−パプアニューギニア− 来たぞラバウルへ
『ラバウル小唄』の節回しで読んでね↑

− その1 到着編 −

Wewak(ウェワク)最終日の朝は4:30起床の5:00出発。この日は6:10発の始発便で空路ポートモレスビーへ、そこであたふた乗り換えてニューブリテン島のラバウルへと大移動、んでもって到着後は駆け足でラバウル主要地を回っちゃおうかなぁという欲張りな1日なのであります。今考えてみると絶対にもったいない(この島の滞在が1泊2日というのはいろいろな意味で急ぎ足すぎる)行程だったのですが、この時点ではそれを知る由もなしです。

というわけで5:00頃にホテルのロビーに行くと、食堂では機長と副操縦士とが食事をとっておりました。うちらはTake Awayなので(料金の点でちょっともめたけど)とりあえずチェックアウト。まだ真っ暗な中、宿の送迎用ワンボックスカーが来た‥けれど、前述の機長たちを乗せてさっさと行っちゃいました。なるほど、彼らの方が優先順位が高いということですね。そりゃそうだわ、クルーを置いて客が先に空港入りするというのはやっぱり何だかおまぬけだものね。

同じエアニューギニの国内線乗り継ぎなのに、荷物をラバウルまで預けることはできません。というより、乗り継ぎ便のチェックインも出来ないとのこと。立派なチェックインカウンターはあるのだけれどオンライン化は進んでいないのね。搭乗券すら発行されず、航空券の空いている場所に席番が書き込まれ、搭乗口で係員がその席番を見て乗り込みをチェックするという、実にアナログかつ何だかんだで結構確実な方式が採られておりました。



夜の闇から朝焼けに変わる頃のフライト。夜が明けてきたっ!

ウェワク空港を飛び立って少しすると、眼下には昨日まで滞在していたセピック川の蛇行した流れが河口まで続いているのが見えてきます。さらばアンゴラム村、楽しい思い出をありがとう!

マダン経由で順調に飛行を続け、ポートモレスビー(この空港に来たのは今回の旅行中これで3回目)でラバウル行きに乗り換えます。こちらも定時の出発です。やるじゃないかエアニューギニ!(実はポートモレスビーには多少延着しましたが)。
ちなみにずっと前のページでも書きましたが、今回の旅行では欠航や遅延による旅程の変更などは一切しなくて済みました。しかしPNGに慣れた旅行会社の関係者さんによると「これだけ飛行機を利用するTakema計画で、フライトのノートラブルはある種珍しいくらい」ということです。何でも、先日(2003年12月)にその旅行社が主催した慰霊ツアー(ちなみに誰でも知っている大手旅行社です)で、10組くらいに分かれて(日程をずらして)各地を回った団体さんのうち、スケジュール通りに回ることが出来たのはたったの2組だったそうな。それだけ国内主要線のフライトスケジュールは懸念が一杯ということのようです。少ない飛行機をめいっぱいやりくりしているという事情があるのでしょうが。

ちなみに上記の例は国営「エアニューギニ」の主要路線の話です。これまた前にも書いたように、ローカル線を担当する民間会社線はセスナサイズの有視界飛行路線ですから、時期によっては「飛べたらラッキー♪」と考えたほうがいいかもしれません。いやホントに、「なめたらアカン」です。うちらも計画時に『ポートモレスビーに、帰国する日の朝に到着するというのはリスクがありすぎる』と想定したので、前日のお昼にPOM入りする計画を立てていましたもん。
ちなみにポートモレスビー離陸直後、Takemaのすぐ上から、エアコンのダクトを隠すための壁板(長さ約1.5m)が脱落し、前の席に座っていた女性と自分とを直撃しやがりました(笑)。Takemaはそうでもなかったのですが、前席の女性には見事に直撃、結構痛そうにしていましたっけ。

そんなわけで、舞台は経由地のポートモレスビーをふっとばして、ニューギニア島の北東側に位置するニューブリテン島のラバウルへと移ります。ちなみにポートモレスビーとラバウルは直線距離で約600km離れており、民族も文化も違っているようです。また、ラバウルは旧日本軍の駐屯地でもあったことから、周辺にはさまざまな戦跡が残されていることでも有名です。

というわけで、ラバウル市から1時間ほど離れたココポというところに位置するトクア空港(新ラバウル空港)に到着です。この空港は日本の援助によって作られたそうで、まだまだ新築の感じがします(ただしトイレはかなりすごかったようです。掃除&メンテナンスが全然されていないそうな。これはお国柄(中国に近い?)と考えるべきなのでしょう。

さて、この日の宿に到着(ちなみにオーストラリア人のおばちゃんは荷物が出てこずに困ってましたが、まぁどうしようもありませんね)。しかし何だかこれまでと雰囲気が全然違います。

クルーザーが優雅に浮かぶブランチ湾の向こうには、1994年に大噴火したラバウル郊外の山々が見えています(左の写真でも噴火しています)。ロケーションは完璧、上の写真が宿の敷地内から撮っている写真なのですから驚きです(もちろんプライベートビーチ状態)。しばらくぼんやり景色を眺めていると、二人乗りのカヌーもやってきました(左上写真マウスオンで表示)。

それだけではありません。部屋は新館でピカピカ、何とシャワーからは「圧力の強い」お湯が「無尽蔵!」と思われるほどに出てきます(狂喜)!(この表現を以てこれまでのPNG宿事情を想像してもらえれば幸いです(苦笑))。

くうぅ、こんないい宿だし(ロッジ建物の近くにはほとんど何もなくほぼ独立した環境)、目の前の海でも泳ぎたいし(前日のウェワクビーチより数段きれいな海)、食堂(オープンレストランというべきか?)ではキンキンに冷えたビールが常に飲めるし、こりゃどうあがいても何日か滞在したくなります。でもなぁ、明日帰らなきゃいけないんだよなぁ。ついでに今日の午後は、ラバウル市街に行かなきゃいけないんだよなぁ、というわけで、今回のPNG滞在中一番いい宿だと思えたRapopo Lodgeでの滞在は全然ゆったり出来なかったのでありました、ハイ(大悲)。

悔しいので、せめて昼食時にビールをがぶ飲むTakema。
右後方の建物が我らのお部屋、その向こうは海なんだぁっ!
(顔が
赤いのはすっかり日焼けしたからなんです、ホントに)

というわけで昼食休憩もつかの間、ラバウル市街方面にあたふた見学に向かいます。宿の車をチャーターしてあるので気分は完全にパックツアーそのものです。博物館や旧日本軍の戦跡、そして旧ラバウル市街などなどを見てきましょ。

次回訪問の際は、リゾートライフをもっとゆっくり楽しむぞぉ!

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