3代目「PAPASUNCHI」におじゃましてきました



おお、知らないうちにこの勇姿!ただし基礎を固定していないのはいつもの通り。でもね(後述)。

(2013年1月13-14日)

PAPAさん。バイク雑誌の「アウトライダー」をご購読の方であればその名をご記憶の方もおられるのではないでしょうか。そして2012のTakemaオフキャンプに参加した方なら「ああ、餃子を振る舞ってくれたあの方か」と思い出す方もおられるかと思います。

房総でライダーハウス「PAPASUNCHI」を熱き趣味心で(ここ重要=決して本業ではありません)創り上げてきたPAPAさん、最初に知り合ったのはたぶん西暦2000年の冬だったかと。最初のライダーハウスの「のちに風呂場となる小屋が立ち上がった」時におじゃましたわけです。

その後何度か「近代化したPAPASANCHI@君津」にもおじゃましましたが(その時のページはこちら)、その後そこからはそもそもの契約事情等により撤収。その後鴨川市内に移動しましたが、これまた今回うかがったところによると「諸般の事情により撤収」。あ、これも「普通なら全然OKなのに」系の事情でしたが。

で、PAPAさんが「もういいかなライハは」と思っておられたらしいところで、ひょんなことから「うちでやればいいよ」と話はとんとん拍子に進み‥

そんなこととはつゆ知らず日々のんべんだらりと過ごしていたTakemaでしたが、2013年1月上旬、PAPAさんから拙サイト掲示板に「作ってますよ来ませんか♪」と誘われてしまえば、とりあえず予定もなかったので「ハイハイ」と(笑)。

実は2代目鴨川ライハには宿泊したことがなかったので(日曜日に日帰りツーリング途中に立ち寄ってみたらたまたまその日はPAPAさん不在)、今回おじゃま宿泊するのはトータルでも数年ぶり!そんなわけでキンチョーしました(論理的必然性ないなー)。

事前に「テント持参でうかがいます」と申し上げたところ「テントは不要&薪ストーブの隣で飲むビールは最高です!」というご連絡をいただいたのでそのつもりで行ってみると、初代に比べて大きくはないとはいえ十分な造りの3代目PAPASUNCHI、うっはぁこれなら冬の夜もポカポカだし確かに最高!

実は2013/1現在公道からの分岐には掲示がなくナビありでも迷ってしまったのですが、それもそのはず「公道から入る道は数ヶ月前にPAPAさん自ら開削した」のだそうで(笑)。さすがに3代目ともなるとユンボも何もいろいろなツテがあるらしくて羨ましい‥、でも同じ状況であっても自分には真似できませんが。なお、小砂利を入れてスリップしないようにしてあるものの、いわゆるスーパースポーツバイクだとちょっと厄介かも(ま、これからどんどん道も踏まれていくことでしょう。また、実は迂回路もあったりします=迷ったおかげでわかった)。

迷ったあと「ここか、ここに違いない!」と細い路地に入り込んでみたら、最初こそ鬱蒼とした林の中を進むものの、一気に視界が開けて広場に出ました。「キャンプが出来るようにする」という話でしたが、おっしゃるとおり何と開放的な場所でしょ(以下の画像は翌朝撮影のものとミックスですのでご了承下さい)。


左上画像一番右側の道が上がってきた道、左側に上がる歩道はメインハウスへと続き、真ん中のゴムマット道は‥うーん聞きませんでしたがメインハウス建設時に使ったユンボ道でしょうか?

で、右上画像は翌朝に撮ったものですが、手前の広場がゆくゆくはテントサイトになるのだとかで‥おっと、ここでパパさんがわざわざ迎えに来てくれました。2012Takemaオフ以来8ヶ月ぶりでしたが、最初の出会いから12年になるにもかかわらずパパさんは変わりませんねぇ。わたしゃ随分いろいろと退潮傾向が(以下自粛ね)。

メインハウスはこぢんまりとしていますが、実は増築計画もあるそうです。というか、パパさんのライハは「常にどこかが現在進行形」という感じなので、これからどうなっていくのかが楽しみな感じです。

ハウスの前にはおびただしい薪が積まれておりますが、これは「建物を建てるために伐採した多くの常緑広葉樹」でありまして、まだまだ水分たっぷりの薪なのだそうです。そりゃ、工事に着手したのが8月なんですから当たり前なのですが、このあたりはかなり濃い林だったので、パパさんのここでのお仕事はそれこそ「伐採と開拓」から始まったんでしょうね。

しかしこの潤沢な薪のおかげで、今のところ3代目PAPASUNCHIの炊事環境に関してはこの薪ストーブですべてまかなえているようです。一応アウトドア用のガソリンストーブなども設置されていましたが、これはまぁ予備機ということなのでしょう(あとは夏真っ盛りとか)。

ちなみに、初代PAPASUNCHIは「コンクリートの基礎がありながらも固定建築物ではない」、つまり基礎と上屋が固定されておらず乗っかっているだけなのでまさにその名の通りの「固定資産税」がかからないということだったのですが、さて今回の母屋はどんなふうになっているのでしょうか?

うんやっぱり!(笑)。今回はコンクリではなく木の杭の上に建物の土台が乗っかっています。でもこれだと地震が来たら外れてしまいそうな‥?いや、どうやらそう単純な造りではありません(笑)。

実は、隅などの肝心な部分は杭ではなく根を持ち枝を持った現役バリバリの生木そのものに固定されているのです!「ある種のツリーハウスみたいなものだね」とおっしゃっていましたが、なるほど、これならそう簡単に横ずれすることはなさそうです。知恵とはこういうときに使うのか(笑)。。

さて続いては本日のメインイベント‥というわけでもないですが、玄関脇に置かれていたドラム缶にご注目を。実はこれ、未使用新品のドラム缶なのはもちろんのこと、なんとスチール製ではなくステンレス製です!しかも缶のトップ部分は外側に向けて丸く折り込まれており、怪我をすることもなさそうですね。

もちろん賢明な皆さまならこの用途については改めてご説明申し上げるまでもないでしょう(笑)。はいご想像の通りでありまして、すでにこの日までにコンクリートを流し込んで基礎部分から設置工事が始まっていたようでした(右上画像マウスオン)。

パパさんは今回のお誘い時に「この設置等について温泉好きのTakemaから意見を‥」とおっしゃっていましたが、いやぁ、もうすでにパパさんの頭の中には設計図が出来ておられるはず、それにわたしゃ「入るのは好きでも固定工作物を作ったことは一度もありませんので」、へぇへぇほぉほぉとうなずくばかりでありました。

そうこうしているうちに今宵の夕ごはん兼おつまみができあがりました。メニューはモツ野菜のキムチ鍋とパックの茶碗蒸し、それにしめ鯖の3品。この日は他に来る予定だった方がキャンセルとのことでパパさん名物の餃子はラインアップから外れましたが、十分な量でありました(というか餃子まであったら絶対食べきれなかったはず)。お酒はビールと芋焼酎がふんだんにありましたから問題なし!

そんなわけで今回は初めて「パパさんとしっぽり2人」での宴会となりました(変な意味にとらないでね)。これまた名物の尺八披露タイムもあり、ゆっくりと楽しみました。でもお酒がほどよく回ってきたのであまり遅くまであーだこうだということもなく健康的な時間に無事就寝となりました。

翌朝目覚めてみると何ともうららかな日和り、うわーこれは真冬には珍しいほどのツーリング日和です‥が、やっぱり今回もバイクじゃないTakemaなんですよね(残念)。朝食をいただき、ここからは何かお手伝い‥でも実はこの前日に「軽度のギックラー」になってもいたので重いものはダメです。そんなわけでのほほんとしているうちにもパパさんは‥

ドラム缶周りの設計に余念がありません。おそらくこれまでにいろいろな図面を何百枚何千枚と書いてこられたのではないでしょうか。実際に組み立てているときはもちろんですが、こうやってイメージする時間もまた至福なのではないかと‥。

ちなみにハウス周辺は以前造園業者さんが管理していたそうで基本的に人工林なのですが、ハウスからまっすぐ横に伸びる道は何とケヤキ並木になっています。ここまで大きくなっちゃうともう「出荷」することもほとんどないでしょうから、ここは何だか「文学の道」みたいな感じでこのまま維持されることと思われます。「紅葉もきれいだよ」とのこと、なるほどそうでしょう。

この後はせめてものお手伝いとしてオーディオ機器配線の接続です。何だそんなの誰でも出来るでしょと思われるかもしれませんが、実は私の前に来ていた方がやってみた結果「パパさん、つないだよ。ただし音は出ないけど」との名言を残した代物らしく、わたしもあれれーとかなり格闘しました。結局「え?この何だかわけがわからない端子につなぐと音が出るんだけど」と判明し、結果オーライでありました。このあとはジャズの心地よい音色がハウス内に響き渡ったことはいうまでもありません(自画自賛)。

そんなわけで気がつけばもうすっかりお昼も回っておりまして、それではというわけで最後に記念写真を撮ってこの日はお別れとなりました。今後さらにいろいろな整備がなされて進化し続けること必定の3代目PAPASUNCHI、お近くまでお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ!(あ、事前連絡必須です。詳しくは下記バナーをクリック)。


(バナーにマウスオンするとPAPASUNCHIサイトが開きます)

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