乾ききっているはずの大地。し、しかぁし!



 

左:こんなふうにちょっとした岩の脇に彫刻があったりする。
右:これがガイドのJanetおねえさん(Darama族の女性)。
なんでも日本のビデオで「日光猿軍団」を見たとか。

とりあえず途中休憩を入れながら歩く。ガイドのJanetさんからすれば「早く回ればそれだけ早く仕事が終わる」のだからだろう、結構さっさと先に行こうとする。そこを「えーっとこれは何ですか」とか「あれ、こっちにあるこの動物は何?」とか、せっかくガイドについてもらっているんだから&写真撮りたいからというわけでしっかり足止めを要求するTakemaなのでありました。さらには次のようなおばか写真まで要求する始末。



ペインティングトレースわきでのひとこま。上部の岩の浸食のしかたは
普通じゃなかなか見られそうにないシロモノ。ウッキーポーズを
とったTakemaはしっかり笑われた(そりゃそうだ)。

さて、このロックペインティングエリア、数千年前のちょっとした絵が残っているのを見てもわかる通り非常に乾燥している。岩と岩の割れ目にわずかな草が生えているくらい。だからこそこれらの絵も残っているのだ。しかも急峻な山の山腹。水などそうそうあるはずもない。そう思っていた。でも、山の斜面を降り始めたところでたまげた。

 

な、何と、手押し式の井戸だ。写真ではよく見えないけれど、湧き出し口からはスコスコやった努力の分だけしっかり水があふれ出てくる。この井戸の脇だけには写真の通り青々とした草が茂っている。さぞかし深いところから汲み上げるんだろうと思い、井戸の深さを聞いてみたら、何とたったの5m。しかし、不思議なのはこの井戸の場所。井戸のあるところから撮った写真が右のもの、ここがまだ山の斜面の途中であるのはご覧の通り。下の平原上での地下5mならまだわかるけれど‥。また向こうの山の斜面を見てもらえればわかるとおり、どう見ても水脈などなさそうな山肌。なぜん、なぜこんな場所に地下水脈が??いまだにわからない不思議です。とりあえず、湧き出す水を手で汲んで、ゴクゴク。うーん、うまいとは言えないけれど、大地の味がしたゾ。

さて、駐車場まで戻ってきて、しばしの休息とすることに。わずかに生えた木の木陰でのんびり。ここを管理するガイドほかの皆さんも寝転がったりしての〜んびり。しかし!たった一人だけ、ミョーに緊迫していた人物がっ!


はぁ〜い、坊やぁ、真剣そうだねえ。非常警戒態勢中のようだねぇ。でも、横になっておやすみ中のお母さんの足が左側に見えてるよ。もちろんおもちゃの銃。というわけで、何とも平和なTwyfelfontein-Rock Artエリアの午前中は何事もなく過ぎていくのでありましたとさ。

さて、お次はちょいと昔、いや数億年昔の出来事にちょっと触れてみることにいたします。