まったりのんびり硫黄山温泉(3回も行っちゃったんだなここに。)

薫別温泉すらももはや秘湯とは呼べないほどに知られてしまっていますが、この硫黄山温泉は3回行ったにもかかわらず(特に最後の1回は8/13というお盆真っ盛りだったにもかかわらず)行ってみたらやっぱり無人、お湯だけがとうとうと湧いていました。今年限りになくなっちゃうとかいうことですが本当なんでしょうか? 
2001注:  残念ながら2000年にこの湯船は撤去されたそうです。今はどうなってるのかな、折り畳み子供用プールでも持って行ってみようかな。
2004秋注: FRP湯船はないですが、お湯はしっかり出てますし、篤志家の方々製作によるとみられる湯船もちゃんとあります。でも「自然に還った状態」であるのは確かなので、嵐の後などはそれこそ「環境省が望む状態」になっているかもしれません。


ご覧のようにロケーションは最高。眼下に原野を眺めながらの入浴でした。


温泉入り口には案内標識なし。そのかわり、「この奥ヒグマの移動目撃情報あり、十分注意」の標識が立てられています。場所は摩周第三展望台の分岐近く。そこから林道をてくてく歩きます(一応諸車進入禁止の林道です。実は1回だけCB400SFで入りましたが、最後の1回はやっぱり歩きました。なお入り口に申し訳程度の土盛りあり。なーに歩いたってたかだか15分です。迷うところはありません。林道が尽きたらそのまま上の方に上がっていくと見つけられます。なお、この湯船の下部にはかつての風呂を彷彿とさせる砂に埋もれたドカシーが見受けられます。

湯船は、いわゆる「庭の池」。FRPでできた立派なもので、十分な広さがあります。お湯はホースからとうとうと出ていますが、水がないため、お湯が熱い日は埋めようがありません。バケツや洗面器はあったので精一杯湯もみして下さい(今回は3回とも適温でした。)。

このあたりで厄介なのがアブですが、幸い、ここでは「ごくたまに現れる」程度。やはりすぐ横で硫黄が噴出しているせいか、あのにおいをもものともせず上がってくるやつらはぐっと少ないと見えます。ただし、途中の林道はアブだらけです。案外思いつかないようで強力なのが「濡れたタオルぶんぶん振り回して歩く」こと。乾いてちゃ駄目。結構効果ありなんです(東北の飯豊連峰縦走なんかでも役立ちました)。あとはウチワなんてのもいいです。まあ、そこまで持っていく必要ないか(笑)。
屋根はありません。今年はむちゃくちゃ熱かっただけに難渋しました。また、ここからさらに上部に、ずっと踏みあとルートが続いています。たぶんずっと歩いていけば硫黄山の駐車場まで行けると思いますが、絶対あせまみれになるので、駐車場からの往復はおすすめできません(迷うかもしれないし。特にガスの日は絶対だめ)。
ちょっと上から俯瞰した写真。写真中央下部の真ん中にちょっとした岩の小山がありますが、そのすぐ左手前に湯船がしつらえられています。写真右側のあたりに黄色っぽく写っているのは硫黄の噴出口です。野趣満点とはこのことか?
ま、とにかく今年はヨカッタヨカッタ。来年以降の存続と、「人に知られぬままののんびり温泉」の存続を強く期待しますがどうなることやら(上記参照)。