何と、6000年前の壁画がここにっ!





古代サン人が約6000年もの昔に書きのこしたという壁画。

さて、Twyfelfontein(トゥワイフェルフォンテイン)といえばロックペインティングで有名、いや、少なくともナミビア国内では有名な場所。ここ以外にもこのような壁画はいくつかあるとはいえ(White Ladyに立ち寄れなかったのは今さらながらに後悔してますが)、ここほど一ヶ所にまとまって、しかも安直、いや簡単に見ることができるという点においては一番の場所でしょう。しかも宿からホントに近い。もっともこれも、正確には「ここに近い場所に宿が作られた」というほうが正しいか。ま、そんなわけで宿からほんの数キロ車を走らせ、行ってきましたのだ。

まずはこの場所を知らない方のために、ここのペインティングに関する説明+αを、ものすごくアバウトに(聞いた話+ロンプラ)書いておきます。
 
「ここTwyfelfonteinという地名は「疑わしき泉」、つまりは「あるだろうと来てみたはいいけれど、ないこともある水場」を意味します。このエリアに描かれた壁画は少なくとも6000年以上昔に描かれたもので、砂岩を削って描かれた「彫刻」や、動物の血を絵の具として描かれたものなどがあり、古代サン人(いわゆるブッシュマンの先祖)のハンターがここに立ち寄った際に描いたものとされています。中にはライオンやゾウ、キリンなど、今ではこの地域で見られなくなってしまった動物も多く描かれています。また、アザラシの絵が描かれているところを見ると、海岸から100km以上離れたこの地に住む人々が、頻繁に海岸とのコンタクトを取っていたことが想像されます。なお、ここにあるペインティングのうちのごく一部は、残念ながら19世紀になってから何者かによってそれっぽくいたずら書きされたものです。」
ふぅむ、いたずら書きも200年も経てば風格が出るということか。書いた本人はお遊び半分だったんだろうな。日本でもしばらく前まではそういう奴の痕跡が観光地にやたら残されていたけれど。ただ、いわゆる見学コースを歩く限り、そういうバッタもんには出会わずにすむようです。ちなみにここだけでおよそ2500もの壁画があるらしい。

まずは駐車場でN$35(入場料2人分+ガイド代。ガイドが良かったらチップをあげよう。我々は2人でN$5あげた記憶がある)を支払う。ガイドとして出てきたのは、まだうら若きJanetという女の子。どのコースを行く?と聞いてくるので、とりあえず1hコースをお願いする。最初は結構な登りの道。このあたりは岩がごろごろしており、そのごろごろ岩のあちこちにペインティングがあるわけなのだ。というわけで、どんな絵があったかを実際にご覧下さいな。

 

何げない岩の壁面に描かれたキリンやダチョウ、その他の大小草食動物たち。
これらは砂岩の表面を削って描かれている。さすがはるか昔から雨の降らないナミビア。


 

左の写真はレッドハートビーストかな、クドゥかな。
右は、言わずと知れたダチョウだろうなぁ。
でもいずれの動物も、今はこのあたりでもほとんど見られない。


 

左の写真、何だかわかりますか。実はサン人の足跡がそのまま固まったもの。
いやいや、うそ、冗談です。わざわざ彼らが岩の壁面に削って描いた「力作」。
でもなぁ、いったい何のために?おのれの力の鼓舞??

右の写真、ガイドのJanetさんいわく、「これは当時の彼らの伝統的な座り方を描いたものです」。
なるほどそうなんですか。でもそれは現代の東洋の片隅でしっかり受け継がれてますよ。
だってこれ、あぐら以外のなにものでもないものね。


 

うーむ、このそれぞれは何となくわかるぞ。弓を射ってるわけね。
しかも腰を落として射るところがいかにも本物らしい。
右の彼らは移動中なんだろうか?ようわからん。

そんなわけで、なんとなく「なるほどこういうものなんだなあ」と妙に納得し始めたTakema一行。これだけ乾いた地域なのだから、砂岩でも残るわけだよなぁと。しかし、このあと驚くべき施設を発見!一瞬ビビり、そしてほのぼの系の子供のお姿とともにお楽しみ下さいな。