強欲族が数人集えば(笑)。



ここがわれらの主戦場っ!(笑)。

(2012年6月15日)

さて、この時期となれば数年前から恒例となったワラビ採りなのであります。場所は会津の某所としておきます(笑)。基本的にワラビ採りに徹するわけなのですが、今年はTakema母に「行くかい?」と誘いをかけてみました。返事は「ああいいねぇ、行くよ」でありました。

でもご存じの方はご存じだと思いますが、Takema母は2012のGW中に腸閉塞で大学病院に緊急搬送されました。Takema&おしんこどんも急いで岩手から駆けつけたわけですが(Takemaの場合あまり急いだとはいえませんが=詳しくはこちら)、緊急開腹手術をしてみたら「腸が2mほど変色していた」というのです。しかしここで執刀医の方があることに気付いたそうなのです。

「もし血流が回復するなら腸を切除しないで済むかも知れない」とお考えになった氏は、切除をせずに1晩様子を見ることにして「閉腹」。そして翌朝になって再び開腹してみると‥

よって回復はずんずんと早く、しかも退院後は食事制限も全くなし(もし腸を切除していたら「食べられないもの」も大いに増えていたことでしょう)。さすがに70代後半の母なので退院後しばらくは静かにしていましたが、少しずつ(いや、結構急激に)元気を回復というかあれこれうろうろし始めました(笑)。

そして、そんな母は「採りもの」が大好きなのであります。忘れもしない2011/4の妙高お出かけ(詳細はこちら)においては、その場のフキ一族を根絶させるかの勢いでフキノトウを採りまくっておりました。しかし開腹手術から約ひと月半ということもあり「体調と採りもの欲望」との兼ね合いというかバランスはどうなっているのかが気になるところです。

なお、母からの声掛けにより伯母も同行することになりました。ちなみにこの伯母も「フキ一族の根絶」に一役買った豪の者でありますから油断はできません(大笑)。そんなわけで当日は朝4:00に出発し、伯母をピックアップした上で東北道を北上っ!

郡山JCTから磐越道に入り、磐梯熱海ICからは旧有料道路を通って中ノ沢温泉へと向かいます。しかし峠にさしかかるにつれて霧が出始め、時々ウィンドウに霧雨も付いたりしていました。でもですね、この日の気圧配置からすると‥


(ご存じない方も多いと思いますがTakemaは山岳部出身です)

そんなわけで峠道を上がっていくと‥



霧が薄くなってきたと思ったら‥出てきたぞ青空が!



そんなわけで某所へと向かいます。で、ここからの画像は極端に少なくなります。なぜかというと「強欲家族&一族」だからです(笑)。写真を撮っているヒマがあれば目の前のワラビを何とかせい!というわけですね。その昔、「受領(ずりょう)は倒るる所に土を掴め」という言葉がありましたが、何だかその世界を現代に再現するような感じです(大苦笑)。
「何だよそんな言葉なんて知らないぞ」という方へご説明申し上げましょう。平安時代末期に記された「今昔物語集」の一節です。

「信濃の国の国司だった男が都へ帰る途中山道で転落。主人の安否を心配していたお付きの者が動揺していると谷のほうから声がしました。「カゴを降ろせ」というので、主君を引き上げるための大きなカゴを用意して降ろしました。「よーしいいぞ」というので上げてみると思いきり軽い?上がってきたカゴにはキノコがたっぷり。

続いてカゴを降ろしてしばらくすると「よし上げろ」。今度はずっしりと重く、上げてみると国司がキノコの中に埋もれるような状態で上がってきました。国司いわく「まだキノコがたくさんあったのに、これしか取れなくて残念だ」。さすがに家来たちも唖然としたそうですが、その国司が家来たちに言った言葉が上記の語だったというわけです。

そんなわけで採ってます獲ってます取ってます。左上画像にマウスオンすると「こんなのがたくさん」画像に変わりますが、場所によっては生え方が密集していて、たまたまTakema母の近くで採っていたときには、

という感じでありました(大笑)。それだけすごくいいタイミングで訪問したともいうのですが(ちなみにこの日が金曜日の平日だというのも重要です。ここしばらく大人数は入域していないはずですし)、実は母が見つけたこの場所がものすごい大ヒットエリアだったのであります!(去年まで自分が採っていた場所は細いのが多かったのにここは太い!)。

そんなわけでほぼジャスト9:00から採り始めました。なぜスタート時間を覚えているかというと、その数分前に「まずはあの辺に太いのがあると思うよ」とみんなに指示した直後、「2ヶ月後の苫小牧から大洗便」の予約バトルに入ったからです。まさかワラビーランドで北海道のプラチナチケットを予約することになるとは思いませんでした(大笑海岸)。でもキープできてヨカッタ。

ちなみにおしんこどんは途中からワラビ採集を中止して林の中に入り、ネマガリタケにターゲットを変えたようでした。母もさすがに途中で疲れて‥いやそんなことはないずっと採ってる!(「あまり上に行くと疲れたときが大変だから」との発言に「さすがに疲れたのか?」と思いましたがさにあらず、下の方で採りまくってました)。

そんなわけで12:30、「はーい撤収しましょー!」ということになったのですが‥何よこのとてつもない大袋の数(大笑)。

ちなみに伯母を送って自宅帰着後、自分たち分のワラビの重量を量ってみたわけですが‥

ええっと、伯母の分は含みませんし、おしんこどん、Takema母、Takemaを単純に頭割りしても1人あたり約5kgですよね。しかしおしんこどんは途中からワラビ戦線を離脱したわけだし、となると‥

まぁそんなことにしておきましょう。そんなもんです人生なんて(苦笑)。

さてこのあとはお腹が減ったのでここらでは一番おいしいということに決めているお蕎麦処「おおほり」へと向かいます。愛知出身のTakema母&伯母は「どちらかといえば蕎麦よりうどん」派らしいのですが、ここにはうどんはありません(笑)。お餅はあるけど。

うん、自家栽培の蕎麦があっさりと美味しい!Takema母も「こんなにおいしい蕎麦は初めてだよ」とマジで申しておりました。しかし天ぷらの量が多すぎで食べきれませんでしたが(笑)。

このあとはお風呂です。どこに入ろうかちょっとだけ考えましたが、中ノ沢温泉には前にも入ったことがあるので、「源泉」に一番近い場所にある(笑)沼尻温泉に向かうことにしました。が、Takema母と伯母は「お風呂?いや別に入らないでいいよ、ここの前にも広場があるし、ワラビでも採ってるから行ってらっしゃい」と、親切なのか強欲なのかよくわからない発言で送り出してくれました(笑)。

そんなわけで田村屋旅館へ。入浴料金が800円とこの場所にしてはえらく強気のような気もしましたが、まぁ一度も入ったことがないしというわけで入浴敢行です。先客さんはいるかいないか?



そんなわけで掛け湯‥うは、入れないほどではないけれど熱いっ!45度くらいありました。で、入ってみると浴槽の底には湯花がうっすらと沈殿しており、歩くと足跡がつくんですね。こりゃ湯を溜めてから誰も入ってないなよしよし。というわけで、湯口まですり足で進んでいきました。すると‥




何やってるんでしょうねー47才11ヶ月のTakema(苦笑)。

続いて露天風呂へ。と、女湯の方からおしんこどんの声がします。聞けばやはり女湯も貸し切り状態ということでしたが、内風呂は先客が加水しすぎたのかぬるかったのだとか。ありゃそれは残念と言いながら露天の湯に手を付けてみると‥あれれこっちはぬるいぞ。しばらく誰も入っていなかったと思うんですがどうしてなんだろうなぜなんだろう?



ま、長湯できるしこれはこれで悪くはないんですが。

そんなわけで湯から上がって外に出てみると、Takema母と伯母は日陰で休んでおりました。いわく「ここのワラビは株が小さいね」。しかししっかりその手にはそこそこの量のワラビが入ったビニール袋が(笑)。やるなー。

ちなみにTakema母は途中でさすがに疲れたらしく日陰で横になっていたそうです。そりゃそうだ、大事には至らなかったとはいえひと月ちょっと前にはICUにも入っていたわけですからね。というか、この日1日ずっと日なたで動いていたこと自体が奇跡のようなものです。うん、ほぼ完全に回復したなと嬉しくなりました。

さてここからは約300kmの大移動です。この日は金曜日だったのですがあいにく翌日は仕事なのですよ。そんなわけで黙々運転、あ、でもさすがに途中で眠くなって5分ほど仮眠させてもらいました。ま、みんな寝ていたからほぼ問題はなかったようです(笑)。

伯母宅経由で帰宅したのは19:00を回っていました。さてここからはおしんこどんの出番です。アク抜きしなきゃ茹でなきゃ、しかも怒涛の量!



暗い画像ですみませんが大量です。少しですがウドとかもあります。

ちなみにおしんこどんの採ってきたネマガリタケはかなり生長が進んでいて「すでに繊維」の部分が多くなっていました。でも「色の薄い部分はまだ何とかイケル」ということでああ黙々と剥く剥く作業。Takemaは途中で寝ましたが、朝になったら右上画像のような状態にまとめられておりました。あとで聞いたら午前3時だか4時だかまでやっていたのだとか。そんなわけでお疲れさまでした。

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