ケグスグルからマウントハーゲンへ。寄り道もまた楽し。
− Kegusgl〜Kundiawa〜Mt.Hagen(1)、Sugar Caneに舌鼓−

うちらが到着後も降り続いた雨は、前日の豪雨とあわせてかなりの雨量となったようでした。

さて、予定ではこの日の朝はゆったり出発という計画にしていたんです。この日の移動はそれほど大したも距離でもないし、山から降りてきた翌日の朝くらいゆっくり起きたいものですもんね。しかし、そんな些細なわがままを許してくれないのがやはりPNGなのでありました。

山から降りてきて、夕食の前に明日の予定についての確認。ガイドのスティーブさんと運転手のトーマスさんと話をします。しかし、開口一番。

「明日は7:30にここを出発します!」

え゛?ゆっくり出発という行程でプランを立てたはずなのに、何でまたそんな時間に出発なの?納得いかんなぁということで聞いてみました。すると至極もっともなお答えが。
「昨日までに相当量の雨が降っているので、道の途中はかなりひどいコンディションになっていることが予想されます。そして車が通れば通るほどわだちによってコンディションは悪くなるだろうし、前の車がスタックしたりしていると、追い越すことも出来ないので時間ばかりかかるのがオチ、よって早めにクンディアワまで降りてしまうのが得策なんです。」
なるほど、何とも理路整然としたご説明です。しかし、このことにより「だらだらと朝の惰眠をむさぼる」という夢ははかなくついえてしまいました。あ〜あ、明日も早起きかぁ。

明けて翌朝。どうやら朝からなかなか良い天気、気持ちのいい1日になりそうです(ただし山の上のほうはやはりガスのようでした今日の登山者は誰もいないはずとはいえ、つい微笑んじゃいます)。ケグスグルに下る道のコンディションは思ったほどひどくなく、こりゃ順調にクンディアワまで降りられるかなと思っていた頃、前方にしっかりスタック中のPMVトラック発見!



押してます、押してます、皆さんで押してます!この後Takemaも飛び入り参加!

しかし、スタックしている車両を見たのはこの一台だけで、あとはおおむね順調です。沿道の村々の人たちは、こちらが手を振るとにこやかに振り返してくれるし、中にはこちらが手を振っているのを見て「わぁっ」と叫んだ後、こちらに向けて、

と声を揃えて大きな声で挨拶してくれる中高生くらいのグループなんかもいたりして、なかなかいい気分です。皆さん、車が通ると必ず車のほうを見てくれるのでこんな挨拶が出来るんですが、この雰囲気、何かに似ています。沿道の人たちに向かってにこやかに手を振り、人々もその方に向けて手を振るといえば‥そうだ、あれだ!
×  選挙期間中の候補者
お車で移動中の皇族関係の方々
というわけで、ただでさえ手を振りまくっていたおしんこどんは「わぁ〜い、考えようによっては雅子さまみたい!」と、ますますもって浮かれまくりつつ「御手振り」にいそしみ続けたのでありました。そういうの大好きなおしんこどんだもんなぁ、さもありなん。

さて、もうすぐクンディアワというあたりの見晴らしのいい場所で小休止といたしました。

ちょうど道ばたには地べた系農産物直売所?が出ていました。ガイドのスティーブさんにならってわれわれもSugar Cane(サトウキビ)を購入。大サイズで20トイア(日本円で約8円)という破格の安さです。後日Mt.Hagenのマーケットでも買ったのですが、やはりこちらのボリュームと安さにかなうものではありませんでした。ジューシーでおいしかったぁ。右上写真にマウスオンすると、サトウキビをパクつくおしんこどんが出てきます。
毎度おなじみ動画編

「サトウキビにむしゃぶりつくTakema」

皮をはぎ、ぱくつけば滴る甘々ジュース!

Wmv形式、514KB、11秒

オーストリアのご夫婦(の奥さん)やスティーブさんと記念写真を撮っていたら、山刀をしっかと握ったオジさんがこちらに近づいてきました。聞けばこの村の有力者だそうで、写真を撮ってもらおうと思って来たのだとか。ということで撮ったのが右上の写真です。キラリと光る山刀、さすがの貫禄というべきでしょう。写真を送ったんですが、果たして届くかなぁ。

さて、行きに5時間半待ちくたびれたクンディアワでオーストリア人夫婦とはお別れです(うちらの車に同乗できたのでラッキーだったらしい。そりゃ、PMVとは大違いですもんねぇ。ちなみにPMVと同じ料金を支払っていました)。彼らはこの後マダン方面に向かうということだったんですが、後日思いがけないところで再会することになるのでした。

というわけでHighland Highwayに戻ったわれわれは、マウントハーゲンに向けて西へと向かいます。ゴロカ〜クンディアワの道に比べて整備状態は格段によく(峠越えがないからかもしれません)、ところどころの大穴を除いては結構快調に走ることが出来ます。

ここでスティーブさんに一つリクエスト。「この地方のローカルハウスを見学したいんだけれど‥」。実は、同じハイランド地方にあっても、ゴロカとこのエリアの家の造りは全然違うんです。ゴロカのほうは特徴的な丸い家だったんですが、まだあの時はスティーブさんたちにどこまでリクエストを出していいか遠慮していた面もあって、そのまま通過してきてしまったんです(後悔)。しかし、やはりせっかくここまで来ているんだしねぇというわけで今回のリクエストだったわけですが、その結果は‥?

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