初めてのネパール。初めての ROXY 。いつもの酔っぱらい。

(関空〜カトマンズ)


日本からカトマンズまで乗り換えなしで行けるんだから便利だなあ、と思ったら大間違い。東日本からの出発だと、まず関空まで行かなきゃいけないんですね。関空からだとダイレクトに南アフリカ行けたりブルネイ行けたりするんだから、関西の人っていいなあ。ブルネイの無料大遊園地、一度は行ってみたいんだけどなあ。

いや、そんなことはどうでもいいんだった。ネパールの話だ。午前11時過ぎに関空を出る飛行機に乗るためには、いや、出発時間の2時間前に余裕を持ってチェックインするためには・・おいおい、羽田7:00かいな。参ったなあ。自宅は千葉の市川なので、6時前には家を出なきゃいかん。というわけで前日は早く寝・・るつもりが、行きつけの飲み屋から非常召集がかかりやむなく出動(!)。さすがに0時頃には帰ったけれど・・

で、朝目覚めたら、既に6:00まわってる。げげっ!というわけで、とにかく手短なところにある服に着替えてダッシュで駅へ。なんだかこれじゃ普段の出勤と同じじゃないか。おかげでチェックインしたのは出発時刻の22分前でありました(^_^;)。

さて、無事関空での乗り継ぎも完了し、ロイヤルネパール航空機上の人となりました。自分の席の横にはネパール人らしきご夫婦がネパール語でウオークマンいじりながらああだこうだ言い合ってました。「ああ、今回はあまり隣の人との会話弾みそうじゃないなあ、夫婦だし」と思いながら機内誌読んでたら、しばらくして旦那の方が「すみません。これさっきDUTY FREEで買ったんですけど、動かないんです。わかりますか?」と問いかけてきます。しかも流暢な日本語で。

どれどれ、と見てみるのですが、電池も入ってるし、自分のカセット入れてみてもやっぱり動かない。相手のカセットを自分のでかけてみるとちゃんとかかる。しばらく格闘した後、こいつの電池に入れ替えてみたら・・・ちゃんと動きました。何のことはない、付属の電池は充電式だったのです。

それから上海(経由地)まではずっと話してました。何でそんなに日本語うまいのかと思ったら、日本在住でした。しかもパーマネント持ってる。今は都内のある特殊なホテル(とはいってもラブホテルじゃないよ。あえて名前は伏せさせていただきます)で働いているそうです。

で、今回の帰省に合わせてドバイで働いてる弟も帰省してくるっていうのですから、発想的には日本のお盆的パターンですね。奥さんは日本語があまり話せないので、もっぱら旦那とばかり話してました。ロイヤルネパール航空には国際線用の機材が2機しかなく、それをフル回転させてロンドンや日本に飛ばしてる、だからどっかで故障が起きるとイモヅル式にフライトキャンセルがおこる。キャンセルがいいかげん増えてくると仕方なくレンタルしてくる、でもアエロフロートからのレンタルだからそれもまた故障して・・・とか。

飛行機がいよいよ高度を下げはじめた頃、彼がこう言います。「今日はカトマンズのどこに泊まるのですか?」自分はとりあえずタメル(安宿街)のどっかにと思ってます、と言ったら、「良ければうちに泊まりませんか?」と言ってくれたんですわ。いや、でも・・と一度は言いはしたものの、結局は彼の家に泊まることに(ラッキー!)。あやしい人でないことはこれまでの話でわかっていたし、一族が集まるっていうから面白そうだし、こりゃのっけからすごいことになってきた、と内心喜ぶことしきり。

空港は出迎え及び客引きで押すな押すなの大盛況。あー本当だったらこの人達に取り巻かれるはずだったんだろうなあと思いつつ、彼らと一緒に歩いていくと、出迎えの親族達が6〜7人来てました。紹介されるのですが、こっちはまだ「ナマステ−」くらいしか言えんかったわけでごめんなさい。

車の中でも(ちなみにNepalで車を持ってる人はものすごい裕福です)いろいろと現地の案内をしてくれて(このあたりでもの売ってる人はブータン難民だよ、とか)、へえええと思っているうちに家に到着。

まずはご両親にご挨拶。英語も話せないということだったので、「ナマステ」以外は全て日本語で挨拶しました(旦那がネパール語に訳してた)。さて、ご挨拶が終わると・・言わずと知れた宴会です。久々に帰ってきた兄弟をもてなそうと、ネパールの家庭料理が出るわ出るわ、「自分はこんなに恵まれてていいのか!!!」と、無茶苦茶嬉しくなりましたね。飲み物は最初はビールだったのですが、「takema さんは多分Roxy飲んだことありませんよね。飲みますか?」と言われれば、酒については節操ない(?)こいつのこと、いやと言うはずがありません。

旦那曰く、「町で売ってるRoxyはおいしくないし薄いしであんまり良くないけれど、これはHomemade だからおいしいですよ。まずは飲んで下さい!」その瞬間、一族の目が自分に注がれてるのを見逃すことはなかった。

ごくり・・・  ・・・つ、強いぞこれ!何というか、市販のウオッカより強かったよ。度数でいえば50は越えてたと思う。こっこれはコレハ!でも、慣れてしまえば何でもイケてしまうのがこいつの悪いところで(しかも初対面の方々を前にして)、しばらくするとぐいぐい飲んでる自分がいました。もともとカトマンズに着いたのがもう暗い時間でしたから、宴会といってもそう長い時間ではなかったのですが、いやーそれでも酔いましたねーっ。もっとも、酔った素振りは見せませんでしたが(失礼にあたる場合もあるしね)。寝るときには結構ぐるぐる回ってた。
翌日はしっかり二日酔いで目覚めたわけです。しかも大音響による演歌の花道系CDで。演歌好きなんだと。あとでラックを見たら演歌のCDが5〜6枚入ってました。ちなみにAV機器が自分の持ってるのとほとんど同じで、これまたびっくりしました。

しかし、彼の家は大きかった!部屋数は幾つあるんだろうかわからず、屋上には巨大なパラボラついてるし、うーむ兄弟で出稼ぎするとすごいんだなーって思ったし、本人達も言ってた。でも、空港までの道の途中には掘っ立て小屋に住んでる人たちもいたし、インド程じゃないにしても、貧富の差の現実を見た思いでした。


強行日程ゆえ、この日の朝9:00頃に国内線で Pokhara まで飛ばなきゃいけなかったんですが、弟さんが Domestic Airport までバイクで送ってくれました。何だか何までお世話になってばっかりだった、ネパール最初の一泊でした。ホントにありがたやありがたやです。上の写真がタラさん一家の家ですが、ネパールに行ったことのある方なら、この家が「かなり立派である」ことは当然おわかりのはずでしょう。宿ならともかく、個人の家ですからね。
そんなわけで、いよいよ明日からはトレッキングの準備その他を含め、「旅」の始まりです。乞うご期待!

そんなわけで Pokhara に飛んだTakema。結構色々やることあったんですが、さすがネパール。なかなか思い通りにことがはこびません。でも、それもまた一興。リコンファームをはじめ、現地でのEPIガスカートリッジ入手の可否、Jomson への飛行機は果たしてちゃんと飛ぶのか、現地でのポーターガイド雇用の状況(というか可能性)など、いろんなことを書いておきますので、興味のある方はどうぞご覧下さい。
日本酒飲みつつ話してた相手はPOLICEだった

ネパールアンナプルナ毎朝二日酔いトレッキング