ポカラではもっとのんびりしたかったんだけれど・・

( Pokhara Stay )


別に何もおいとく必要はないんだけれど、ただ何となく並べてみただけです(懺悔)。さて、とりあえず朝2番くらいの飛行機でポカラへ。ポカラは天国だ!という話も聞いていたし、行く前に日本人の集まりそうなエリアも知っていたんだけれど、どこでも「日本人のたまり場」に自らすすんで行く気にはならないのでダムサイトは行く前からパス(注:何だかこの表現で誤解のないように書いておきます。別に海外で日本人に会うのが嫌いなわけでは決してありません。いや、むしろ好きな方です。ただ、自分からわざわざ日本からの人と話したくてそういう宿を目指すというようなことはしないだけです。とはいっても、ポカラあたりになると、どこの宿にも結構日本人が泊まってるんだけどね。そういう場合は大歓迎でわざわざ日本から背負ってきた日本酒を振る舞うことにしています。以上、へらず口まで)。ただ、空港からレイクサイドまではちと遠い。うーむ。
空港からだってマチャプチャレはこんなに綺麗に見えます。さて、到着してこの景色を見ているうちに、一人の客引きあり。でも、「The 客引き」と言った感じの人物ではない。実は、ポカラの空港でリコンファームしようとしたことのある人ならわかると思いますが、あそこにはコンピューターがない!(ちなみに、カトマンズの Domestic Airport でも、チェックインカウンターを見る限りそのようなものはなかったぞ。もちろん International にはあった)少なくともロイヤルネパールのポカラ空港内オフィス(6畳くらいの部屋)にはなかった。それでも、昨日宴会関係のしがらみのためにRFできなかった自分は「何とか!」と言うわけです。でも問題が一つ。係員は聞いてはくれるんだけれど、問い合わせ一つしようとしてくれない。そしたら彼は、いろいろ「ここで国際線のリコンファームしようとしても時間の無駄だよ。市内にネパール航空のオフィスがあるからそっちならコンピューターがあるから早いし確実だよ。」といってくれ、連れていってくれました(さほど距離じゃなかったけれど)。

さて、ネパール航空のポカラオフィス。これがまた、「おいおい、日本迄乗り入れてる航空会社の、自国第3の都市のオフィスがこれかいな!」って感じ。別に贅沢を言うつもりは毛頭ないけれど、頼むから、客(自分だけ)を待たせたまま誰もいなくならないでくれーっ!(本当に「ちょっと待ってて」という言葉の直後、職員が誰もいなくなった)。見ていてだいたい覚えた操作をもとに自分でいじりたくなる衝動をどれだけ抑えたことか。だって、回線がつながらないのか、はたまた接触が悪いだけなのかはともかく、自分一人のために10回もたたいてくれれば(そのたびにチケットの各部分を指で押さえながら声だしてくれれば)わかるわな。何と、オフィス着いてからリコンファーム完了までに5時間もかかるとはおもわんかったぞ。ということで、国際線の(帰りの)リコンファームは、万難を排してカトマンズの空港及びカトマンズ市内のオフィスでするべきだと、強くアドバイスさせていただきます。
さて、その5時間もつき合ってくれて、しかも結果的に何のお手当も請求しなかった(もっとも途中で弟に変わったが)お兄ちゃんのホテル(Not Guesthouse )へ。当然それなりにお高いが(US$12だったっけ)、どうせ明日からは山ん中に入っちゃうんだから、温水シャワーだってゆっくりと(共同シャワーじゃなく)浴びたいしね。いいじゃない、べつに学生でもなく、長期節制旅行でもないんだから(別に誰も文句言わないと思うけれど)。

で、結構こぎれいな「Hotel Potara」のロビーでその兄弟と話してるうちに、いつの間にか話が盛り上がる。途中から地元の人も参加して飲み出すことになる。いつの間にか自分は「 Guest 」から「Tomodachi 」に昇格したらしく、サンミゲル飲み放題・夕飯のダルバート食い放題(ちなみにダルバートは宿の経営者の奥さんが従業員と自分たち用に作ったもの)。いずれもお金は取られなかった。なんてついてるんだろう。(もっとも、こっちも彼らにとって初めてであろう「庄内誉 吟醸酒」を振る舞っていたわけだが)みんなでわいわい話しているうちに、なぜか話のテーマは「ネパール&日本の結婚事情の共通点と相違点 」なんてことになってしまった。結論としては、ネパールで結婚する場合に最重視することはやっぱり相手のカーストだということ。「同じカースト制度でも、こっちではインドのように厳格に人々が意識しているわけじゃないし、最近はカーストに対する人々の考え方そのものも変わってきたよ」とは言うものの、やはり結婚ともなると意識せざるを得ないのが現状のようだ。

参考までに(誰が何の参考にするんだ?)結婚においてネパールの人々が重視すべき条件を順にあげておきます。ただし発言者の主観が入っていることもお忘れなく。
(1) カースト   
これは絶対的。男性のカーストが女性のカーストより高い場合は構わないが、その逆は絶対に駄目だとのこと。「日本にはカーストはないんだよ、というと、思いがけず「いいなあ」という反応が。よくよく聞いてみたら、「自分としてはカーストをそんなに重視していないんだけれど、今何となく気になっている女の子がいて、でもその子のカーストが俺より上なんだよ」とのこと。宜なるかな。

(2) 暮らし向き

男の家は女にジュエリーや衣服などを相当量贈り、女は男に家具や電化製品などをやはり相当贈らねばならないので、双方とも大変だとのこと。裏を返せば、同じくらいの暮らし向きの家同士でなければならないということにもなるのではないか。で、日本には「玉の輿」っていうのがたまにあるよって言ったら、「それはごく稀にこちらでもある」とのこと。やはりどこの世界でもあるんだな。

(3) 学歴

これは日本と同じだろう、と思っていたが、大学卒の男や高校卒の女はあまり歓迎されないのだそうだ。理由は聞きそびれた(酔って覚えてない)が、ここにも Aの「暮らし向き」が関わっているのではないかと思われる(違うのかな?理由を知ってる人がいたら教えて下さい)。

(4) キャラクター

ま、これは日本と同じですね。

他にもいろいろありましたが割愛します。ただし、これらの条件は都市エリア(カトマンズやポカラ)ではだいぶ崩れてきているらしい。山岳地ではまだまだ厳格らしい。ただ、この話をしてくれた人(名前忘れた)いわく、「あと30年もたてば、結婚に対する考え方そのものが根本から変わってしまうように思う」。こっちが「今の日本はまさにその段階にあるように思う」というと、「じゃ、今の日本の結婚観を聞かせてくれ」と話がさらに展開し、飲み放題ビールがまたさらに追加で出てきたのでした。
で、日がそろそろ暮れようとする頃になり、話してたうちの二人が帰るということになった。それまでジャンバーを着ていたのでわからなかったのだが、なぜか彼らがそれを脱ぎだしてみてびっくり。その下からはポリスの制服が。「えっえっ、あなた達警官だったんですか!?」「そう、これから仕事なものでね。」驚いたけれど納得できた。なぜならその二人だけは、話に熱心に参加してはいたが、酒は一切飲まずにジュースで通していたのだ。こっちが勧めても「いや、結構」だったので、二人とも酒飲まない人なんだなあとばかり思ってたんだけれど、これから仕事(というよりは勤務中だったらしいが)だから飲まなかったんだ。えらいぞネパールポリス!

「何かあったら俺達呼んでくれよ」と、何とも頼もしいせりふを残して警官が去ったあとは再び宴会が盛り上がり、日本酒はここで飲んでしまうともったいないこともあってやはりロキシーということになる。結局最後は意識朦朧状態となって21:30ころ寝たんだっけなあ。今一歩記憶が定かじゃないけれど・・
おまけ *** ポカラで気づいたことなど ***
 その1 ガスボンベのカートリッジは手にはいるのか?
 
まあ、手にはいるといえば手に入ります。あやしげな登山用品店みたいなところがたくさんあるので、それぞれの店の店内で小物が並べてるあたりを見て下さい。ただしみんな中古品みたいなので、少しでもガス残量の多いものを選ぶことです。ただし、圧倒的に多かったのがキャンピングガスです。EPI探すんだったら何軒か見ていかないと無理でしょう。互換性のあるカートリッジもありますが、ものによっては微妙にヘッドの形状が違ってたりするので注意が必要です。不安な人はコンロヘッドを持っていってその場で合わせてみるのが無難でしょう。なお、少なくともプリムス(日本ではイワタニプリムス)やコールマンの製品は大丈夫です。ただし、モノが少ないので、そんなに値切れませんでした。なお、山の中に入ってからは一切売ってませんでした(空港のあるジョムソンでも)。で、こっそりザックの中(そこのほう)に忍ばせて空路ジョムソンへ向かったのですが、預け荷物の検査がなくてラッキーでした(いつもないのかどうかは知らない。やっぱり違法だしね。)。ただし、持ち込み手荷物についてはすべて中身を調べられるのでご注意を。ライターも駄目で、預け荷物の方に入れ替 えさせられました。えっゲストハウス泊まるのに何でそんなのが必要なのかって?ホントは景色のいいところでお茶でも・・というくらいの気持ちだったのですが、3000m越えたあたりからはもっぱら部屋の暖房用として使ってました(もちろんこれについては宿の人に現物見せて許可を得てからでしたが。駄目といわれたことはなかったなあ。短時間なら・・。3月とはいえ、行程中雪は2回降るくらいの気温の時もありましたから、これは重宝しました。ま、なくたって何とかなるんですが)。
 その2 ポーターやガイドの手配はポカラでできるのか?
問題なくできます。ただ、旅行社を通すと高くなるのが難点。実は、荷物を自分で背負いたくないし、11日間ずっと一人で歩くのもちょっとさびしいなあということで、ポカラでポーター兼ガイドを予約したのですが、やっぱり高かった!宿メシ代・帰りのタクシー代・トレッキングビザ代等、酒代以外全て込みとはいえ1日あたり$20越えてた。値切り足らなかったといえばそれまでなのだけれど。もっとも、斡旋されたポーターガイド自体は他のガイドと比べても確かにちゃんとした人だったのは確かだ。なかには、ちゃんと旅行会社を通してガイドを予約した(標高5400mのトロンパス越え)のに、ガイドが来てみたら普通のスニーカー履きで、やむなくパス越えを断念した(本人の都合ではなくガイドの都合で)なんて話もありました(読んでたらごめんね香取さん、あなたのガイドだったラム君のことです)。ただし日本語の出来るガイドは望むべくもありませんので念のため。なお、街中歩いてると「トレッキング行くのか?ポーターガイドやるぞ」と言い寄ってきた人はいたが、結局一人だけでした。ただ、ルートと日程の都合上、ポカラで契約したのは全ルートの三分の二で、ジョムソンから上 へ行ったときはジョムソン空港で何とか雇いました。そこでの経緯は次のページ 「ムクティナートへ。寒い。」で書きます。ところで、完全に単独で(ガイドも雇わずに)歩くことは可能なのかというと、ま、可能といえば可能です。ただ、分かれ道などは時に細いほうがメインだったりするので、そこにだれも通らなければ往生します。安心料と思って雇うのが無難だと思います。話し相手はいたほうが面白いし、荷物も持ってくれるし、はっきりいって楽しい旅が出来ます。で、やっぱり雰囲気的に女性一人での単独行はやばいんじゃないかな、と思う。ちなみにすれ違った白人バックパッカー達も、単独で歩いてる人は見なかったな。白人グループだけで、というのはいましたが。
 その3 ポカラ − ジョムソンの飛行機って欠航多いって聞いたけど・・
それは本当です。実際、自分が予約しておいた日は何とか飛んだのですが、ポカラ空港でチェックインするときに「この路線って欠航多いんですか?」って聞いてみたら、「そうだ。昨日もおとといも全便欠航だった。おまえはラッキーだ」っていわれました。この飛行機はゴレパニ峠の真上を通ってジョムソンに向かうのですが、峠から100m上はガスっていました。完全な有視界飛行ですから、峠がガスるとアウトなんですね。そのかわり、気象条件のいい日には臨時便まで出ます(ただし、それはあくまで「それまでに欠航した分を取り返す」ためのもので、別に予約なしで乗れるということではないようです)。こればっかりは天気次第なので運を天に任せるより他はありません。もっとも、自分が行った3月中旬といえば、徐々に雨が降り出すような微妙な時期であったこともあるでしょう。なお、飛行機を予約したはずなのになぜか軍用ヘリみたいので向かうこともあるようです。全体として、少なくともジョムソンからポカラに帰るのに飛行機、というのは無謀です。行きに利用することにして、もし欠航ということならその後の日程を変更する、という方がいいでしょう。

いよいよ山へと向かいます。翌日はちょっとした足慣らしでジョムソンからカグベニまで。余裕。

  ムクティナートへ。寒い。

 ネパールアンナプルナ毎朝二日酔いトレッキング