えらそうにレンタバイクについて書きたいのは山々なれど、実は、自分が借りようとしたのがちょうど土曜日。宿の人が教えてくれたレンタバイク屋はお休み(そこには日本製バイクも結構あったという)。しかたなく、チェトラパティ(タメルのすぐ近く)の角にあるバイク屋で韓国製のエスコート100ccを借りることに。一日800ルピーというが、50ルピー値切れただけだった。後で別の人から「ネパール人なら一日500ルピーだよ」といわれた。後の祭りだ。ちなみに、当然日本車だと相当高くなるようです(車種はわからないが、250ccクラスで一日1500ルピーとか言われました)。コンディションは、我々日本人の感覚からすると「劣悪」に近いものがあります。タイヤの溝は無きに等しいし、チェーンはガビガビ。ブレーキは力一杯引いても効いてんだか効いてないんだか。でもまあ、半日ちょい借りることにして、ナガルコットまでいってきました。
ちなみに、ネパールの道、特に街中を走るときやメイン国道を走るときなどは、バイクの性能云々よりも性格的な強さが切に要求されます。はっきりいってバンコクの交通マナーがうらやましくなるほどです。例えば、カトマンズの街中にはいくつかのラウンドアバウトがありますが、ラウンドアバウトの逆進は当たり前のようです。少なくとも自分の時はそうでした。「自分だけは守ろう」と思っても不可能ですし、かえって危険な目に遭います。チェトラパティやカンティパトあたりはいつでも上野アメ横状態ですが、そこも、勇気を出して前の車やバイクの後をついていくべきです。譲り合いという発想は運転手にも、そして(大事なことですが)歩行者にもほとんど見られないということをお忘れなく。
また、そんな中心部をはずれても、国道は全ての交通機関が利用することをお忘れ無く。すなわち、トラック・バス・乗用車はいうに及ばず、オート三輪・リキシャ・自転車・荷車・トラクター・牛・歩行者などが自由に、まさに各自が「この道は自分のためにある!」と思って通行していることを忘れてはなりません。追い越しするときは、対向車が来ようがきちんと追い越しすることです。そうすると反対側をこっちに向かってきたTraffic は、路肩に逃げるしか術がありません。しかし、路肩には人が歩いている。そこで、双方とも、もう思いっきりクラクションの鳴らしっぱなしです。もう肝試しの世界です。逆に、クラクションを使わないで何かをしようとすると事故を起こしてしまいそうです。自分が追い抜かれるときも、決して紳士的に追い抜かれるとは思わないほうが賢明です。そのためにも、バックミラーは左右ともきちんとついているものを借りるべきだと思います。なお、国道を含め、舗装は劣悪です。結構緊張しますよ。
もっとも、takemaは約2時間で慣れました(現地のやり方に)。そうなると、スワヤンブナートも、ボダナートも、パタンも、パシュパティナートも、そしてナガルコットも、全て自分の思うままに回れるので確かに楽です。もっとも、実際に自分でカトマンズに行ってみて「こりゃ不安だ!」と思った人なら、借りないほうが賢明です。それより、ポカラはカトマンズよりはるかに交通量も少ないので、そちらで借りる方がいいかも知れません(レンタバイクもあることはあるそうです。詳しくは自分の泊まる宿の人にでも聞いてみて下さい)
なお、気になったのが、目につくガソリンスタンドの少なさです。カトマンズの街中でさえ、あまり目に入らなかったような気がします。「タンク残量が半分になったあたりでスタンドを見つけたら、躊躇なく給油しておくのが正解だと思います(往復ルートの場合はその限りではない。この写真はバクタプルへ向かう国道沿いにあったスタンドで、見た中では一番わかりやすいスタンドでした)。
また、道路標識も、もともとの数が少ない上に英語表記のあるものはますます数が少ないので、常に地図と現在地を確かめながら走る必要があります。とくに、ネパール語がわからなければ迷ったところでパニックを起こすこと必定ですので。
大して参考にはならなかったと思いますが、こんなところでいかがでしょうか。なお、ナガルコット往復と郊外の寺見物でちょうどだいたい一日です。