やっぱり人の多かったゴレパニ。


Tatopani 6:45 -- Sikha 9:20 -- Ghorepani 13:25 ( 22nd March )
Ghorepani Stay ( 23rd March )

この日はきつい。とにかく登り一方の1600mである。「なーに、上高地から槍の頂上まで行くと思えばいいさ」と思ってはみたものの、それ自体結構強行軍だよなあ。前日Kancha 君が、「明日は長い登りだから早く出発しようよ。暑くなるし。」と言っていた意見を受け入れ、とりあえずチャーを1杯飲んで6:45出発。何といっても今日はハードなのだ。K君ともここでお別れ。彼はここからさらにカリガンダキ沿いに下っていくという。

分岐からは一気の登りだ。まずは300m一気に登ってちょっとしたコルまで上がる。そこからもまだまだ長いし、このあたりから太陽が出てきたこともあって暑い。もっとも、ここに限ったわけではないが、ルート上にはところどころ必ず水飲み場があるので、それで顔を洗ったり出来るのは有り難い。道沿いには大小多くの村が点在し、人々の朝の営みを眺めながら登ることになる。2.5時間ほどでSikhaへ。ここで朝飯だ。ダルバートにしようとも思ったが、何だかもっと脂っこいものを欲していたので、トマトチーズスープとフライドライスにする。まだまだ先は長い。というよりはここからが長い。このルートを登るなら、そこそこの覚悟が必要です(下りなら楽勝だけれど)。
標高も2700mくらいにはいると、いよいよ国花ラリーグラス(しゃくなげ)の登場である。この時期(3月下旬)は特にきれいだ、ということを聞いていたが、なるほどなかなかである。何といっても大木なので見応えがあるし、結構密集して生えているのできれいである。

さて、最後の300mくらいは結構へとへとになりながら、ようやっとの思いでゴレパニ(ゴラパニともいうらしいが)へ到着。雲は多いがなかなかの天気。まずは今日明日(ここでは連泊したので)の宿、Hotel Snowland へ。この宿はゴレパニの中でも一番プーンヒル寄り(というか一番高いところ)にあり、高いだけあって景色もいい。なんでもツーリストに一番人気の宿は飯がまずいのでここにした、とはKancha 君の言葉。でも、確かに飯はうまかったし(ダルバートを含めて)、そんなに混んでいないし、広いテラスはあるしでいいところだった(日本人の居候までいたのには笑えたが)。
それにしても、ゴレパニにはツーリストが多い。タトパニも人は多かったが、何だか長期滞在者が多いような感じだった。ここはやっぱり手軽に来れる名所ということで、「とりあえず来てみました」ってかんじの人が多かったように感じる。日本の旅行会社主催のツアーもここまでは多く来ているようで(西遊旅行とかアルパインツアーとか)、日本人のおばさん達も多かった。ただ、ツアーの場合はなぜかテント泊が基本のようで、人数と宿とメシの問題とか、色々あるんだろうけれど、何だか夜は寒そうだったな。みぞれも降ってたし。

ちなみにこの Hotel Snowland はパワフルなストーブがあり、コモンルームはぽかぽかでした。また、宿の裏側にはキッチンと直結したシャワーがあって、久々に熱いシャワーを浴びることが出来ました。昨日の温泉といい、ここのシャワーといい、なかなか良いです。なお、宿の前にあるソーラーシャワーは最悪でした(冷たい)。だって3月下旬、まだまだ初春だもの。

さて、この日の午後は、テラスにある水道で軽く洗濯しながらビールを飲み、 Kancha 君が「オフィスへのお土産に」といって買っていたアップルブランデーも空けてしまい(写真のテーブル上左側のビンがそれ)、すっかりいい気持ちになってしまいました。翌日はもともと天気が悪かったときの予備日だったのですが、ここまで順調に来てしまったこともあり、休息日ということに。
次の日の朝は早起きしてプーンヒルを目指しますが、どうも今一歩雲が多く、プーンヒルはガスの中。途中の展望台あたりで眺めているうちにアンナプルナサウスが綺麗に出てきました。とはいってもこの景色も長くは続かず、すぐにガスの中に。マチャプチャレに至っては、1分位しか見えない有様。

とりあえず宿に戻って朝食とする。kancha 君には「今日一日は君もフリーにしていていいよ」と言ってあったので、彼の姿は無し。どこ行っちゃったんだろ(後で聞いたら友達に会いに行っていたそうだ)。ここのコーンブレッドはなかなかどうしておいしい。お茶と一緒に食べるとまた格別だ(油っこいけれど)。

さて、9:00を過ぎると人々もあらかた出発してしまい、宿も町も閑散としてしまう。しばらくテラスでひなたぼっこしながら本を読んでいたが、朝方よりも少し雲が少なくなってきたような気がしたので、どうせごろごろするならヒルの頂上でするのもいいだろう、と決断し、酒とカメラと文庫本もって頂上へ。45分ほどかけてのんびりと登る。頂上には誰もいない。朝方の喧噪が嘘のようだ。微風、されど雲は思ったよりも多く、山々の展望はそれほどよくはない。でもまあ、ごろごろしにきたのだ。ということで、しばし昼寝。何とも言えず最高であった。おすすめです。めざめて、わずかに残っていた(ここでのために飲まずにとっておいた)日本酒をちびちびやりながら見えそうで見えない(というか一部は常に見えてるんだけれど、完全に雲のとれることはない)アンナプルナを眺めつつごろごろとする。

昼前になるとますます雲量が増えてきたのでここらが潮時とあきらめてホテルに戻る。結局この日はそれ以降見えずじまい。雨季の走りでもあるのだろう、たぶん11月ころだとこんなことないんだろうな。
というわけで、のんびり過ごしたゴレパニともお別れ。まっすぐ下れば明日にはポカラの人になれるんだけれど、もったいないのでガンドルン経由で歩くことにする。天気は・・

 最後の2日間もロキシー漬けだった

 ネパールアンナプルナ毎朝二日酔いトレッキング