おおっ、いたいた蒸気機関車 Kingston Flyer!



それは、QueenstownからTe Anauへと向かう途中、いよいよWakatipu湖ともこれでお別れというKingstonの町(町というにはあまりにも小さいが)の浜辺でうだぁーっとしているときであった。どこからか「ボォーッ」と、どこか懐かしい音が聞こえてきた。皆さんご承知の通り、小学生の頃熱烈な鉄ちゃん(鉄道ファン)だったTakemaは一気に心がときめいた。

「むむっ!あ、あの音は…」

今やいっぱしのバイク乗りのふりをしていても、三つ子の魂百までもというか雀百まで踊り忘れずというか、無性に血が騒いだ。うだぁーっとしたり、またもや水に入って動物本能的な血をかき立てているおしんこどんを無理矢理せきたて(うそ)、急いで駅まで行ってみた…ら、もう音の主は影も形もなかった。もう出発した後だったのだ。しかし、見たい!ワーホリ時代だって、あれだけ時間があったにもかかわらず見る機会の無かったこのKingston Flyer、この機会に見んとせずしてどうする!というわけで、急いで車を走らせた。もともと自分たちが行こうとする方向だったのだが、問題はその列車がどれくらいのスピードで走り去っていくかだな。果たして追いつけるのか??
と思って車を走らせること10数分。国道と鉄道が並行して走る場所に来た。列車は…前方にも後方にも見えない。これ以上先に行ったとは考えにくいのだけれど…(何たってこっちは1☆0kmで飛ばしてきたわけだし)。と思っていたら、遙か後方から煙が上がっているのが見えた。なんだ、やたらのんびり走る列車だったんだ(冷静に考えれば考えるほど「そりゃそうだ」)。というわけで、何枚か写真を撮りましたので、隠れ鉄ちゃんのあなた、どうぞご覧下さいな。



上の写真を加工する前のまっさらJPEG。ちょっと煙の出方がせこいな。
でも、この機関車、石炭以外の油も併用しているみたいなにおいがしました。




これはFairlightの駅に着く直前の列車。
途中で走行中の写真撮ってから、またもや先回りしたんです。恐るべし文明の利器。



Fairlightの駅で列車は機関車を反対に付け替えるわけですが、この付け替え方法が面白い。
普通ならターンテーブルでもあるところですが、ここでは大きな三角形のルートが作られており、
各線路をルートABCとすると、機関車はAルートを前進→ポイントを切り替えてB方面に後退→
またもやポイント切り替えてC方面に前進→Aルートに戻り、最後に後退して客車と再ドッキング
というようなややこしい切り返しをしているようです。運転士さんもご苦労なこって。



そしてめでたく折り返し運転の準備完了。それでもなかなか発車しないので、
今日のTe Anauの宿をまだ決めていないTakema&しんこは、
諦めてそそくさと立ち去ったのであった。
なんたってもう夕方だものね。

そんなわけで、鉄道関係のネタについてはここまで。ところで、Timaru〜Pleasant Pointまでの蒸気機関車、あれって一体いつ走ってるんでしょうかね。1994頃に来たときに一度見たことがあるんだけれど、その後全然見たことないし、レールもさびてるし。ご存じの方教えてくださいませ。んじゃ、次からはミルフォードトラックでっせ。