるフラミンゴ、見た目はご覧の通り白く、
翼の内側だけがピンク色なんですね。波打ち際はピンクの羽だらけ。
なお、陸地側は家々(別荘)が立ち並ぶ。こういう風景を
眺めながらゆっくりお茶でも飲んでるのかな。

あ、せっかくですからまたもや動画ビデオでもいかがです?
(またか!って言わないでね。でも実は大したものじゃないんだけれど)

 (MPEG4形式 119KB)


「朝ご飯摂取に余念のないフラミンゴ」
Wmv形式、723KB、17秒
さて、少し内陸にはいった湿地帯(「Bird Paradice」と名付けられてはいるが、千葉の谷津干潟なんかよりずっと小ぶりの淡水池)にはフラミンゴのコロニーも。彼らはあんまり近くには来なかったので、遠目の写真だけね。

 

さあってお次はまたもや砂丘、その名も「Dune7」。Dune45やソーサスフレイなどとの色の違いにご注目!