10年ぶりのMilford Trackはヨットクルーズで始まった



いまだ外洋を走ったことのないManuska号。晴れた日なら最高のクルーズが楽しめます。
まさかそのあとザックを背負うとは思えないくらい気持ちいいんです(笑)


さて、いよいよ今回の旅行のハイライト、Milford Trackだ(「今回のハイライト」っていう言い回しも古典的だね。おやじギャグ的に言えば「今回のセブンスター」とでも言いたいところだ)。日本から背負ってきたザックがようやっと日の目を見るわけだ。

というわけで、あらかじめ前日までに鹿肉ステーキで精をつけ(このへんの表現に華のやJUNさんあたりがつっこみを入れそうだな(^.^))、ツチボタルなど見に行き(このへんはいかにも新婚旅行的)、馬に乗ってぱかぱかと歩き回り、やることはやってきた。DOCの天気予報も「これから数日間は良い天気でしょう」と、過去の経験からすれば決して信じられないような予報を出している。よっしゃ行くぞというわけで、朝8:00にFiordland Travel脇の埠頭に集合する。そう、今回はここからヨットでGradehouse近くの桟橋まで行くのだ。今回の客はアメリカ人夫婦・オーストラリア人夫婦・そして我々の6人。前日電話で予約を入れておいたのだが、人数と船の大きさがちょうどいいくらい。船内ではコーヒーのサービスもあるが、やはりこの船に乗るからには甲板でごろごろするのが一番。ということは、天気が悪いと(雨はもちろん、曇っていても)寒いばかりだ。予約は出発の前日まで引き延ばして、あんまりいい天気じゃないようならノーマルの(Te Anau Downsから出る)船で行くべきでしょうね。



船は行く行く。でもこの日は無風快晴。ヨットはほとんど帆を張ることもできず、
悲しくもエンジンパワーに頼るしかなかったんですなぁ。

で、この船、とっても気持ちがいい。上の写真なんか、船の舳先に行って撮っているわけで、とにかくのんびり。風がないだけに補助エンジンだけではそれほど早くないのがまたいいんです。これからMilford Trackの Independent Walkを考えている人は、この船を候補の一つに入れてもいいんじゃないでしょうかね。唯一の問題は、結局はTe Anau Downs14:00発の公式船(とでもいうのだろうか)よりも遅い到着になってしまい、Clinton小屋のベッド確保に苦労したことくらいかな。ま、ベッドがとれないわけじゃなし、別にいいんですけれどね。風の状態にもよるんだろうけれど、6時間以上乗るということは覚悟してください。昼飯持参。

なお、この船と、Sandfly PointからMilford Soundまでのシーカヤック、そしてTe Anauまでの帰りのバスを一気に頼むことも可能です。この船の予約は電話で行い、船代は船の上で払うわけですが、その時に船長さんが帰りのトランポの話をしてくれると思うので、その時に帰りの分の代金を払えば手配完了です。2000/3の時は全部で$99でした。ただ、Milford Soundでついでにクルーズも楽しみたいという人は、バスまで頼んでしまうとクルーズに費やすべき時間がないので、帰りのバスは別に予約した方がいいでしょう。

 

舳先ではしゃぐおしんこどん。船長は「海の男」という言い方も変だが、
やっぱり格好良かったぞ。

さて、Milford Trackの出発点にはもはや他のトランパー達は誰もいない。こうなるともはや急ぐ気もなくなるわけで、へらへらとゆっくり歩く。それにしても優雅な道だこと。サルオガセの美しさに見とれながら歩いたTrack本編は次のページからどうぞ。なお、コースの細かな説明は他のHPをご覧下さいね。ずっとずっと詳しく載ってます。今回のこのページは写真以外ほとんどガイドらしいガイドにゃならんですからねm(_ _)m。