いよいよ出発。まずはWindermere。
実は、元々ヨーロッパとかアメリカって、あまり興味がなかったんですよ。昔の遺跡とか興味ないし。だから「古城を巡る旅」なんてのはどうも駄目。かといって、どうも自分たちの尊大さばかりをちらつかせるアメリカはもっと駄目。それってひどい偏見じゃない?といわれればそれまでなのですが、それでも自分にしてみれば、かつては「海外行く奴の気が知れない。その前にもっと日本を知れ!」なんてのたもうてた時代もあるのですから、今は今で一歩前進してるんだと、温かい目で見守ってやって下さいね(笑)。
なのに、この時はなぜイギリスに?といえば、やはりNZへのワーホリが影響してるんでしょう。南島にいた関係で、スコットランドという国には以前から何となく漠然と「行ってみたいな」という意識は持ってましたから。
ちなみにNZ編の「アレキサンドラで働く」を読んでもらった人へ。あのアプリコット農場のあった場所、何とEdinburghという地名なのです。そういう意味でも一度は来てみたかったScotlandなのですね。
さて、だらだら前置きしててもしょうがない。はじめます。休暇日数に余裕があったTakemaは南回り便でヒースローへ。ヒースローには6:00AM頃の到着。初めてのイギリスなんで勝手が分からず、「地下鉄で行ったら土地勘がつかめないだろう」と考えてエアポートバスに。しかも、この時点では今日これからどこに行くんだか決まってないんだから。
とりあえず、ユーストンの駅前でバスを下車。さーて今日はどうしようかなあとぼんやりタイムテーブル見てたら、ウィンダミア方面の列車があと1時間くらいで出るところだった。ロンドンに興味があるわけでもないのでそれに乗ることに。だいたいウィンダミアといっても、来るときに飛行機の中で見ていた機内誌に載ってた知識しかなかったんで、あとは行ってからのお楽しみ。
この駅では、早速バックパックを忘れそうになって一汗かいた。今回はEdinburghで車を借りる予定なんで、あえて荷物はケチらずに持ってきたんだけれど、早速全てを失いそうになった。呑気なこと (ちなみに背中に背負ってるザックの中には魚焼き用の網まで入ってる。あとキャンプ用具一式ね)。そういえば、スコットランドのキャンプ場はまあまあなので、夏にまわる予定の人は考慮してみるのもいいかも(次の「エジンバラから出発」読んでね)。]
さて、Oxenholmeにて下車、そこからローカル線に乗り換えてWindermereへ。とりあえず雨降ってたんで、England(ここはまだScotladじゃない)の1泊目は何とも軟弱にB&Bということにする。駅裏のスーパーでちょっとした食い物買い込んでそのまま宿へ。
駅からは少し遠いけれど十分に徒歩圏内の「 Winbrook House」(infoで紹介された)へ。2泊したけれど、観光地にしてはビジネスライクでなくてまあまあってとこかな。裏通りなんで朝も静かだし。小雨が降ってるし、もう午後なんで、とりあえず見て回るってのは明日にすることにして、まずはパブへ。でも、そこのパブは観光客ばっかりであんまり面白くなかった。
でも、やっぱり歴史ある国なんだね。1800年代の建物なんて当たり前だものね。それをきれいに改装して使ってる。石の家だからってことはもちろんあるし地震がないってことも大きいんだろうけれども、ついつい日本の「家は30年で建て替え」というのと比較してしまうとうらやましくなるね。それに「古い家のほうが家賃が高い」という、自分たちの常識では計り知れない現実があるっていうの聞いてもっとうらやましくなったのも事実。
さて翌日は、何と柄にもなく「ピーターラビットの故郷を訪ねる」ことにする。特にすること他にないから(笑)。フェリーで対岸に渡り、山道を登り、牧柵を越えてHilltopまで。あ、この道、結構おすすめです。時間はかかるけれど、「ああ、イギリス来たなあ」って気になれます。そしてHilltopについたら、すぐにピーターラビットのお土産屋に入るのではなく、すぐ横のパブでのどを潤すのがおすすめです。結局、3-4パイントくらい飲んだかなあ。どれが旨いのかわからないから、「A pint of this one , please」ってサーバーを指さすだけなんだけれどね。でも、こっちのエールでもビターでも(一くくりにすることに抵抗はあるが)、総じて旨いものが多いです。値段も安いし。ただし、「スーパードライこそがビールだ!」って信じて疑わない人はこの国は結構住みにくいだろうと思うし、逆にいえば「モルツが大好きでたまらないわ!」って人にはいい国です。唯一の難点を言えば、場所によって飲めるブランドが全く違うため、その地域のものにトライする楽しみはあっても、いわゆる日本の「とりあえずビールね!あと枝豆!」的に「いつもの」感覚で飲むわけにはいかないことかな。ただ、日本で「えっ!この店、ビールはスーパードライだけしかないの?・・じゃあ仕方ない、それでいいや」的に不本意ながら飲むことは少ないのでご安心を。ま、とにかくモルツ派のTakemaとしては問題なし。
(いいのかなあ勝手に使って・・宣伝になるから許してね)
そしてHilltopからは定期バスでWindermereまで戻りました。途中、バイクツーリング中のライダーを多く見かけ、「ああうらやましいなあ」と思ったりはしたのですが、「雨が多い」Scotlandのこと、いいことは長く続かないのでしょうと信じて(不幸を願ってる・・)見なかったことにしました。宿に戻り、シャワーを浴びて再び近く(前日とは別の)のパブへ。花いっぱいの、何ともきれいなパブでした(確か「Bllokside」という名前だった)。裏通りだけあって、地元の人御用達って感じのパブで、ここなら女の子連れてこれるかなとも思ったのですが、日本人の姿はなし。今日一日で日本人を唯一見たのがHilltopのお土産屋だけってのがちょっと悲しかったような・・ (苦笑)。
さて、Windermere はあくまで前哨戦。ここからは一気に本来の目的地、Scotlandへと向かいます。そこからはレンタカーによる優雅な、ただし行きあたりばっ旅が始まります。決まっているのは車を借りる日と返す日だけ。さてどうなるか?