マーケットに続いて訪れたのはお茶のプランテーションエリア。山刀を借りてはいポーズ。
この国が治安の面で本当に安全になるのは「刀狩り」のあとなのかもしれないなぁ(笑)。
さてさてプランテーション見学(本当に見ただけ)のあとは、またも市内にあるハイランダーホテルにてランチ(レストランがない町なんでしょうがない)。しかし、高級ホテルのプールサイドで食べる食事、まずくはないんだけれど何だかなぁ。やっぱりHaus Poromanに泊まって良かったという気分です。どうせ夜の街には出られないんだから、PNGらしさを味わうのなら立地的にも絶対ポロマンの方がいいなぁとあらためて思った次第です、はい。
午後は近く(とはいっても結構遠い。車で30分)の村にある伝統的な建物を見て回ることに。新しいガイドであるソロさんはこのすぐ近くの村出身ということで知り合いが多いようです。要は「ボクのよく知っている村を見てもらいますよ」という感じでしょうか。でも実際、その村とのコネクションがある人に案内してもらうに越したことはないわけで、そういう意味ではベストの案内人ともいえるわけですね。なお、それまでのガイドだったスティーブさんは、別のお客さんが来たということで再びMt.Wilhelm方面に行ったそうです。今度は頂上まで行けたのかな。ま、過去8回登っている人だから何とかなったことでしょう。
なかなか剽軽(ひょうきん)なソロさん@Newガイドさんですな(笑)。
さて、「伝統的な建物」とは何なんでしょうかね、と思いつつ山道を進んでいくと、まずはこんな建物に出くわしました。円形の建物、こりゃ何だったろうと今あらためて記憶を思い起こしてみますが、ダメだぁ思い出せん(悲)。おしんこどんに聞いてみると、「ああ、これはお祭りの時に使う控え室のような小屋だとか言ってたよ」とのこと。よく覚えてるなぁ。
こういう時、必ず「何だ何だ」という感じで子供がついてくるわけなんです。
しかしこのあとは頭脳明晰だぞ(威張るなって)。何だかボディーボードのような、それでいて機動隊御用達のあの板のような?と思って用途を聞いてみたら、答えはやっぱり後者系でした。戦いの時は相手から射かけられる矢を、下のおしんこどんの写真のようにして避けたということだそうです。しかしまぁ、こんなふうにある種生々しい戦闘用具があるかと思えば、その一方で彼らはお面をかぶった軍団に恐れをなして逃げまくってもしまう場合もあるわけで、無差別大量破壊兵器がはびこりつつあるこの世界情勢の中、そういうようなのんびりした戦い方も必要なんじゃないかなぁと妙に自分の中で考えてしまいましたわ。
しかし大きい遮板だなぁ。もっと小さくしても、かがめば何とかなるのにと考えるのは素人判断?
さて、続いて次の小屋に行ってみることに。昔の石斧などが置いてありました。もちろん今は使っていませんが、イミテーション物ではなくまさに現物だということです。しかし、やはり目を奪われたのは別のモノでしたね。これこそイミテーションではないわけで‥。
石斧ライフをエンジョイするおしんこどん、これはこれでいいんですが‥
小屋の中にはこのようにご先祖様が鎮座していらっしゃるわけですからねぇ(苦笑)。それこそ「ニューギニア高地人」の世界ですな。
ちなみに、この地域では先祖の遺骨に対して日本のように畏敬の念をはらうということはなく、それこそ一種の装飾とまではいかないにしろ、ごく普通にそれを村の入口にぽんと置いたりすることが当たり前であったというようなことを読んだ記憶があります(はるか昔、たぶん20年くらい前)。いわゆる「魂の抜け殻」に対する意識の違いと言ってしまえばそれまでですが、やはり私は「見も知らぬ方のご先祖」を手に持ったりはできません(ちなみに、「部外者」であっても、きちんと断れば特に問題はない行為だということでしたが)。それどころかカメラに収めることも最初は躊躇したわけです(その割には撮ってるんですがね)。
子供の頃から刷り込まれたさまざまな「先祖に対する畏敬の意識、宗教観」は、自分の中でやはり「郷に入りては郷に従え」という格言よりも優先されたということなのでしょう。まぁ、それだからこそ一つの集団としてのまとまりが成り立つわけなんですが、またその「一つの集団」というのがこれだけ世界をややこしくしている元凶でもあるのが難しいところですな。いかん、難しい話になったぞ。自爆する前に次に行こうっと(逃げ腰)。
ところで小屋の中にはこんなものまでありましたが、これって土偶そのもの?ですよねぇ。んでもって右の写真は男女和合系ですかねぇ。となればわたくし的には雰囲気的には右が男じゃないかと直感するのですが、読者諸兄のご意見はいかに?ん?気がつけばネタが熱海秘宝館系になってきたぞ。こういう話なら得意なんだ(爆)。
さて、何だか言われるがままにうろうろと歩き回っていたら、この村の村長さん(だったよなぁ)が伝統的なコスチュームを身にまといつつおでましになりました。
いやぁさすがの貫禄ですね!(というか、多少お腹まわりのお肉が気になりますが)。
おしんこどんによると、この村長さん「日本に帰ったらこの村のことをみんなに紹介してくれ」とおっしゃっていたそうですが、話すどころか、こうやって全世界に広めておきましたのでご安心下さい。ただし日本語を読める人に対してだけですけれどね。あと、言いにくいことながらついでに申し上げれば‥
さ、そういうわけでさっさと次のページに逃げようっと。