氷河湖に浮かぶ氷は幸福の青い鳥?

 

シェルター脇の小川で生ハムサンドウィッチ+ビールの遅い昼食を済ませ(おしんこどんはここで昼寝)、トコトコと歩いていくうちに、ようやく着きましたフッカー谷の氷河湖。ま、ここまでなら誰だって普通のスニーカーで歩いてこられます(ただし天気のいい日)。そんなわけでとりあえず記念写真(下)。すぐ横にいたおじさんがすっかりリラックスモードになっているところからも、この日の天気の良さがわかります。


ここはさすが氷河湖。湖のあちらこちらに氷が浮いています。ここで突然意を決したしんこくん、やおら靴を脱ぎ始め、氷をGETせんと果敢に向かいますが、あのねえ、いくら気温が高くても、相手は氷を溶かさぬほどの水温の湖だよ。…予想通り「ひぇー」という顔をしながら撤退せざるを得なかった彼女ではありますが、その「やる気」は、見事後日ミルフォードのサザーランド滝にて実を結んだのでありました。

 

さて、出発が遅かったせいもあり、キャンプグラウンドに戻ったのはもうすっかり日も傾いた頃ではありましたが、普段ならここで「よっしゃPUBに行こう!」と叫ぶところです。とくにここMt.CookのPUBは展望もすばらしく、捨てがたい魅力を持ったところであったのですが…なんと、去年まではあったあのPUBが、今年は影も形もない!なんてことだっ!聞けば、レストラン併設の新しい建物を建てるために取り壊され、今は臨時にグレンコーロッジの2Fに移転しているんだとか。まぁそれではと思って行ってみたら、何の変哲もない部屋の一室に、いかにも「間借りしてます」って感じで入っている状態。展望などはもちろん大して望むべくもなく、なんとも意気消沈した状態で戻ってきた次第です。はぁ、また「良きNZの思い出の場所」が一つなくなっちゃったなぁ。

ところで、1989当時は結構気軽に(とは行ってもまるまる一日行程ですが)行くことのできたHooker Hut、どうやら浸食と崩落の危惧が当たったようで、現在は氷河湖より先のルートがエキスパート向けになってしまったようです。「必ずヘルメットを着用し…」というようなことが書いてありましたし、DOCオフィスにあった山小屋の予約状況を見てもガラガラだったなあ(ミューラーは連日満員だったのに)。これまた時も土砂も流れたわけだ。

そんなわけでお次は「いかにも新婚旅行、金にあかしたヘリコプター遊覧飛行だよん。