というわけで、何だかしみじみとしてしまったマゲンドー1村を離れる時がやってきました。とはいっても正味の滞在時間は1時間強?くらいのものだったんですが。
ご老人にお別れを告げ(握手した時の握力はまだまだしっかりしていましたっけ)、再び村の中を歩いて船着き場へと戻ります。しかし、前のページでも書いたとおり、突然の来訪者@我々二人はいつの間にか村人の注目の的となり(村の長老といきなり面会していたわけですし)、気がつけば周りには40人くらいの人々(うち30人くらいは子供でしたが)が集まってきていました。その一団が一斉に移動するというわけですから、何だか村の一大お祭りのような感じになっていたわけです。
こんな感じで船着き場へと戻っていきます。
しかしここでおしんこどんがまた何やらやらかしてくれました(笑)。周りの子供たちがおしんこどんのことをちらちら見やりながら歩いていることに気づいた彼女は、その子供たちの仕草を真似しながら歩き出しました。腕組みして歩く子のほうを見ながら腕組みして歩き、その子が喜んで笑うと(同時に子供たちが注目する)、今度は多少のパフォーマンスを演じてみたりすると、もう子供たちはバカうけ(死語)です。これについては右上の写真(腕組み歩行中)と、下の動画の方でしかとご確認下さい。しかしまぁ笑いをつかむのがうまいおしんこどん、関西人の面目躍如というところですな(笑)。
毎度おなじみ動画編 |
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そんなこんなで船着き場へ。このまま船に乗ってしまえばこのままこの子供たちとお別れです。もうなかなか来ることも出来ないだろうし‥ということで、みんなで集合写真を撮ることにしました。その写真がこちらです。
左上の写真はもうすっかり皆さんご存知?このPNG編トップにいきなり現れ、各ページ(このページもね)でも背景になっているウルルン系の画像です。上着を着ていない子がほとんど、パンツをはいていない子も何人かいるようですねぇ。でもそういうのがこの村のデフォルトなのでしょう、Mt.Hagenなどのハイランド地方とはまた違った「懐かしい雰囲気」がありありです(とはいっても、自分とて子供の頃はさすがにパンツぐらいはいてましたが(爆))。
さて、いよいよ船に乗り込んで出発となります。すると‥
船に乗り込んだところで写真を撮ると、子供たちが手を挙げて「サヨナラ!」とでもいうようにポーズを取ってくれます(左上)。でもまぁ、大人はさすがに大人、冷静ですね(笑)。
船が岸を離れ始めると、子供たちが「バイバイ!」という感じで見送ってくれます。そして、その直後、岸辺の水をすくって水をかけてくれました(笑)(右上写真マウスオン。ただしわかりにくいです)。もとより届く距離ではないのですが、これもまた子供たちなりの見送りの作法なのでしょう。「また来てねっ!」の気持ちを込めた‥。
しかし、これでイベントが終わりとはならなかったのでした(笑)。
船は水路沿いを徐々にスピードを上げ始めます。すると子供たちがこのボートを追いかけ、岸を走り始めたではありませんか!それも一人や二人じゃない、みんながこのボートを追いかけてきています!
静止画ゆえちょっとわかりにくいですが、みんな走ってるんです!
この子供たちの姿はTakema&おしんこどんの記憶にしっかり焼き付いています。掛け値なしに大切な記憶です。子供たちに何をしたわけじゃないし、この村にお金を落としたわけでもない。しかし村人は我々をあたたかく迎え入れて下さり、とても優しい態度で接して下さった。
もしかしたら自分が「ご老人」の大切にしている手ぬぐいに書かれていることばを翻訳したからかもしれない、もしかしたらおしんこどんが子供たちを楽しませたからかもしれない、でもそのように考えるのは我々の物差し(価値観)に従った判断に過ぎません。こちらにはこちらの物差しがあるはずです。おそらくこの村の皆さんは「マゲンドー1村における『物差し』」で我々を量った結果、我々を「身近に遇するに値する存在」という結論に達したのでしょう。少なくとも自分としてはそう思うことにしています。自分たちが物見遊山系でいきなり押しかけ、我が物顔にカメラやビデオを回した上で「さて、次に行きましょう」という感じの人達であったとしたら、このように村の人達(子供たちはその臭いをかぎ分ける嗅覚が、むしろ大人より鋭いはずです)は近づいてくれなかったと思います。この想像はたぶん「当たらずとも遠からず」じゃないかなぁと思うんですが‥。
というわけで、最後に動画といたしましょ。
毎度おなじみ動画編 |
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さてお次は閑話休題系で、この地のローカルフードである「サクサク」についてご説明いたしましょう。