う〜、朝から日差しが熱いぞ。ゴロカ行き国内便の前にてパシャっと一枚。
パプアニューギニア(以下PNG)というと何だか「遠い国」というイメージがありますが、実は成田からの直行便(エアニューギニ)が運行されていて、乗ってしまえば6時間半でポートモレスビーに着いてしまうんです。なんとシンガポールよりも「近い国」だったんですね。しかも成田発は夜行便ですから、PNG到着初日は朝から丸々使えるというありがたさ。なかなか良いフライトスケジュールが組まれているものです。
入国審査にまつわる細かな話は前のページで書いたのでここでは省きますが、いやぁ結構時間がかかります。「食べ物の持ち込みは禁止」ということからか、一応荷物検査もありますが、大がかりかつ徹底的なものではなく「ま、一応ね。規則になってるから確認はしますけれどね」という感じで終わりました。
首都のポートモレスビーは見どころが少ないということでしたし、どうせ帰国直前にはここで一泊するんだしということで、速攻で朝一番の国内線に乗り継ぎます。チケットの手配は済んでいるので乗り継ぎカウンターでも特に問題なし。さて、国際線の到着ロビーに出てきたところで、なんとガイドさん登場。そうなんです。今回の旅行手配については「現地の移動は旅行者だけでは危険な場合が多い」ということで、訪問地それぞれにローカルガイドや車などを手配しておいたのです。
しかし、まさかというか何というか、同じ空港内の乗り継ぎ(ターミナルビルは国際線と国内線で別になってはいますが)の際までガイドさんを付けてもらうつもりはありませんでしたから(さすがにそれ位は自分で出来ますからねぇ)、この「あまりにVIPな待遇」には正直びっくり。しかも、今回の行程では何と4回もポートモレスビーを経由してあちこちに足をのばす予定になっていたのですが、その4回ともおんなじガイドさんが来てくれて‥いやぁ、笑った笑った。
そんなわけで今日の目的地、東ハイランド地方の玄関口といえるゴロカに着いたのはまだ朝の9:00前。早い早い。
いやぁ、ちいちゃい空港です。
空港には宿の車が出迎えに来ているはず‥と思いましたが来ていません。まだ現地の事情というか治安についてよくわかっていない状態なので、荷物を地面に置きながらも一応キンチョー蚊取り線香いいですねぇ日本の夏状態で車を待ちます。‥何となく人々がチラチラとこちらを見ているような気がします。その視線は何を意味しているんだろう?好奇心?親愛?もしかして‥?と思っている頃、1台のバンが到着、今日の宿へ。乗車時間約数分。何だ、歩いても行ける距離にあったのね(笑)。
チェックインを終わらせて道路沿いの部屋に入ったのは10:00前(えらく早いチェックインですな)。テラス付きの部屋だったので、ちょっと外に出てみます(ま、タバコが吸いたかったからなんですが)。ん?子供たちがこっちを見ているぞ。手を振ってあげると「イェーイ」系の声をあげて喜んでくれているようです。ならばちょっと待っててねということで部屋に戻り、カメラを取ってきて彼らに向けてみると‥。
みぃんなポーズを取ってこちらを向いてくれましたのだ。
この写真を撮ったあと、彼らはニコニコしながらどこかに行ってしまいました。この小さな出来事から何となくわかってきたことがひとつ。それは、ゴロカの空港で最初に何となく感じたあの視線、あれは基本的に親愛の情を含んだものであったのだろうということです。他の国では、あやしい目的のために旅行者に近づいてくる人たちもいないわけではなく、またこの国には「ラスカル」という強盗団が出没するという情報を聞いていたこともあって、どうやら自分はそういう人達を警戒するあまりに、「人を見る目」をよどませてしまっていたようです。
そしてこの親愛モードの真実というか現実は、滞在しているうちに実感としてどんどんとわかってくることになりました。見かけは恐い感じの人もいるけれど、ちょっと話してみたりすると、いやぁみんないい人だぞぉ!
このあと、なぜか放電してしまっていたカメラ用の電池CR123×2本を補給し(さすがに高いぞ2本で74キナ=約3000円)、目の前のスーパーでオレンジなどを買い込んだりしましたが(やはり商品は輸入物が多いなぁ)、お散歩がてら野外マーケットまで行ってみることにしました。道沿いの芝生でくつろいでいる人達のほうにカメラを向けたら「そうかそうか、是非是非撮ってくれ」というわけでやはりそこでも集合写真ということになりましたが、写りがイマイチで、お見せするほどのものではございません(笑)。
というわけで、徒歩10分ほどでマーケットに到着です。
ふむふむ、こんな形でディスプレイされているニンジンを見るのは初めてでしたが、なかなかお洒落でいい感じです。しかも、ちゃんと洗ってあるのがすごい!別のエリアでは「これぞ我らが主食!」と自己主張するかのように居並ぶヤムイモやタロイモが壮観です。
マーケット内を歩いていたら、子供を抱いたおじさんがカメラを持ってうろうろしている我々に気づき、近寄ってきました。子供が可愛かったので「写真を撮らせてもらえますか?」と尋ねたら「OK」とのこと。どうやらおじさんの目的と一致したようです(笑)。このときのカメラはデジカメだったので、撮った写真をすぐに見せてあげたらものすごく喜んでくれました(しかし、プレビュー状態では気づかなかったけれど、肝心の子供は下を向いちゃってたのね(笑))。
ちなみに、PNGの人は写真に写ることがかなりお好きのようで、ひとこと断ってカメラを向けるとみないいポーズを取ってくれるので嬉しくなります。市場などでは、周囲のお客さんや隣で店番をしている人などもわらわらと集まってきて、最後には「大集合写真」になってしまったこともありますし、いやぁいいなぁこういうほのぼのした雰囲気って。ちなみに、デジカメは撮ったその場で画像を見せられるので重宝します。みんなで見てあ〜だこ〜だと楽しんでくれるので、撮り甲斐があるというものです。ちなみに、写真を撮った後お金を請求されるなどということはまずほとんどありません(1回だけあったのは事実ですが)。
さてそうこうしているうちにお昼となりました。宿に戻ってランチタイムといたしましょ。
まずはビール!ですな。ちなみに一番ポピュラーなブランドは「SP」。緑色のラベルにSPと大書してあります。なお、レストラン等でビールを注文すると、冷えたビールが保冷パックに入った状態で出てきます(ただしグラスやジョッキがサーブされることはほとんどありません。ボトルのまま飲むのが普通のようです)。お値段は1本5-6kina(200-240円)。現地の物価水準から考えると決して安いものではありませんが、だって暑いんだもの、これはまぁ必要経費でしょということで、おしんこどん共々ぐびぐびといきます。部屋に戻ったあと、日本から持参の芋焼酎「三岳カップ」を取り出して「ちびり」。むふぅ、これまた幸せですなぁ。
さてさて、午後は早くもマッドメンとご対面!近郊の村を訪ねます。