おしんこどんに恐いものなし!落差580mの滝に挑戦!



Quintin Shelterからいよいよ滝へと向かう。どうなることやら。
サザーランドフォールズは、3段で計580m。一番下段の滝でも100mオーバー。
日光華厳の滝よりも高いのだ。

さて、Passからの下りはひたすらに長い。ぐるーっと谷を巻いていくのだから当然といえば当然だが、それにしても樹林帯に入ってからが長く、おしんこどんはお疲れモードになってしまった。腹が減ったこともあってチョコレートなどを食べながらだらだらと下っていく。そしてようやくQuintin Shelterへの分岐の吊り橋までたどり着いた。

さて、Shelter周辺はこれでもかというくらいにサンドフライが多い。Dumpling Hutのあたりの方にたくさんいるのならわかるが、ここが一番多いようなのは不思議。前回、10年前の時もここはすごかった記憶があるから、やっぱり覚悟してかかることですな。でも、小屋からちょっと離れた日陰の方に行くと数は激減するので、「耐えられん!」という方は50mくらい離れて休憩する方がいいかも。サンドフライ、あんまり暑いところは嫌いなはずなんだけれど(真偽はともかく、経験上はそうだった)、日差しが強いだけで実際温度はそう高いわけじゃないからなあ。

さて、Quintinから滝までは片道30分弱。記憶とはいい加減なもので、確か見事に真っ平らだったはずだ、と思って歩いていたら、実は途中結構急な上りもあったりするのですね。標高が低いもんだから(おまけに樹林帯ゆえ風も望めないし)暑い!でも、右手に川が近づいてきたらもう近いです。コンパクトカメラの人はあんまり近づきすぎると滝全体が入らなくなるので、途中のあたりで全景を撮っておくのがいいでしょう。一眼の人も広角レンズがない場合は程々に。

さて!いよいよ滝壺が望めるところまでやってきました!すごいしぶきで、落ち口まで距離はまだ結構あるんだけれど、常に霧雨降ってるぞ状態。ここでおしんこどん、「私は行くよ」。たまたま同一行程で歩いていた日本人男性が行くというので、彼女も同行することに。3段とはいえ、数百メートルの高さの滝、その滝の裏側を歩いて回ってこようというのです。確かに滝の裏側は多少えぐれてるから、行って行けないことはない。でも、しぶきというか、風水圧はすごいものがあるはず。しんこ、エライというかすごすぎる!さっきまでバテてた君はどこにいったんだ!



こう見ると、なんだ大した水量でもないと思うでしょ?
あれだったら自分でもいけそうじゃんとか思いません?




でも、実際はこのサイズの滝なんですよ。
赤い雨具のサイズと滝の大きさとを比べてみてください。
おいおい、夫をおいて他の男と二人で心中するんじゃないよぉ。




無事、間男?と二人の逃避行をすませたおしんこどん、喜びのお手上げ。
でも、このあとTakemaのいる所まで戻ってくるのがしんどかった(らしい)。

さてここで、真横でおしゃべりしだしたおしんこどんに直撃インタビューを試みてみましょう。

Takema: 「実際の所、滝の裏の様子はどうだったの?」

しんこ : 「どうやったかなぁ」(覚えていない様子)「あ、でも滝の近くまでは、大きな岩にこけがびっしり生えていて、滑りやすいしこわかったわぁ。滝の真後ろまで行くとこけは全然なかったので、滑ることもなくて結構楽。でも!雨具を打つ音が激しい!!こんな水滴(と言って、指で直径3cmくらいの輪を作って見せてきた)がどしゃどしゃっと落ちて来るんだから」

Takema: 「じゃ、痛いっていうこと?」

しんこ : 「痛いっちゅうか、うるさいっ!って感じやね」

Takema: 「その他、全般に関しての感想は?」

しんこ :「行きはともかく、滝の裏をくぐった後に本流を渡って戻ってくるねんけど、ごっつう冷たい水やねん、ここは素直にトレッキングブーツで行くしかない!間違っても靴かわいさのあまりにビーサンなんかでいったらあかんねんで。足が凍って戻って来れんよ。」

(注)ただし、同じ時間に新婚アメリカ人夫婦の旦那はビーサンに短パンで滝くぐりをしていた。恐るべし白人の皮膚感覚!東京でひと夏クーラーなしで生活させたくなるな(^.^))

こう書いているうちに、おしんこどんから新たな驚愕発言!「最初はあの滝で頭洗おうと思ってたんやけど、やっぱりそりゃ無理やってことで断念してん。」

げっげっ!うちの奥様、580mのサザーランド滝をシャワーに使おうと思ってたらしいっ!

(さすがに石鹸とかシャンプーを持っていった形跡はなかったけれど)

このページでのインタビュー形式の記載は、おしんこどんとの実際の会話に基づくものです。
今初めて知ったかもしれない。「このおねえちゃん、Takemaの手に負えるサイズではないのかもしれない」ということを。こう書いているTakemaのことをおしんこどんは知るはずもなく部屋の片づけをしている。しかも時折「おしんこどんスペシャルッ!」とかつぶやきながら…。
わかりました。明日からは(もっと)品行方正になりますからゆるしてねっ。

さて、頭脳明晰なネットサーファーのみなさまならもうお気づきのはず。「ところで、Takemaはなぜ一緒に行かなかったの?」ということを。妻を一人行かせて、夫は残ってるって一体なぜ?ええっ?さてそれはなぜでしょかねえ(謎笑)。