陸上自衛隊ヘリUH-1Jに体験搭乗!



オリジナル缶バッジをいただいちゃいました!

(2014年5月31日)

さてタイトルの通り自衛隊(陸自)ヘリに乗ってきました。実は「昨年に引き続き」なんですが(昨年はCH-47搭乗でした。その時の様子はこちら)。まぁいちおう「高い抽選倍率」を乗り越えて2年連続で乗れた、ということにしておきましょう(謎笑)。なお今回は諸般の事情によりおしんこどんはお留守番で、Takema単独での搭乗となりました。

さて去年と同じ駐屯地にたぶん同じ時間に到着です。実は直前になってバイクで行こうかと思っていたのですが、申し込み手続き時に「車で行く」を選択しナンバーなども伝えていたので断念。でもバイクで来ていた人もいたので、来年も「当選」したらじぇったいブラックバードで来ようっと。

さて最初に説明を受けます。この日搭乗する多用途機UH-1Jは昨年のCH-47大型輸送機に比べてはるかに小型なので、1回に搭乗できるのは数人のみ(搭乗員3名を除くとこの日の搭乗席は6名分)、でもお客さん(この場合「お客さん」という表現が正しいかはわかりませんが)も結構いるなぁ。というわけで「2機態勢でどんどん飛ぶ、各機6回のフライト」ということは‥


ただわれわれのフライトでは5名乗車だったりしましたから、実際は60人ちょっとだったのかなという気もしますが、それにしても多いよなぁくじ運の強い人って(笑)。なお、正規運用時には操縦席2席以外に最大11名の乗員=13人定員ということのようです)。

で、このあとはあらかじめ割り振られた順に乗り込むことになるわけです。点呼とともに自分の搭乗順がわかりましたが、Takemaはそこそこ早い順だったのでラッキーです!で、まずは全員で「撮影会」。



今回搭乗するのはこれ。ベトナム戦争などでも活動した機材の改良型です。愛称は「ヒューイ」。

アメリカでの原型機の初就航は1959年というわけですからもう優に50年を超えており、アメリカでは後継機に置き換えが進んでいるようですが日本ではまだまだ現役。陸上自衛隊への最終納入は2007年度であり、たぶん原型機とは見かけは似ていても「似て非なる」性能を有していると思われます(笑)。ちなみに富士重工によるライセンス生産で、80%は国産技術なのだとか(以上、ほとんどwiki情報です)。そしてこれもwikiネタなのですが‥(信憑性は不明=もっと値切っているかも知れませんしその逆も)、



しかしそんな高価なモノに乗せていただけるだけでも至上の幸福です(しかも無料=自衛隊広報イベントなので)。そんなわけでまずはパチパチと。



この、みごとに「何も包み隠さず見てください撮って下さい」という姿勢はすばらしいものがあります(所詮見たってわかりっこないんですが)。ま、ただ事前に個人情報は包み隠すことなく提示してますんで、「こいつらならまぁ大丈夫だろ」ということなのかも知れません(笑)。



ほかのお客さんに写真を撮ってもらいましたが、やっぱり足とローターの先っぽが切れちゃいましたね。おーいおしんこどーん!(笑)。せめて一眼を持っている人に撮ってもらうんだった(まぁそういう人たちは『ベストの絵』を求めてお忙しそうだったんですが(苦笑))。で、この日の機材は立川基地からやってきたそうです(右上画像マウスオン)。



続いて各部を見ていくことにしましょう。操縦席は2席、バリ文系のTakemaには全くわからないさまざまなスイッチや機器が並んでいますが、まぁたぶんわかることのないままいつかこの世を去ると思うのでまぁいいや(笑)。それよりも外装に貼られたテプラの注意書きに「テプラは最高速240km/h、また荒天にも耐えるのか」とある意味感動しました(テプラじゃなくてもっと本格用品だったりしたらゴメンナサイ)。



キャビン内には仮設の座席が6席分(何だかキャンプの椅子みたい)。でもベトナム戦争絡みの映画ではこんな椅子もあるはずがなかったし、そして「実戦」ではもちろんそうだったのでしょう。この椅子が演習以外で撤去される日が来ないことを祈るばかりです。何だか最近ネット上ではキナ臭い発言をよく目にするのですが、一度起こしてしまったら勝とうが負けようが「深い心の傷」がどちらにも新たに刻まれるだけなのですから‥。

で、気になったのが次の画像(笑)。



「危険 近づくな」の警告掲示。この機材が日本国内でライセンス生産されてきたことでこういう掲示および機内の主要掲示(コックピットの計器類の一部に至るまで)が日本語表示なのはわかります。でも‥


(左上画像マウスオンであんまり意味のない拡大画像に変わります)。

みんなと同じことをするのが苦手で「これだけはやっちゃいけませんよ」と先生に言われれば「是非ともやりたくなるタイプの」Takemaとしては、とにかくここをぷにゅっと軽く押してみたい衝動百万馬力ではあったのですが、ここでそれをしてしまうと乗せてもらえなくなってしまう可能性が14万8千倍に膨らむと思ったので涙を飲んで自重です。



正面から見ると何だか生き物の顔を連想させます。上にも書いたようにこのUH-1J機の愛称は「ヒューイ」なのですが、もしかして「ヒューイ・デューイ」とかのディズニー系から来てるのかと想像したのですが(何となくアヒルの顔にも似てるし)、実際は米軍におけるこの機の最初の型番が「HU-1」だったことから、1をIに置き換えた上で発音しやすいように読んだというのが真相のようです。さすがのディズニーも米軍の愛称には食い込めなかったか(大笑)。

ヘルメットはジェット系&無線通信装備が装着されているようですが、程度の差はあれ今やタンデムツアラーのヘルメットでも似たような装備はあたりまえになりつつあるようですから時代は変わりましたね(うちは未装備です)。



機材の下にはしっかりとしたフックが。これは機材運搬はもちろんのこと、山火事の鎮火に上空から放水作業を行ったりする際にも通常はこのUH-1型機が活躍するようです。なるほど多用途機!

なお出発前に耳栓が配られました。ちょこっと迷彩柄ですが「別に使わなくてもいいですよ」とのことだったので記念にお持ち帰りということで。いつかまたメコン川のスピードボートに乗るようなことがあればその時にでも(その時の様子はこちら)。あ、でも今のところ予定はないので、近未来の次回にはもう劣化してボロボロになってるかもしれないですね。



それにしても、タケコプターヘリコプターってこれで浮上走行しちゃうんだからスゴイです。



見学&撮影会後、いよいよ発進準備にかかります。われわれも改めて「乗る順」に整列です。



そんなわけでいよいよ乗り込みます。前の座席に座れたのでよしよし。発進前には念入りに計器の調整が行われます。自分にはとてもじゃないですが覚えられそうにありません(かつて職場の同僚に「Takemaは仕事はそこそこ早いが詰めが甘い」と言われたことを思い出します(苦笑))。



機体が軽いからなのか、案外ふわりと浮上し、前方に進みながらぐんぐんと高度を上げていきます。このUH-1Jの最高速度は240km/hということですが、もちろんこの日はのんびりと遊覧飛行レベルです。



左上画像は天台の県総合スポーツセンター。右画像の学校では本日運動会のようですね。



さっき走ってきた京葉道路も、東関東道もスイのスイのスイっと。やっぱりヘリは速いやー!(あたりまえ)。



湾岸幕張のツインタワーが見えてきたあたりで旋回して折り返します。右上画像は湾岸千葉IC(東関道)。



左上画像に見えているのはJR総武線幕張駅(マウスオンで拡大)。そして視界の先に駐屯地が見えてきました。


ではでは、離陸準備から着陸までを動画でお届けいたしましょう。これであなたも空中散歩気分に!





着陸後操縦士(機長)の方が「お疲れさまでした」と声をかけてくださいましたが、全然疲れてませんよぉ(笑)。もっと乗っていたかったくらいですが、次をお待ちの方々もおられるのでそうも言っていられませんね。ローターが回った状態での降機となるので、安全地帯(左上地点あたり)までは一気に全員で移動です。すぐに次の便の方々が乗り込み始め、まさにピストン輸送です。

ここで識別タグを返却すればあとはまったくフリーです。とはいえ駐屯地内を自由に見学できるという意味ではありません。でも、単純に駐車場に戻るまでにもいろんな車両を見ることができるので、その方面に興味がある方はこれだけでたまらないかも知れません(笑)。



大型輸送車。クレーン付きは震災後貴重だったこともあり被災地にも行ったんじゃないかな?右上画像はよくわかりません。



左上は何だか地対空ミサイルでも積んでいそうな感じですが警備がないので違うでしょう。右上画像の輸送車は出発準備中。



そんなわけで受付まで戻ってきました。ちなみに建物内の控え室には「遅い順番」に当たってしまった方々がまだ待機中でして、何だかさっさとタンノーしてしまって申し訳ない気持ちになりましたが、これも運なのでご容赦下さい。

さて駐車場(というかグランドの端っこ)に戻ると、2機で運航しているので数分おきにUH-1Jが離着陸を繰り返しておりなかなか見ごたえがあります。もうちょっと近づいてもいいかなとも思いましたがここは自重して、あくまで駐車場からの撮影にとどめた次第です。



それでもヒューイの勇姿はしっかり拝めましたよ。中型機ゆえの俊敏さはやっぱりCH-47型機とは違います。



着陸間際のUH-1の勇姿。ついさっきまでこれに乗っていたとは思えません(笑)。

そんなわけで、最後に駐車場からの離着陸動画をご覧いただいて終わりにしましょう(肝心なシーンは最初を除き樹木の向こうなので見えませんがご容赦下さい)。



ちなみに来年はちょっとTakema職場の事業変更があるので、もしかしたらこの時期の応募は無理になるかもしれないのです。いろんな駐屯地の体験搭乗募集を見ると、ヘリだけでなく中にはP3C哨戒機の体験搭乗もあるみたいなので参加してみたいなぁ。

というわけで今回もじっくり体験させていただきました。陸上自衛隊各駐屯地をはじめとした関係者ご一同さま、ありがとうございました!

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